いつもの居酒屋に来た…。
どの人が慎二さんの奥さんなんだろう…。
ひとりで飲んでいる女性はいない。
「いらっしゃいませ~!」
女性が入ってきた。
若い💦💦
…待ち合わせの人のところへ行った…。
奥さんじゃなかった…。
扉が開く度にふりかえる…。
時間とともに心拍数が上がる。
「いらっしゃいませ!」
え?!
…慎二さんが入ってきた。
え?どうして?
「慎二さん…。」
「え?ど、どうして君がここに?」
『それはコッチのセリフ』
…と、ユミさんは思った。
「ごめ~ん、少し遅れた~?」
あわてて入って来て、慎二さんの背中に駆け寄ったのはマリエだ。
「マリエ…」
「あっ…」
マリエは、ユミさんを見つけ、あわてて慎二さんから離れた。
「慎二さん。」
「……?」
「慎二さんが、今日ここへ飲みに来るのを知ってる人はいる?」
「い、いないよ…。」
「マリエとLINEやりとりした?」
「あ……うん……」
やっぱりだ…。
今日、ここでマリエと待ち合わせてるのを奥さんがLINEを見て知ってるんだ…。
ここで3人を会わせる…という計画にはまった。
振り回されている自分に腹がたった。
「あの、偶然店の前で慎二先輩に会って…」
「もう、いいわよ。」
マリエの無駄な言い訳にも腹がたった。
つづく。。。