G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

藤原岳(1,140m) ~長大、激登の孫太郎尾根から残雪の藤原岳を周回~

2017-04-05 | 山行

山行年月日:2017年4月2日(日)、快晴無風、小春日和
参加者:G.G.他5名
アクセス:往路:各務原駐車場6:00→(自家用車)→8:00 北勢町新町登山口、約70km
     復路:西藤原駅→(三岐鉄道)→伊勢治田、
        伊勢治田→(タクシー)→登山口、
        登山口→伊勢治田駅→(自家用車)→各務原駐車場
歩行距離:約10.3 km/所要時間:7:00(昼食、休憩、トイレ待ち時間などを含む)
コースタイム:
登山口8:15→11:15多志田山→11:25県境尾根出合→12:05藤原岳、昼食12:45→
13:10避難小屋13:35→14:00八合目→15:15休憩舎
GPSトラック:

                    (1目盛:約600m)

GPSトラック標高図:
多志田山、藤原岳への登りは斜度が大で(20~30°)、且つ泥濘で足元が悪いので可成りハードであった。
 
山行リポート:
往路で北側から見た藤原岳は全山真っ白で、登頂できるか否か不安に駆られたが、孫太郎尾根は南側に位置し登山道は雪の気配が無くひと安心する。
登山口の北勢町新町の墓地には既に20台位の車でほぼ満杯であった。孫太郎尾根は本来マニアックなコースであり、駐車は数台とweb.の山行記録に記されていたので驚く。又、山村の墓地というから侘びしい墓地を想像していたが意外に奇麗であった。
          (注)写真は帰途に撮影したもので残った車は我々のを入れて3台だった。

 ■丸山付近に至ると、セツブンソウ、イチゲ等の可憐な花が散見されるようになった。

 草木からの急登を経て積雪が増えた多志田山に達する。木の間に見える藤原岳が次第に迫ってくる。

 林を抜けると眼前に藤原岳の巨体が立ちはだかって来る。頂上直下の岩稜が遠目でも分かる。
 
一旦、下って県境尾根の鞍部に達する。地図では一旦、左折し治田峠方向へ進み県境尾縦走路尾と合流し、それから藤原岳へ向かうルートが記されていたが、直進したweb.もあったので、ここでは直進するルートを選んだ。なお、孫太郎尾根(難路)記されていたが、本当の難路は藤原岳への登頂であった。

■鞍部を過ぎて暫く進むと、最後の標高差200m位、雪解けでドロドロの斜度30°位の急登が始まる。満開間近なフクジュソウとセツブンソウが散見されたが、急斜面で足元が悪く、カメラを構えるのが精一杯で、良いアングルでの撮影は困難であった。
 
■力を振り絞って最後の岩場を攀じ登ると漸く藤原岳展望台である。登り始めてから3:50の長丁場であった。

■展望台は将に360°の大展望である。南方には手前から銚子ヶ岳、静ヶ岳、竜ヶ岳、奥には御在所山、雨乞岳、綿向山などが望めた。
 
■西北には残雪のない天狗岩から残雪が一杯の御池岳の巨体が望まれた。

西方には嘗て登ったピラミッダルな天狗堂(988m)~サンヤリ(958m)が望めた。
東方には眼下に伊勢平野を隔てた伊勢湾が展開していた。
 
■山の午後としては珍しく山頂は全くの無風で、四方の景色を眺めながらゆっくりと昼食を楽しんだ後、恒例の記念撮影をする。毎度お馴染みの面々であるが、実年齢よりも若々しく写っているようである。

■展望台から北方は1m位の残雪があり、下山時はアイゼン(6本爪)を着け雪上歩行の感触を楽しむ。多くのメンバーはアイゼン着用が初体験でそのグリップの良さの快感に感激したようである。
 
避難小屋で20分位行列しトイレを済ませた後は八合目まで、アイゼンのお陰で急斜面を
快適に下る。ここでアイゼンを外し、他パーティーを追い越し、1時間余で休憩舎まで下山し、無事登山完了である。
■新町の駐車場にある車を回収するために三岐鉄道の西藤原に向かう。
駅舎は蒸気機関車を模したメルヘンチックな洒落た建屋である。
 
3駅先の伊勢治田駅まで切符を求めると、昔懐かしい厚紙でハサミの入った切符であった。

 乗車するとガラガラで客はハイカーだけであった。帰宅後にweb.でチェックすると一日の平均乗客数(2015年)は102人とのことで、その少なさに呆れる。典型的な赤字路線でないと心配になる。

 
伊勢治田駅でタクシーが来るまで30分位待合室で寛いでいると大きな猫が入って来たので暫し戯れる。
とても人懐こい雌猫で1年半位前から駅に住みついているとの由。猫も駅員もおおらかでホット心和む。


二人がタクシーで新町の駐車場まで行き(1,310円)、車を回収し駅まで戻り、残りのメンバーを拾って各務原の駐車場に戻る。 

雑感:
草木、多志田山と進むに連れて徐々に藤原岳が接近して来る様は登山の醍醐味である。
■孫太郎尾根は他のルートに比べハードな長丁場であり、ハイカーが少ないせいか、登山道も荒れておらず、ロープの類も設置されていず山好きにはとても魅力的なコースである。
■展望台近くの急斜面は足場も悪く激登であるがフクジュソウ、セツブンソウなどが咲いていて激登の苦しさを忘れさせてくれる。
■今回はピストンでなく孫太郎尾根から大貝戸コースへと電車を使っての周回したので、所要時間は掛かったが、その分とてもマイナーなローカル線のおおらかな風情が楽しめた。
■登路の孫太郎尾根コースは好展望で残雪も殆ど無い激登の長丁場であったのに対し、展望台から北側、と下山路の大貝戸コースの上部は例年にない量の残雪に覆われてた白銀の世界であり、そのコントラストが印象的であった。
■蛇足であるが、展望台からの展望は将に360°の大眺望で、流石、300名山の名に恥じない。

 

 

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