恋のコワイ話し

2020-03-16 07:28:07 | 日記
実際にあったコワイ(?)話しです。

「良かったらブログに載せてみて!」と、知り合いから許可をいただいています。


27才のユミ(仮名)さんは、ある大手の企業に勤務して5年。

ユミさんには、恋人がいました。

恋人の名は、慎二さん(仮名)、同じ部署の一つ先輩。

慎二さんは、特にモテるタイプでは無かったけど、頭が良くて、仕事が出来て、女性への心配りが絶妙なタイミングで出来るジェントルマン。

ユミさんは、はじめて会った時から'''気になる存在''だった。

部署での2度目の飲み会の時、ユミさんのとなりに座ったのは慎二さん。

上司からすすめられて、3杯目のチューハイを飲んだ頃、酔いがまわって来たのを感じた。

もともと、彼女は飲めないタイプだったので、限界だった。

お開きになって、帰ろう…とした頃、ユミさんは、自分の足がもつれるのを感じた。

同僚の真美子が側で支えてくれていたが、ひとりで帰るのはヤバいかも…と思うほどだった。

「お疲れ様!また、明日ね!」

それぞれに帰って行く。

ユミさんは、真美子に付き添われ、かろうじて歩いていた。

「タクシーつかまえるまで、もう少し歩ける?💦💦」

タクシーがひろえる通りまでまだ少し歩かなくてはならない…。裏路地を二人でトボトボと歩いていると…、

「大丈夫?!」

慎二が駆けつけてくれて、

もう片側からユミを支えた。

「すみません、先輩、大丈夫です💦」

「本当は、ユミちゃんは、飲めないタイプなんです。雰囲気的に断れなくて、飲んだみたいで…」

「確かに…、アレ、良くないね💦」

大通りに出て、タクシーを拾った。

ーー車の中で、ユミさんが、ホッとしてうつらうつら…。

気がつくと、自分のアパートの前だった。

「鍵は?」

自分を支えてくれているのは慎二先輩。

「真美子ちゃんは?」

「タクシーで、先に降りたよ。」

ユミさんは、一瞬我に返った。

「すみません、先輩💦」

あわてて鞄の中の鍵を探す。やはり、脳が朦朧としているようで、なかなか見つからない。

『あ、あった‼️』

鍵を開けると、急激に強い吐き気が襲った。

先輩を振り払うと、トイレに駆け込んだ。

「大丈夫?」

トイレの外で、先輩が心配してくれている。


しばらくして、落ち着くと、先輩は水を用意して待っていてくれた。

「横になって、ゆっくり休むといいよ。軽いアルコール中毒の一種かも…」

先輩は、心配そうにベッドに横になるユミさんを見守っていた。

うつらうつら…眠るユミが、次に目を覚ますと、先輩はもういなかった。

つづく。。。