
投書欄|去年の燕がたくましくなって帰って来た・仕草で分かる、もうすぐ親になる


女性 80歳 無職 福岡県嘉麻(かま)市
「ツバメが来たよ。去年のオスが帰ってきたよ」と息子が声を上げ
た。軒下をのぞいてみると、4年前の古巣に2羽がとまっている。
息子によると、まずオスが飛んできて首を傾けながら巣の方を見た。
それから「チュピ、チュピ、チュピ」と3回鳴いてあたりを一周し
た。「ここだ、ここだ」とメスを呼ぶみたいに。
去年は5羽のヒナが生まれた。巣の真ん中に陣取り、他の子より
ちょっと大きくおっとりして、でも一番に口を開けて餌を食べてい
た、あの子が帰ってきた、仕草でわかる――。息子はそう言う。ツ
バメが飛び交う頃になると、暇さえあれば息子は空を見上げ、巣を
観察している。たくましくなって帰ってきたツバメに私も愛着が湧
いてきた。
2羽は、わらや土を運んできては巣を補強している。私たちも転落
防止の網やヘビよけのグッズを買った。やがて2羽は卵を温めはじ
めた。去年巣立った子がもうすぐ親になる。


減少の理由は、カラスの増加・餌の昆虫が減少・住宅外壁がツルツル加工され巣が作りにくいなど、自然環境の悪化と人間の都合だ。でもなぜ燕は、わざわざ人家の軒下や駅の構内に巣を作るのか? それは意外にも、天敵のカラスがやって来ないように人間を“ガードマン代わり”にしているから。昔から人間と燕は共助し、暮らしの中にいた。関心のある方は、下記リンクをクリック!

最近可愛いツバメを見なくなったと思ったら半分に減ってしまったそうだ
ツバメが軒先に巣を作るのは人間をガードマン代わりにして身を守るため
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