koshiのお部屋2

万年三歳児koshiの駄文のコーナーです。

倫敦雑感・・・

2012年07月28日 21時00分33秒 | 旅行,および「鉄」

私が飲んだくれているうちに,ロンドン五輪が始まった。
40年前のミュンヘン同様,私が海外で足跡をしるした数少ない都市である。
冬季五輪を入れても,他にインスブルックぐらいしか無いので,貴重だ。
間もなく女子サッカーのスウェーデン戦が始まるが,開会式を見逃したのがつくづく残念である・・・。
尤も,かつての東京五輪の際のような整然とした選手の入場行進は,96年のアトランタ五輪(南部で五輪・・・というりも凄いことと思ったものだ)を最後に消えて,00年のシドニー五輪からは歩調を揃えずに歩くものに変わってしまったので,個人的には楽しめなくなってしまったが・・・。


私が初めて行った海外は,船旅によるグァムだったが,次に訪れたのがこのロンドンだった。
成田を発ったBAのB747-400は進路を北にとり,新潟から日本海に抜けてロシア上空に入り,シベリア平原からウラルを越え,白海をかすめるようにカレリア地峡からフィンランド湾に入り,スウェーデン上空から北海へ。
そして,高度を落としてのロンドン・ヒースロー空港へのアプローチは,テームズ川に沿って遡上することから始まる。
周囲は,なだらかな平原に牧歌的な田園風景が広がる。
まさにRVW(レイフ・ヴォーン= ウィリアムズ)の交響曲に描かれたような雰囲気である。


ロンドンの起こりは,古代ローマ時代のロンディニウムからと言われるが(2世紀),最初の市街地をシティと呼ぶらしい。
如何にも重厚で格調高い街並みであり,名物のパブで飲むビールも美味い。
尤も,食したのはローストビーフとグリル料理であり,私のように食べ物に拘泥しない者にとってはどうってことないが,食通にとっては堪えられないかも知れない。
ウィンブルドンの食事は最悪と聞いたことがあるが,ビールを飲みに行くべき街のようだ。
その他,ベーカースストリート,リージェンドストリート,ボンドストリートといった街歩きは実に楽しいし,エロス像が中心となるピカデリーサーカスでは,ロンドンパンクのにいちゃんと会うことも出来た。
勿論,セントジェームスパークとバッキンガム宮(ユニオンジャックが翻っており,女王陛下在宮だった),衛兵のパレード,ロンドン塔やタワーブリッジ,ウェストミンスター大聖堂,セントポール寺院といった名所を翌日の午前中訪れ,午後は海賊の盗難品の宝庫とも言うべき大英博物館に地下鉄(Tube)で行った。
ホテルは,市街西郊のハマースミスに取った。
作曲家のグスターヴ・ホルストが若い頃女学校の教師をしたという下町である。
通りを一歩入ると,街頭で煙草や花をを売るスタンドが目立つ。
「マイ・フェアレディ」の雰囲気そのものである。


ロンドンでに着いて真っ先に行ったのは,このハマースミスの街で煙草を買ったことだ。
欧州諸国に煙草の自販機は殆ど無く(パリのホテルで見たぐらい),地下鉄駅のスタンドで専ら求めた。
英国なのでロスマンズのロングサイズを2箱買い,次いでステーショナリーショップを冷やかす。
せっかくなので,英国製の鉛筆を買おうとレジに行ったら,レジ打ちをしていた黒人女性が,
「Oh,Japanese・・・」
と言って,露骨に嫌な顔をした(悪意は言語を越える)。
てめえらに差別される謂われはねーぞ・・・と一瞬頭に血が上りかけたが,紳士の国では紳士的に・・・と思い,にこやかに応対した。
礼も述べぬ不届きなレジ打ちだったが,どちらがおかしいかは一目瞭然である。
次いで,本屋に入った。
数日後にシャルル・ド・ゴール空港でもそうしたのだが,モータースポーツとサッカー関係の雑誌を漁る。
ここもレジ打ちは黒人女性であった。


今思うに,個人的な欧州デビューがロンドンで本当に良かったと思う。
重厚で格調高い街並みを眺めての街歩きは素晴らしかったし,芸術の都としての側面にも触れることが出来た(ロイヤル・アルバートホールやロイヤルフェスティバルホールを見ることが出来た)。
多分1週間居ても飽きないだろうし,願わくは上述のロイヤル・アルバートホールにて,ロンドン名物のプロムス(ヘンリー・ウッドプロムナードコンサート)を味わってみたいものだ(特に最終夜)。


・・・ということで,ロンドンにもっとも相応しいと個人的に思われる動画を貼って結びとしたい。
やはり,20世紀の英国の作曲家の作品が合っている・・・と思うのは,私だけだろうか・・・。
洋楽系(全く詳しくないが)だとビートルズやストーンズも良いが,前者はリヴァプールだし後者は合っているかどうか・・・。
むしろ,コンサート冒頭に国歌(ゴッド・セーブ・ザ・クィーン)を歌うというクィーンの方が相応しいような気もする・・・。

Walton: Crown Imperial - Coronation March (1937)

Land of Hope and Glory (Pomp and circomstance march No.1~Sir.Edward.Elger)- Last Night of the Proms 09


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