koshiのお部屋2

万年三歳児koshiの駄文のコーナーです。

今年も,目出度くも無い日に・・・・。

2020年03月01日 21時52分47秒 | 音楽

今年も目出度くも無い日が,こうしてやってきた。
とは云え,多くの方々からいただいたご祝辞を,アルコール片手に読むのは,心楽しい時間だし,何よりも嬉しく有難い。
そこで,今年も性懲りも無く,お気に入りの一曲を紹介して,齢(よわい)を一つ重ねようと思う。
因みに今までのラインナップは,以下の通り。

05年 バレエ「アパラチアの春」(コープランド)
07年 嬉遊曲(イベール)
08年 ジークフリードの牧歌(ワーグナー)
10年 交響曲第1番ホ短調(シベリウス)
11年 小組曲(ドビュッシー~ビュッセル編)
12年 ピアノ四重奏曲第1番ト短調(ブラームス~シェーンベルク編)
13年 歌劇「ローエングリン」~第3幕への序奏(ワーグナー)
14年 「坂の上の雲」サウンドトラック~少年の国(久石譲)
15年 序曲「謝肉祭」(ドヴォルザーク)
16年 ピアノソナタ第3番~第4楽章(ショパン)
17年 大学祝典序曲(ブラームス)
18年 祝典行進曲(團伊玖磨)
19年 ピアノ協奏曲第25番ハ長調K.503(モーツァルト)

10年のシベリウスの第1とか,12年のブラームスのピアノ四重奏曲とか,翌年のワーグナーのローエングリンだの,16年のショパンのソナタ3番だの,どう考えても自虐だろうとしか言えない。
そこで,今年は底抜けというか無条件で楽しい曲で行きたい。

序曲「ローマの謝肉祭」op.9(ルイ・エクトル・ベルリオーズ 1803-69仏)
元々は,歌劇「ベンヴェヌートとチェッリーニ」の第二幕への前奏曲として作曲されたが,独立した演奏会用序曲として演奏されるようになる。
湧き立つような喜悦とラテンの熱狂,終盤の追い込みは,三連符を基調としたイタリアの民俗舞曲サルタレロ(タランチェラ)か。
最後の意外な和声で,全編が結ばれるのも良い。
95年の1月,イタリア放送交響楽団の演奏会のチケットを前日に貰い,急遽出掛けたコンサートのアンコールがこの曲で,会場が見事に盛り上がったことは記憶に新しい。
同年のモントリオール交響楽団のサントリーホールに於ける来日公演。
指揮は勿論シャルル・デュトワだ(つい最近,セクハラ疑惑で訴えられたようだが・・・)。オーケストラという多色絵の具を使い,コンサートホールというキャンバスに,鮮やかな色彩感に満ちた管弦楽曲という一大絵画を描くのに,これ程相応しい演奏家は居るまい。私は89年に仙台で来日公演を聴いたが,いやはや素晴らしいオーケストラだった。
因みに,この曲は高校2年の時にやりかけて以来縁が無く,未だに演奏したことが無い。極めておいしい役割でもあるタンブリンのリズムを,嘗てはシングルストロークで打つことができたのだが,今となっては・・・である。
これを聴いて,上質なトスカーナワインでも空ければ良いのだが,生憎そんな気の利いたものは無いので,洋酒をロックで行くか・・・。
https://www.youtube.com/watch?v=LK8mdW0LF6I


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