山行年月日:2019年5月5日(日)、静穏、晴れ、山上は薄曇り
参加者:G.G.他6人(7名)
アクセス:各務ヶ原6:30→7:00一の谷登山口駐車場
沿面距離≒7.8 km/所要時間≒7:19(昼食、休憩などを含む)/累積標高≒1,070 m
コースタイム:駐車場 7:14→9:50大黒岩9:55→10:10下山口→10:32御在所、11:07→
12:05天狗岩12:22→13:35藤内小屋13:50→14:33駐車場
GPSトラック図:
往路は激登の一の谷新道(一の谷と名が付いているが尾根道である)を登る。途中、見晴らし台、恵比寿岩、大黒岩などで眺望を楽しみながら登る。この間では大黒岩は好展望で是非とも立ち寄りたい。下山は激降の国見尾根を下る。途中、クライマー憧れの藤内壁、天狗岩と隣接する「ゆるぎ岩」の巨岩のオブジェが見ものである。
(1目盛り:250m)
トラックの標高図:
登山口から大黒岩付近までは木の根っ子やロープを掴んでよじ登る激登、反対に、国見尾根は藤内小屋付近まで、これ又、木の根っ子やロープを頼りの激降である。登り・下りともに30°近い急傾斜面であるが手掛り・足掛かりが良く山慣れしたハイカーなら左程難路とは感じないだろう。
山行リポート:
■一の谷新道は、今は廃屋となっている時代の変遷を物語る「御在所山の家」の脇から始まる。
■のっけから、木の根っこを掴んで急登で始まる。手掛りが良く見た目より登りやすい。
■見晴らし台では本谷の上空を岸壁をバックに、ロープウェイが行き交っている大観が一望できる。
■大黒岩付近の西側には、鎌尾根を従えた鎌ヶ岳の鋭鋒が望まれ、登頂意欲がそそられよう。
■大黒岩の東側は本谷で、上空をアカヤシオに彩られた山肌をバックにロープウェイが賑やかに、行き交う様を眺めていると、誠に平和で、長閑で、暫し登山をしているのを忘れてしまう。
■大黒岩からもうひと登りすると山上広場の一角にある「一の谷新道」の下山口に飛び出す。
■山頂周辺はスキー場のゲレンデでなだらかな草原が広がり、ロープウェイで上がってきた大勢の観光客で賑わっていた。草原のそこかしこにはハルリンドウ(立山リンドウ?)が群生し目を楽しませてくれた。
■10:30に三角点に到着し、余り混んでいなかったので先ず記念撮影を済ませる。普通なら昼食には早すぎるが何分、5:30に各務原を出発してきたので、腹が減り昼食にする。何時ものことながら至福のひと時である。
■山頂の一角に、一際、真っ赤なアカヤシオが数株咲き誇っていたので思わずシャッターを切る。
国見岳の奥には釈迦ヶ岳が霞んで見え一服の絵画を見るようである。
■国見尾根に入ると、真っ先にクライマー憧れの藤内壁の岸壁が目に飛び込んでくる。何時見ても凄まじい岸壁で我らには近寄り難い。
■間もなく天狗岩の巨岩に差し掛かる。こちら側からは天狗らしくないが反対側から見るとそれらしく見える。岩上へは裏側から容易に登れるようである。
■天狗岩に隣接した「ゆるぎ岩」が面白い。左側が「ゆるぎ岩」で右側が天狗岩である。
一番上の板状の巨岩を間欠的に押すと僅かであるが上下に動くではないか。こんな巨岩が動くとは思ってもみなかったので、感動した。ゆるぎ岩と呼ばれる理由もガッテンである。
なお、本写真は「ひかるの鈴鹿山系プラス1」から引用した。
■「ゆるぎ岩」で遊んだ後は、又、激降で藤内小屋を目指す。途中、大事には至らなかったが、I さんの掴んだロープが切れたのには肝を冷やした。ロープを100%信じては駄目ということであるが、下りではロープを引っ張て確認できず、くれぐれも注意が必要である。
■藤内小屋で暫し休憩する。小屋の佇まいと小屋の親父が如何にも山小屋風で良い雰囲気を醸し出している。
■後は緩傾斜の山道を辿り鈴鹿スカイラインに降り、藤内小屋から45分ほどで無事駐車場に戻った。なお、帰途、グリーンホテルに立ち寄り天然かけ流しの温泉に浸かりさっぱりして帰路に着いた。
雑 感:
■今回のコースは見所多く、展望に優れ、登山道も変化に富み鈴鹿でも屈指の素晴らしいコースであろう。
■一の谷新道は激登、国見尾根は激降であったが手掛り・足掛かりが良く想定していたような難路でなかった。更に、見所が沢山あり適当に休息できるのも疲労軽減に大いに役立ってたようである。
■見所は沢山あるが、必見は登りでは大黒岩、下山では天狗岩・ゆるぎ岩であろうか。
■この時期はアカヤシオが満開で華やかな山行が楽しめた。
■本文中でも触れたが、下山時の補助ロープの信頼性確認は難しいので、切れても大丈夫なよう心構えが必要がある。
■山行時間が予定を大幅にオーバーしたが、その原因は見所が沢山あるのに、それに要する時間の見積もりが甘かった為である。
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