デジャビュ 2

2020-03-07 05:47:14 | 日記
ある夏の日、私の家族は海辺に向かう車に乗っていました。

運転は、年の離れた従兄弟。

ここ数年、私の家族は、海好きの従兄弟の運転で海水浴に行ってました。


「今年は、今までに行った事の無い海岸に行こう!」

と言う従兄弟の提案で地図を頼りに地元から離れた、今まで行ったことがない遠方の海辺へ。

海好きの従兄弟は、とても張り切っています。


山道を走り出して数時間…、

「あれ?間違ったかな?」

と従兄弟がため息💨


どうやら、地図を見間違えて道に迷ってしまったようでした。


「大丈夫、適当に走ってたら、そのうちに、海に出るよ」と気楽な父。

また、しばらく車を走らせ続けるが、従兄弟は見ていた地図をぐるぐる回しはじめた。

「だいぶ迷ったかも~地図から外れちゃったなぁ~💦」

かなり地図から外れてしまっているらしい…。


「ここ、どこだ~?」

と地図をひっくり返すが…、

「あ~やっぱり💦地図から外れてる…わからないなぁ~💦」

従兄弟が見ている地図は、広域タイプの地図ではなかったらしく…、

手にしている地図には、現在の所在地が載って無いほど外れてしまっていたようだ。


(現在の様にカーナビが無い時代なので、大変だったんです)

どんどん山道をのぼる車。

とても海になんて着けそうもありません。

幼い私にも、『これは、迷ったな💦』とわかりました。

明け方、家を出発して数時間、もうすっかり明るくなっていないといけない時間なのに、まだ外の景色は暗い…。

山、また山…。

森、また森…。

本当に海に向かっているの…?

私も、子供心にとても不安になってきた。


つづく。。。