実際にあったコワイ(?)話しです。
「良かったらブログに載せてみて!」と、知り合いから許可をいただいています。
27才のユミ(仮名)さんは、ある大手の企業に勤務して5年。
ユミさんには、恋人がいました。
恋人の名は、慎二さん(仮名)、同じ部署の一つ先輩。
慎二さんは、特にモテるタイプでは無かったけど、頭が良くて、仕事が出来て、女性への心配りが絶妙なタイミングで出来るジェントルマン。
ユミさんは、はじめて会った時から'''気になる存在''だった。
部署での2度目の飲み会の時、ユミさんのとなりに座ったのは慎二さん。
上司からすすめられて、3杯目のチューハイを飲んだ頃、酔いがまわって来たのを感じた。
もともと、彼女は飲めないタイプだったので、限界だった。
お開きになって、帰ろう…とした頃、ユミさんは、自分の足がもつれるのを感じた。
同僚の真美子が側で支えてくれていたが、ひとりで帰るのはヤバいかも…と思うほどだった。
「お疲れ様!また、明日ね!」
それぞれに帰って行く。
ユミさんは、真美子に付き添われ、かろうじて歩いていた。
「タクシーつかまえるまで、もう少し歩ける?💦💦」
タクシーがひろえる通りまでまだ少し歩かなくてはならない…。裏路地を二人でトボトボと歩いていると…、
「大丈夫?!」
慎二が駆けつけてくれて、
もう片側からユミを支えた。
「すみません、先輩、大丈夫です💦」
「本当は、ユミちゃんは、飲めないタイプなんです。雰囲気的に断れなくて、飲んだみたいで…」
「確かに…、アレ、良くないね💦」
大通りに出て、タクシーを拾った。
ーー車の中で、ユミさんが、ホッとしてうつらうつら…。
気がつくと、自分のアパートの前だった。
「鍵は?」
自分を支えてくれているのは慎二先輩。
「真美子ちゃんは?」
「タクシーで、先に降りたよ。」
ユミさんは、一瞬我に返った。
「すみません、先輩💦」
あわてて鞄の中の鍵を探す。やはり、脳が朦朧としているようで、なかなか見つからない。
『あ、あった‼️』
鍵を開けると、急激に強い吐き気が襲った。
先輩を振り払うと、トイレに駆け込んだ。
「大丈夫?」
トイレの外で、先輩が心配してくれている。
しばらくして、落ち着くと、先輩は水を用意して待っていてくれた。
「横になって、ゆっくり休むといいよ。軽いアルコール中毒の一種かも…」
先輩は、心配そうにベッドに横になるユミさんを見守っていた。
うつらうつら…眠るユミが、次に目を覚ますと、先輩はもういなかった。
つづく。。。