ストリート・ビュー

ネットの地図を重宝している。
以前も述べたように，地図とガイドブックと時刻表が三種の神器で，それさえあれば何時間も潰すことができる。
地図は，専ら国土地理院発行による1:25,000の地形図(或いは土地利用図)だったのだが，最近は，mapionやmapfanをよく使う。
特に前者のシンプル地図は結構精細で，個人的におすすめである。
スクロール地図では，googleが充実しているようだが，最近恐るべき事実を発見した。

上記googlemapのトップページを開くと，左上のズームスライダー上に黄色っぽい人型が見える。
これを地図中にドラッグしていくと，突然地図に青色が現れる。
そこがストリートビューといって，街の様子を写真で表すのである。
私の街なんか田舎だから，街の様子は映るまいと思ったら，何と我が家がばっちり映っていた・・・・・!!!。
昨年の夏頃の撮影らしいが，洗濯物を干しているのが丸見えだし，日中出かけていて車庫に車は無いが，その奥の自転車置き場の雑然とした汚さが分かってしまうし，手入れの行き届かない庭も丸見えである。
 

・・・で，面白くなってあちこちの知っている街を巡ってみたのだが，どうも国内でこのストリートビューで見られるのは限られていて，首都圏では二十三区の他，千葉市と袖ヶ浦市までの沿岸部，松戸市・市川市・柏市周辺，都下はあきる野市まで，神奈川県は相模川以東，埼玉県は西武沿線で上尾市・川越市が北限のようだ。
その他は，京阪神要部と我が町周辺，そして札幌市と函館市の一部のみのようだ。
名古屋を中心とする中京圏は無い。

では，海外はどうか・・・。
アジアは上記日本のみである。
驚いたことに，豪州は沿岸の大部分とシドニー，メルボルン，キャンベラ，アデレード，パース，ポートダーウィンといった主要都市がカバーされている。
思わず，アデレード市内の豪州GP旧市街地コースを探してしまったくらいだ・・・。
さすがに北米は充実していて，米本国とアラスカの一部が網羅されている。
欧州は国によってだいぶ違う。
スペイン・フランス・イタリアの主要都市，マドリッド，セヴィリア，ヴァレンシア，バルセロナ，パリ，リール，マルセイユ，リヨン，ローマ，フィレンツェ，ミラノ，ベルガモといったところの中心部とはストリートビューが有るようだが，南イタリアは全く無い。これは，制作者の趣味なのだろうか・・・。

それにしても，ロンドン，ベルリン，アムステルダム，モスクワといった欧州諸都市が漏れているのに，我が街が，そして我が家が映っているというのは一体何を表しているのだろう・・・。
ま，面白くてあちこち見て回っているが，通行人が平気で映っていたりする。
申告すれば，消してもらえるそうだが，せっかくなのでそのままにしている。
上記諸都市に住んでおられる方，或いは行ったことのある方は，ピンポイントで狙うと見覚えのある風景に出会うことができて，楽しいこと請け合いである。

さて，今日はローマのボルゲーゼ公園にでも行くか，パリのチェイルリー庭園にするか，或いは，上野から谷中の街でも彷徨うか・・・。