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koshiのお部屋2

万年三歳児koshiの駄文のコーナーです。

坂の上の雲-第2回「青雲」

2009年12月06日 23時44分04秒 | TV&エンターティメント
judicatureとは,私も分かりませんでした。
東大予備門に,私は受からないということでしょう・・・。
また,質素を旨とし単純明快な生活を叩き込め・・・とは,私には無理なようで・・・。
予備門合格で飲む場面,佐久間家のおひい様が鯛をふるまって・・・のエピソードは原作にない創作でしょう。
しかし,学習内容がすべて英語とは東大予備門恐るべしです。
子規と真之の他に(漱石が居たのは知っていましたが)山田美妙まで居たというところに,当時の若者が如何に志が高かったかうかがえるというものです・・・(頭が痛い・・・)。


ドイツからメッケルを呼ぶエピソードも緊張感のあるものでした。
陸軍大学校の好古と東大予備門の真之と子規を輻輳して描いていくのも原作のテイストを損なわないものですし,子規の妹が登場するくだりは全くの創作でしょうが,菅野美穂の演技が良いので,取って付けた感じはありません。
先週も思ったことですが,どう見ても松たか子より菅野美穂の方が上手く見えてなりません・・・。
しかし阿部寛の軍装と児玉源太郎役の高橋英樹の騎乗姿は,抜群に格好良いです。
尤も児玉は嘉永5(1953)年の生まれですので,明治17(1884)年当時数えで33ですから,ちょっと恰幅が良くて年がいきすぎですが・・・(タイトルバックでのトリは当然でしょう・・・)。


子規と言えば野球です。
子規が野球の殿堂入りしていることはよく知られていますが,実はつい最近のことです(平成14年に,新世紀特別表彰者として)。
因みに,同じ年に殿堂入りしたのは山内一弘,田宮謙次郎,鈴木啓示,福本豊だそうです・・・。
野球が興隆するに当たって,子規が果たした役割は極めて大きく(本人の意志はともかく),その一端がああした画像を伴って描かれたというのも,効果的だったと思います。
子規が作ったと言われる「飛球(フライ)」,「打者(バッター)」,「走者(ランナー)」,「四球(フォアボール)」,「直球(ストレート)」,「短遮(ショートストップ)」といった言葉は,まさに野球の本質を突いたものでしょうが(短遮は後に「野球」の訳者中馬庚によって,「遊撃」に改められますが),漢詩の素養があった子規だからこそ作り出すことが可能だったのでしょう・・・。


まり投げて見たき広場や春の草
今やかの三つのベースに人満ちてそヾろに胸の打ち騒ぐかな


野球を詠んだ子規の句ですが,見事に野球の緊迫感と晴れ晴れとした楽しさを表現しきっていると思います・・・。


それにしても10代後半の若者が,自分の将来を俯瞰してはっきりした指針を持つというのは,改めて凄いことと思います。
自分のことと考え合わせると,青雲の志などというものは全く無く,唯々無為な日々を送っていた訳で,到底あの時代の若者になど勝てる筈もありません。
ま,逆に言えば現代の若者は,世に出るための猶予期間が篦棒に長く,金に困ることもなく恵まれているということにはなるのでしょうが・・・。


後半は,築地の海軍兵学校へ入学した真之と,フランスへ留学した好古が描かれました。
荒っぽい兵学校の様子とフランス留学へ至る経緯が急ぎ足ながら無理なく語られ,江田島へ移転した兵学校から帰郷の場面が印象的でした。
もっくんとベンジャミン伊東の親子は実の親子のように息がぴったりですね。
竹下景子がこうした母親役をやるというのも時代でしょう・・・。
子規の実家を訪ねるエピソードが原作にあったかどうか,文庫版の第二巻が見当たらないので分かりませんが(記憶に無い・・・),


・・・ということで,今日も一時間半の長丁場を飽きさせませんでした。
来週が楽しみでなりませんが,最後に,ラストシーンの三津浜港はどこでロケをしたのでしょうか・・・。
沖合に島並が見えるので,瀬戸内海の何処かでしょうが,汽船を浮かべる芸の細かさは賞賛に値すると思います。
久石譲の楽曲に関しては,次回以降に述べることができたらと思います・・・。
日記@BlogRanking

坂の上の雲-第1回「少年の国」

2009年11月29日 20時23分27秒 | TV&エンターティメント
 まことに小さな国が,開化期をむかえようとしている。
 
中略

 この物語の主人公は,あるいはこの時代の小さな日本ということになるかもしれないが,ともかくもわれわれは三人の人物のあとを追わねばならない。そのうちのひとりは,俳人になった。俳句,短歌といった日本のふるい短詩型に新風を入れてその中興の祖になった正岡子規である。

 中略

「信さん」
 と言われた秋山信三郎好古は,この町のお徒士(かち)の子に生まれた。
(司馬遼太郎著「坂の上の雲」第一巻「春や昔」より抜粋~文春文庫刊)



いよいよ始まりました。
数年前から構想はあったものの,脚本家の自殺等で頓挫しながらの制作であったと聞いていますが,本日の朝日新聞による番組評では「語りが多くて,人物像が浮かび上がってこない」と珍しく厳しく評価されていましたが,どんなものなのか,期待と不安が交錯する中,早めに夕食を済ませて6時から見ました。


原作を読んだのは随分前です。
したがって,記憶自体がかなり曖昧であり,さらには秋山兄弟の少年期のエピソードは原作では散発的に語られるだけなので,如何に違和感なく脚色がされるかが今回のポイントとなると思いました。
また,どうやら主人公は真之と子規のようなので,好古の青年時代のことはカットされたのが少々残念に思われました。
補足するなら,銭湯の釜焚きや水汲みをやった後の明治8(1775)年,大阪師範学校を受験して半年で卒業。
大阪と名古屋で代用教員をやった後に上京して陸軍士官学校を卒業。
明治18(1885)年に真之が上京した際は,中尉に任官して陸軍大学校へ通っていました。
それらがすっぽりカットされていたので,今後好古の動きがカットされなければ良いのですが・・・。


全編がフィルム撮影のような撮り方で,古い映像とシンクロさせたような効果が随所に見られ,苦心の跡がうかがえました。
また,後半の鉄道馬車(犬山の明治村?)や新橋駅での下車シーン,さらには横浜港での軍艦の抜錨シーン等は,原作には無い描写でしょうが,実に良くできていて感心させられました。
役者さんたちは,ごく一部を除いて皆巧いですね。
子役がまた素晴らしい。
特に(子役とは言えませんが)好古の青年期を演じた染谷将太くんには感心させられました。
当年とって17歳だそうで,この時期の好古を演じるにはうってつけと思いました。
子規の妹である律は原作には出てきませんので完全な創作となりますが,年齢的に無理があるのを承知で菅野美穂が体当たりで演じていました。
それに比べると,松たか子の佐久間多美子は??でした。
役者としての血筋は,松たか子が正統なんでしょうけど・・・。
高橋是清役の西田敏行はそっくり,というくらい似ていました。
あの英語の発音が上手いかどうかは分かりませんが・・・。
主役級三人はどれもさすがの存在感と演技だったと思います。
特に,予想通り阿部寛の好古は騎乗姿が抜群に格好良く,ちょっと饒舌かなと思いつつも今後に期待が高まります・・・。


しかし,この作品を読んでみて改めて思ったのは,明治という欧米列強に追いつけ追い越せの時代を是とするか否か,ということです。
これは今も司馬史観を論ずる際に話題となっていることらしいですが,維新の原動力となった藩閥がやがて軍閥を形成し,帝国主義の先鋒となり他国を侵略する元となり,未曾有の大戦争を起こして昭和に至って多くの有為な青年等の命を散らしてしまうことに・・・と考える人たちからは非難されているようですし,若い頃から私の周囲で反体制を標榜していた人たちは皆司馬遼太郎が嫌いでした。
さらには,漫画家の小林よしのり氏も,明治を是・昭和を否とする司馬史観(そんな単純に色分けして良いものか,と思いますが)には懐疑的であることを著書で述べていました。


ただ,当時の若者たち三人が現代人の我々とは比べものにならない程高邁な志を持って上京し,藩閥全盛の時代を切り開いていったことへの共感は,帝国主義とか軍閥といったものを超越して,群像ドラマとしての魅力を裏打ちしていると思います。
言ってしまえば,若い頃(というか10代の)私が「竜馬がゆく」や「功名が辻」といった司馬作品に触れた時に,夢中でページを繰ったわくわくするような高揚感が本作でも感じられ,それは映像作品として形を変えても(原作者は映像化は不可能と生前語ったそうですが),私の心を捉えました。
好古・真之兄弟の離郷シーンや前述の是清との横浜行等,創作追加された内容は有ったものの,原作の良さを損なうことなく明治という時代の若々しい息吹を伝えてくれた点でも今日の第一回は成功だったのではないでしょうか・・・。
「少年の国」という題名は,文字通り当時の日本のことであり,伊予松山のことではないでしょう・・・。
明治という時代が,秋山兄弟+子規に代表されるように若者の志が高かった時代だとしたら,今回の映像作品は制作に携わったスタッフの志の高さがひしひしと伝わってくるものとなっていたと言っても差し支えないと思いました。
少なくてもこれに比べれば,辛辣な言い方をすれば同じNHKの「天地人」や「功名が辻」など稚戯に等しいと言えるかもしれません(勿論大まじめで作った制作担当者の苦労は並大抵ではなかったと思いますが・・・)。
今日は特別枠の1時間半という長丁場でしたが,全く飽きることなく良いものを見た,という充実感でいっぱいです。
とにかく来週が楽しみでなりません。


最後に余計な補足を。
子規が通った共立学校とは現在の開成高校だそうです。
東大受験の名門として筋金入りということでしょうか。
また,横浜港に回航された巡洋艦「筑紫」ですが,もともとはチリ海軍が発注した巡洋艦「アルトゥーロ・プラット」だったということです。
南米諸国は当時極めて政情不安だったようで,太平洋地域での戦闘が行われていたらしいですが,勝敗の帰趨が見えたためにキャンセルになって,日本が買ったということのようです。
そして日清戦争に於いて,この「筑紫」の艦長となったのが,秋山真之でした・・・。


因みに,私は自分の子を好古・真之と名付けようと考えたことがありましたが(笑),周囲で既に行った方が居られまして,断念しました・・・。
うちは下が女なので,いずれにしても叶わなかったわけですが・・・。


日記@BlogRanking

「マイティジャック」

2009年09月24日 23時08分27秒 | TV&エンターティメント

題名を見て,
「うわっ,懐かしい」
と思われた方は,私と同じ時代を共有された ということだろう。
そんでもって,


マイティジャックとは,近代科学の粋をこらして建造された万能戦艦・マイティ号に乗り込んで,科学時代の悪・Qから,現代社会を防衛する11人の勇者達の物語である。


というフレーズを見たら,きっとたまらないのではないだろうか・・・。
1968(昭和43)年,円谷プロが1時間枠で取り組んだSFアクションである。
上述の通り,超大型戦艦MJ号に搭乗して悪の秘密結社Qと戦うクルーたちの物語であるが,「大人も子どもも楽しめる」といった新機軸を打ち出した意欲作で,年代的には「ウルトラマン」(勿論初代)と「キャプテンウルトラ」の後で,「ウルトラセブン」と重なる。
つまり,1970(昭和45)年に逝去した円谷英二御大の最晩年の作品ということになる(遺作ではない。遺作は「南海の大決闘」)。
だから「ウルトラセブン」同様,重いテーゼが顕著である。


DVDが某TSUTAYAに有ったので,思わず懐かしくてレンタルしてしまったが,10歳に満たぬあの時代,胸をときめかせたシーンが鮮やかなカラー映像で再現されていた(我が家にカラーTVが入るまで,それから3年を要した)。
確かに特撮技術など,今となっては・・・といった部分もなきにしもあらずだが,当時の制作者が並々ならぬ意欲と決意を持って作品に対峙し,最大限の努力と研鑽によって斬新な作品を構成していった様子を伺うことができた。
特に,ストーリー序盤の複雑に入り組んだ背景や人間模様,社会派サスペンスのような雰囲気,ナチズムとかナショナリズムといったイデオロギーを匂わせる設定等々,大人向きの番組だったことを改めて認識することとなった。
主演は,一応二谷英明だが,脇を固める役者たちが滅法良い味出しまくりである。
で,皆七三ヘアに背広が似合っている。
黄色と黒の戦闘服にヘルメットも有るのだが,どうやら二谷がごねたらしく,ダブルのスーツにとっくり襟というWWIIの潜水艦乗りを思わせるような出で立ちとなる。
後半はMJ号を中心としたアクションシーンとなり,第二話での小型戦闘機ピブリダーとQの大型戦闘機との空戦シーンや,第五話でのMJ号対Qの潜水艦の海戦シーンなど,幼い頃わくわくしながら見たものである。
何でも,思想的な問題から幾つかお蔵入りになった話も有るらしく,興趣をそそられる。
当時の多くの映像作品の影響が感じられ,思いつくままに挙げてみると,アルフレッド・ヒッチコックの一連のサスペンスもの,「007シリーズ」,「ザ・ガードマン」,「サンダーバード」,「キャプテンスカーレット」,「スタートレック」,「忍者部隊月光」・・・といったところだろうか・・・。


・・・で,これだけの意欲作だったにもかかわらず視聴率は伸びなかったらしい。
内容的に重かったことと,長丁場に子どもが耐えきれなかったということだろうか・・・。その結果,13話で打ち切りとなり,その後は30分枠の子ども向け活劇「戦え!マイティジャック」と名前を変え,怪人・怪物が敵となったようだ。
当時の私が「小学○年生」に連載されていたものを読んだのは,どうやらこれのコミカライズだったようだ・・・(画は故園田光慶だったか江波譲二だったか・・・,はたまた久松文雄だったか・・・)。


曲は,何と冨田勲である。
既に大河ドラマ「花の生涯」(ついでに翌69年の「天と地と」も),「新日本紀行」(個人的には旧作の方が良いと思う),「文吾捕物絵図」といったNHK番組,手塚治虫原作によるアニメーション「ジャングル大帝」に「リボンの騎士」といった作品によって,作曲家として確固たる地位を築き上げていた時期の作品だが,冨田の手法は後年の作品と比しても決して遜色のないものとなっている。
特に番組冒頭に登場する決然たるファンファーレと印象的な男性コーラスによる「マイティジャックの歌」は,格調高く歌われる(こちら参照,或いはこちら)。
その分厚いオーケストレーションは,聴きようによっては当時のハリウッドのスペクタクル作品のテーマのようにも思われる。
で,当たり前だが,後年(1974年)の大河ドラマ「勝海舟」の咸臨丸の抜錨シーンの音楽にも酷似している。


今日など,ついつい仕事を放り投げて第五話を見てしまった・・・。
経済が右肩上がりだった高度成長時代,TV番組制作者の志の高かった時代の良き所産である・・・・・。
そう言えば,円谷プロのトレードマークは,今もMJのマークなのだろうか・・・。
(マニアの中には,こんなことをしている人も居られるようで・・・)


こちら葛飾区亀有公園前派出所

2009年08月01日 23時12分19秒 | TV&エンターティメント

昨日録画した「ゲゲゲの鬼太郎」を見ながら録画し(テープ式では考えられない),8時半頃から見ました。
勿論,全く期待しないで・・・(泣)


いや意外というか,思ったよりというか,香取の両津がそんなに悪くない・・・。
・・・というより,もこみちとおねいさんが全く存在感が無く,香取が引き立つことに・・・。
但し,その香取もゲスト出演のたけしと,大原部長役の伊武雅刀の前では霞んでしまう・・・。
体当たりの熱演で,既製のイメージ脱却を目指しているのは痛いくらい伝わってくるし,そのひたむきさに感心させられもするのだが,いかんせん展開が面白くない。
時折,F1中継や「情熱大陸」のパロ(後者は手前味噌か)も登場し,思わずにやりとさせられる場面もあったのだが,笑いが長続きしない・・・というか,断片的すぎて,盛り込まれたエピソードの数々が散発的に終わり,有機的に結びついていない・・・。
つくづくコミックの実写版の難しさと固定概念を崩すことの困難を感じさせられた。


・・・ということで,途中で眠くなってしまいました。
結論から言えば,やはり両津勘吉を演じることのできる俳優は居ない,ということでしょうか・・・。
唯一,と思われたラサール石井の父ちゃん役は結構填っていましたが・・・。


そうなんか・・・

2009年06月25日 19時28分53秒 | TV&エンターティメント

多分・・・というと,非常に曖昧な言い方になってしまうが,コミックの実写化には多くのリスクが伴うと思う。
映画にせよ,TVドラマにせよ,原作のイメージとのギャップをどれ程埋められるか,が先ずは焦点となると思う。


例えば,私が若い頃,私を含めた貧乏20代男性のバイブルであった「めぞん一刻」がある。
連載中に石原真理子主演で劇場版が作られ,今世紀になって伊東美咲主演のTVドラマが作られた。
また,絶対実写は不可能と言われた「アストロ球団」も3年前,遂に実写化された(ブレイク直前の上地雄輔が出ているのでファンは必見と思う)。
こうした作品はまさに賛否両論で,まさしくリスクを伴うものなのであるが,この度TBSから「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の実写版の発表があった。


正直言って,随分思い切ったことをしたと思う。
以前から「ドラマのTBS」と言われていて久しいが,近年はドラマもバラエティもすっかりCXに持って行かれた感があり,おそらくそれを取り戻さんがために最終兵器たるキムタクを採用して「ミスター・ブレイン」を制作したと思われるが,思ったより視聴率が伸びず,先日のニュースに「キムタク神話崩壊か」とまで書かれていただけに,「・・ブレイン」の後発番組がどうなるかが注目されていた。
そこへもって,この「こち亀」である。
主役の両津勘吉巡査長には,当然舞台版同様ラサール石井・・・と思いきや,何と香取慎吾とは・・・(絶句・・・)。
あの両津のた胴長短足がに股体型は,長身の香取くんに合わないのは一目瞭然・・・。
原作者は香取くんを絶賛らしいが,どんなものだろう・・・。
でもって,二枚目エリート巡査の中川役はもこみち・・・。
失礼だが,ちょいとガラが悪くないかい・・・。
麗子おねいさん役は,香里奈なる巨乳系のおねいさんらしいが,これは未チェック(・・・と思い検索したら,確かに・・・・・)。


多分興味本位というか恐いもの見たさに見るだろうけど,どうなんだろう・・・。
期待できそうもないけど,間違って(失礼!)ヒットだったら面白いかもしれない。
因みに,「こち亀」の実写は,舞台版(これは実写とは言わんか)を除くと2回目となる。
意外に知られていないし,私も見てはいないが,連載2年目の昭和52(1977)年に劇場版が作られている。
主演はせんだみつお。
中川役は二枚目アイドルだった草川祐馬。
強面の戸塚巡査役が浜田光夫,寺井巡査役が荒井注(ドリフ脱退後4年)というメンバーだった。


因みに,このデータが1992(平成4)年刊行のKamedasに載っていたのだが,そこにファンによる投票があり,当時の芸能人で両津に近いと思われたのがビートたけしだった。
さらに驚くべき,「こち亀配役プロ野球編」なるものも掲載されており,両津には故加藤博一(爆),寺井に原辰徳(核爆)という人選だった・・・。
中川役は誰だったろう・・・。
多分新庄だったと思うが・・・。


それにしても,せんだみつおの両津勘吉,何としても見てみたいのだが・・・。


木枯し紋次郎

2009年05月02日 23時59分59秒 | TV&エンターティメント

昨晩野球を見ているときに録画した金曜プレステージ「木枯し紋次郎」を見る。
かつて子どもの頃,土曜の夜10時からやっていた時は,何とか親の許しを得て見ていたものだ。
思えば土曜夜は,「キーハンター」を見て,「木枯し紋次郎」で締める,というTV三昧だった(もう少し後にドリフを見るようになり,その10年後は「ひょうきん族」を見たように記憶している)。
で,確か30分ずれた裏番組が「必殺仕掛け人」で,そっちの方が圧倒的に人気があったように思う。
しかし,私は中村敦夫が演じる紋次郎が圧倒的に好きだった。
ニヒルなアウトローを気取って,例の決めぜりふである
「あっしには関わりのないことでござんす」
と言いつつも,結局関わってしまう(笑)お決まりの展開と,少々子どもには刺激的だったお楽しみ(爆)の場面,そして終盤の大詰めの場面でのど派手の殺陣・・・と,明日は日曜でお休み,という開放感もあって,わくわくしながら見たものである。
実は,子どもの頃から結構時代劇が好きで,NHKだと「開化探偵帖」,「鞍馬天狗」,「男は度胸」,「天下御免」,民放系だと「大岡越前」,「銭形平次」(勿論大川橋蔵版),「大江戸捜査網」(第一シリーズの方-つまり橋爪淳や京本政樹ではない方),「文五捕物絵図」といったものをちらちら見てはいたのだが,「木枯らし紋次郎」の方は,颯爽とした若侍や粋な着流しの浪人が活躍する活劇とは一線を画し,困窮を極める庶民の生活ぶりが都政人の目を通して描かれ,もっとどろどろとした黒い欲望が渦巻いている感じで,子ども心にも陰影が感じられた。
決して,単純な勧善懲悪といった結末には成らず,紋次郎が救った貧乏人には,さらにつらい現実が待っている,といった一種の救いの無さや無常観のようなものも感じられ,あまり後味の良くないものだった。
ただ,エンドロールに流れる上條恒彦による「だれかが風の中で」を見るのが好きだった。
今となっては,朧気な記憶でしかないが,雲一つ無い草原を三度笠に合羽といった股旅者の定番スタイルの紋次郎が駆けてくる。
腰には,品のない朱鞘の一本差し。
逃げ水が立ったようにその姿がゆらゆら揺れる中,男っぽい美声の上條恒彦によるエンドタイトルが流れる。
その格好良さに,一人指を鳴らしたものだった・・・。


でもって,今回は江口洋介による紋次郎である。
中村御大が老いたやくざ者の役で,ちょいと出てくるのが何ともお茶目だった。
江口の紋次郎は決して悪くはなく,きっと中村の紋次郎を研究したのでは,と思わせるものが感じられた。
演出も,極力前作のキープコンセプトを心掛けたのだろう。
視聴者に媚びたような配役も演出も無く,好感の持てるできだったと思う。
敵役の渡辺いっけいは,変な役やこうした悪役をやると絶妙に填る。
伊武雅刀と双璧,と思うのは私だけだろうか・・・。
小澤征悦とともさかりえ,という共演は昨年の「篤姫」を思わせるが,ごつい小澤に生活やつれが似合うともさか(10年前はおねいさんだったのに,いつの間に・・・)と,悪くなかった。
ただ,終盤の殺陣は今ひとつスピード感に乏しく,ど派手な中村のそれには遙かに及ばないような気がした。


久しぶりに本格的な時代劇を見た感じがして,一応満足である。
ただ,バラエティ番組とトレンディドラマがお手の物のCXだけに,江口洋介の紋次郎で果たして視聴率がとれるのか・・・などと余計なことを思ってしまった。
本当は,SMAPの誰かを出したかったのでは(時節柄無理か?)などと邪推して,誰も似合わないだろーな,と舌を出した。


さて,久々に「ちょんまげ天国」なるCDを出して「だれかが風の中で」を聴いてみるか。
颯爽たる曲調とはやや裏腹に,「雲は焼け道は乾き」とか「心は昔に死んだ」とか「微笑みには遭ったこともない」,「血は流れ,川は叫ぶ」といった歌詞は,当時の私に衝撃を与えた・・・。
そう言えば,上條恒彦はあの後,「紅の豚」のマンマユート団の頭目役と,「毛利元就」での武将役,後は丸大食品のCMくらいしか記憶していないが,今でも歌っているのだろうか・・・。


あ,そうそう。
紋次郎の故郷である「上州新田郡三日月村」であるが,本来新田郡には三日月村は無いと思う。
で,こんなテーマパークが現地に出来たのはいつだったのだろう・・・。
因みに,原作者の笹沢左保は時代小説の他に,竹中半兵衛を扱った歴史小説も書いていた。尤も,私が読んだのは,殆ど官能小説のようなミステリーものだったが・・・。


「クインテット」

2009年04月25日 23時23分59秒 | TV&エンターティメント

NHK教育の夕方に放映される子ども向き番組は,秀逸なものが多い。
日本語ぺらぺらの外人二人が歌って踊る「えいごであそぼ」,野村萬斎が出でいる「にほんごであそぼ」など,実に良くできた番組で,私のようなひねたおっさんが見ても飽きない。
本日紹介する「クインテット」も同様である。


クインテット-即ち五重奏のことだが,5体のマペットがそれぞれ楽器(Vn,Vc,Cl,Trp,Perc)を演奏し,或いは歌う。
それも,形だけの演奏ではない。
弦のポジショニングや管のフィンガリング,そして打楽器のリズムや音色も本物そっくりなのに驚く。
現代のマペットの技術とは,かくも凄いのか,と驚きである。
でもって,演奏しているのは,腕っこきのスタジオミュージシャンなのだろうか。
とにかく篦棒に上手いのである。


番組の構成は,三部から成るようだ。
まず寸劇やコントを交えての一曲。
今まで聴いてきたのは,「谷間のともしび」,「夕方のおかあさん」,「春一番」,「城ヶ島の雨」,「上を向いて歩こう」,「ミックスジュース」といった海外歌曲+童謡+懐メロ+NHKらしく「みんなの歌」である。
中間は,この番組の監修と編曲,演奏を取り仕切る宮川彬良の曲が多いようだ。
宮川の名声は,4年前の「マツケンサンバ」のヒットによって揺るぎないものとなり,大阪フィルとの競演が話題になったが,この番組では一言も話さず見事なアレンジとピアノ演奏で聴かせる。
最後は,ステージでの演奏ということでメインの曲目が演奏される。
「金婚式」(G.マリ),「くるみ割り人形」~小序曲~行進曲~アラビアの踊り~トレパーク(P.I.チャイコフスキー),「美しく青きドナウ」(J.シュトラウスII),トランペット吹きの休日(L.アンダーソン),「メヌエット」(J.S.バッハ~「ラバースコンチェルト」と言った方が良いか),「さくら」(日本古謡)といった古今の名曲を宮川の絶妙のアレンジで聴かせる。


宮川の音楽センスが絶妙であることは,「マツケンサンバ」一曲をとっても分かるが,この番組には,その宮川の才能とジャンルを越えた古今の音楽に対する愛情が躍如としている。
平日朝と夕方(再放送),僅か10分であるが,一気に聴かせて見せる。
完全に子ども向けの番組であるが,捻りも利いているし,誰でも楽しめること請け合いである。


最後に・・・。
主題歌の「You got a quintet!」は,「夕方クインテット」にかけているのか・・・。


「信長の野望」蒼天録2

2009年04月14日 22時57分39秒 | TV&エンターティメント

「信長誕生」から行った結果,肥大化した伊達家に対抗できず,結局従属してゲームオーバーとなってしまったので,元亀元(1570)年の「信長包囲網」からスタートさせる。


手始めに浅井長政の小谷城を落としたまでは良かったが,史実通り四面楚歌の状況から,朝倉を叩き,幕府を潰し,本願寺と戦っているうちに武田が北条にやられ,信濃まで進出してくる。
取り敢えず北条と不戦協定を結び,畿内を固めて北陸道へ。
難儀しながら春日山城を落とし,上杉謙信を従属させる。
謙信と家康を家臣にして,東海道方面軍をすべて小田原城に集中させ,一気に北条を屠った後は,横綱相撲だった。


毛利からの婚姻の申し出を受けて,畿内軍を四国へ。
四国を半年で席巻後,豊後水道を押し渡り豊後府内城を落とし,大友宗鱗の居城である岡城を囲んで一気に落とす。
四国勢と南九州勢は,一気に肥前へ向かい龍造寺家を滅ぼし,呆気なく九州+長門を平定。


東国では,東海+東山道軍が小田城と久留里城を落として,小田氏と里見氏を従属させ(家臣にならないので,後で力尽くでこの二城を落とした),関東勢を加えて一気に奥州へ。
北陸道軍が蘆名氏の黒川城を落とし,関東からの軍が二本松と伊達と最上を破る。
そこから津軽海峡までは一気だった。


そして残るは月山富田城の毛利のみ。
相手が毛利だけ,となったところで婚姻破棄を宣告される。
信忠室の毛利氏を,送り返すか処断するかいずれにしても手切れとなる。
九州勢を長門から侵入させ,萩指月城と益田城を落とし,そのまま山陰道を東進させる。四国勢を備後から侵入させ,濃尾+畿内本軍は丹波・備前から山陽方面を進み,北陸方面軍は,丹後・因幡を攻略。
かくして,全クリアとなった・・・。


因みに,上杉勢との合戦で捕らえられた秀吉は謙信に斬られ,信玄は上述のように北条に斬られた。
降伏してきた大名を許すと従属するだけなので(後で従属を破棄して潰すことも可能だが),一気に処断する方が持ち城が増える。
光秀は常に重用して手なずけておいたら,実に役に立った。
前田利家には出奔された・・・。
軍師は,前半が村井貞勝,後半は大谷吉継となった。
黒田孝高(小寺孝高か)は城主だったので,軍師にはできなかった。


・・・ということで,めでたくクリアしたが,どうしても一番武将の分かる(そして人材も居る)織田家が感情移入もし易いようだ・・・。


「黒部の太陽」-録画中

2009年03月21日 21時55分03秒 | TV&エンターティメント

CX系の「黒部の太陽」を録画中。
TV版だと40年ぶりのリメイクとなる。


一般に「黒部の太陽」というと,毎日新聞に連載されていた木本正次による原作小説と,68(昭和43)年に公開された三船+石原プロによる映画が有名なのだろうが,実は迂闊きわまりないことに,いずれも見ていない(汗)。
で,唯一知っている(というか幼少時に見ただけだが)のが,鈴木清順がメガホン執って40年前に放映されたTV版である(芦田伸介さんという名優を知ったのもこの作品だ)。
当時はUHF局が無い時代で(確か翌年10月から),日テレ系での放映で,夏から秋口にかけ,日曜9時半から10時半までの放送枠だった。
何故に記憶しているかというと,当時この番組だけは夜10時半まで起きていて見ることを許可されていたからである(VTRなんてその15年後の話である)。
だからといって,月曜朝が眠くてつらかった記憶は無いのだが・・・。


1956年に着工し,63年に竣工した黒部ダム(或いは黒部川第四発電所からとって黒四ダム)建設は,戦後高度経済成長期の大事業であり,確か100人を超える殉職者を出したことからも,とんでもない難事業であったことが想像される。
特に,物資輸送等工事の効率化のために掘削した大町トンネルは,大規模な破砕帯から冷水が吹き出すことで,犠牲者を多く出したという。
今は,極めて平和な風景の中,信濃大町からバスが走る。


・・・で,CXのサイトでキャストを見ると,ちょっと不安に・・・。
香取くんですか・・・
ま,ファンにとっては垂涎ものだろうが(キムタクへのアンチテーゼで香取のファン,って結構居るらしい・・・),実際のところどうなのか見ないと分からない・・・。
脇は,ヴェテラン陣が固めるだろうから大丈夫そうか・・・。


・・・ということで,今日明日録画していつ見るのか皆目見当が付かない。
見たら感想を・・・と思うのだが,なんか時機を逸するような気がする・・・。


信長の野望-蒼天録

2009年02月25日 22時15分34秒 | TV&エンターティメント

昨日同様,WBC強化試合見ながらこちらをインストールした。
今月いっぱい有効の某Y△M△D△電機の割引券500円分があったので,定価とはいえ1,500円を切ってWindows版が買えた。
1534年の信長誕生時からスタートさせたが,父信秀は古渡城しかなく,家臣も平手政秀を筆頭に,織田信光と林秀貞しかおらず,かなりの苦戦が予想される。
・・・と思ったら,村井貞勝(後に京都奉行を務め,本能寺の変で信忠に殉じた)が仕官してきた・・・。


北隣に尾張守護の斯波義統,東に松平広忠(家康父。その父清忠は守山崩れで横死した),西に一向宗と四面楚歌だ。
今川と長野とは友好関係にあるようなので,ここは主筋に当たる清洲城の斯波を攻撃するか,岡崎城の松平に軍勢を送るかが策のようだ・・・。
取り敢えず,領国経営に専念しよう・・・。


しかし,PS版の「将星録」やって以来10年ぶりの「信長の野望」だが,確実に難しくなっているようだ・・・。


プリキュア人気

2009年02月18日 21時44分00秒 | TV&エンターティメント

下の子が「プリキュア」に夢中である。
服とかのオリジナルグッズは高いので,親は一足150円で投げ売りしていた旧作プリキュアの靴下を3足買いだめしたり,靴が1,000円切って売られていたのを見て衝動買いしたりする程度だが・・・。


でもって,小学生ぐらいになると「あんなのやだ~」と格好を付けるらしいが,先日電車の中で女子高生が「TVつまんないー。安心して見られるのプリキュアぐらいだ~」とのたまわっていたのを偶然聞いたし,「ゲゲゲの鬼太郎」までの繋ぎで,他に見るもの無いから仕方なく見ている,と言い訳がましく述べた小学生の言質もとった。
実は,プリキュアは大人気なのである。
ヤフオクで,グッズを入手しようとすると,入札がやたら多く,落札は極めて困難であることが,それを裏付けている。
そのプリキュアが目出度くシリーズ6作目を迎えた。
これは往年の「セーラームフーン」,もとい「セーラームーン」の5作を凌いだ。
本日付の東京新聞に,それに関して興味深い記事が載っていた。


考えて見たら,日曜8時半のアニメは,私にとっても空白地帯だった。
2004年に始まった第一作「ふたりはプリキュア」の前の「明日のナージャ」にしても,その前の「おジャ魔女どれみ」シリーズ(#,もっと~,どっかーんと4作あったらしい),さらに前の「夢のクレヨン王国」にしても関心外だった(勿論どれも見たことがない)。
下の子が男だったら,私もプリキュアを見ることは無かったのは間違いない。


結局,一作目から先月終わった五作目の「Yesプリキュア5GoGo」まで,全作見てしまったが(半分居眠りしていたようなものだが),確かに奇をてらったところも際どいところも無く,普通の女の子(何故か皆中学生という設定)が友だちと協力して悪と戦うという王道路線で,安心して見せられるものであった。
少々脳天気だけど懲りない系の女の子が主役で,周りを頭脳明晰成績優秀,スポーツ万能の仲間が固める(そして愛らしい小動物が絡む)というのも王道,というかお約束だ。
そして1~2年周期で設定をがらりと変えたというのも成功の秘訣だそうだ。
確かにそう言われてみればその通りだ。


ただし,新作の6作目「フレッシュプリキュア」は,今のところ拒否反応である。
妙に色彩が淡いパステル調で,瞳がコスチュームと同じ色で何か人間離れした感じだ。
EDのタイトルバックのフルポリゴンCGも,細くて脚が長すぎて,ギャル化したようで付いていけない。
ま,放送第一回を見る前から???と思っていて,本気で見ていないのもあるだろうが,どうやら最大の理由は,音楽担当が佐藤直紀ではなくなったことのようだ・・・。(おジャ魔女どれみシリーズは,奥慶一だから,きっと良いと思う・・・)


・・・と書いているうちに,日曜に録画した第3回がようやく終わった。
ビデオに子守りさせるようでまずいのだが,私はプリキュアのビデオを「最終兵器」と呼んで重宝している・・・。


実況パワフルプロ野球15

2009年02月16日 22時22分42秒 | TV&エンターティメント

某TSUTAYAで中古を安く買い叩いた,もとい,上の子がサンタさんに貰ったので,昨年の14同様填ってしまった(こちら参照)。
2008年版ペナントレースの主力を忠実に再現しているが,レギュラーが固定しない我が楽天など,2007年+3月のオープン戦時のスタメンとなっており,当然セギノールは居ない。
2007年版の14との大きな違いは,球場のバリエーション(つまり架空)が増えたことと,ファウルで着弾する際に効果音が鳴ることだろう。
つまり,脚の無いキャラ(パワプロくん)を除くと,球場のレイアウト等が極めてリアルに再現されており,臨場感も高い。
また,育成シミュレーションともいうべき「サクセス」モードでは,従来の高校野球の他,社会人野球での育成も可能になった(ドラフトにかからないと,野球人生が終わってゲームオーバーとなる)。
さらに,前作ではホームラン競争のポイントによってOB選手を獲得したのだが(とにかく,そのためにやり込んだ),本作では最初からOB選手は登録されており,ドリームチームを作ることが可能である。


因みに楽天は


6  渡辺直(高須)
4  高須(山下)
5  草野(山下)
3  フェルナンデス
DH 山
9  磯部(憲史・中島・牧田)
7  リック
8  鉄平(憲史・中島・牧田)
2  藤井(島・木村・井野)


といった野手に,岩隈,田中,朝井,永井が先発ローテを形成。
ドミンゴ,小倉,小山,山村・・・と,現実通りのラインナップが控える。


でもって,最強OBによるドリームチームは,


9  張本
6  高橋慶
DH  落合
3  王
8  山本浩
4  ローズ
2  野村
5  長嶋
7  蓑田


を基本に,内野は,松永,古屋,中畑,原,加藤英,有藤。外野は,クロマティ,吉村,永川,佐々木,カズ山本といった面々が控える。
調子によって,打順やスタメンを入れ替える。
捕手は,野村以外だと有田だけだが,投手はもっと凄い。
金田,山田,江夏,江川,堀内,山口,大野,村田,川口,小松,与田,鈴木啓,星野伸,江本・・・。


全員がクリーンナップ,全員がエースである。
今宵も,楽天を使って個人的に嫌いな阪神・中日・西武をやっつけ,2ヶ月を切った新しいシーズンに期待する次第である。
唯一の不満は,今年も我が楽天の応援歌が演奏されずに拍手とかけ声のみということである。
確かに,フランチャイズのKスタはラッパは禁止だが(私としては鳴り物は好きなのだが,近隣-というかバックスクリーンすぐ裏-にマンションがあるので禁止されている),他球場ではラッパ隊が活躍しているので,是非とも次作の16では改善を要求したい。


「バルジ大作戦」

2009年02月07日 22時44分46秒 | TV&エンターティメント

初めて見たのは,多分中学生の頃だったと思う。
日曜洋画劇場,水曜ロードショー,ゴールデン洋画劇場のいずれかだったと思うが,とにかくあの頃は,TVで戦争映画をやる,というだけでわくわくしたものだった。
何でぇ,あのディーゲルIIは米軍のM47「パットン」だし,米軍のはM24「チャーフィー」軽戦車じゃねーか,と,がっかりした記憶がある。


それから幾星霜・・・。
数年前に買ったDVDが封を切らずにあったので,見てみた。
例によって,アンプに灯を入れ,6つの3WAYスピーカーを鳴らし,家族の冷たい視線を感じながらの鑑賞となった・・・。


舞台となるのは,所謂「バルジの戦い」とこの映画公開の後呼ばれるようになった1944年12月16日に始まるドイツ軍の大攻勢とその終焉を描いたものである。
であるから,この邦題は極めて変である。
正しくは舞台となったベルギーの地名から「アルデンヌ攻勢」,或いは「ラインの守り作戦」と呼ぶのが正しいと思う。
監督は,「史上最大の作戦」,「モンテカルロラリー」,「素晴らしきヒコーキ野郎」といった戦史やモータースポーツ等に焦点を当てたドキュメンタリータッチの作品を特徴とするケン・アナキン(因みに,「スター・ウォーズ」シリーズのアナキン・スカイウォーカーは,ジョージ・ルーカスが,友人であるケン・アナキンからとった名という)。


この時期,連合軍はモントゴメリーが功を焦って,クリスマスまでにベルリンを落とそうとして失敗に終わった「マーケットガーデン作戦」の直後で,戦線は膠着していたし,東部戦線でもナチスを追い込んでいた赤軍がバグラチオン作戦によって,大損害を蒙りながらポーランド国境へ迫り,一息ついていた時期に当たる。
そこでヒットラーは乾坤一擲の大勝負に出る。
温存していた最新鋭のティーゲルII重戦車を含む8万を超える軍勢を展開して,ベルギーのアントワープまで回復して,選挙区の挽回を図った。
当初は西欧の厳しい冬ということで,制空権を握った連合軍がティーゲルIIを中心に(実際はパンテルが中心だったらしい)押し出してきた独軍にぼこぼこにされる。
勢いに乗った独軍はバストーニュを包囲。
しかし,12月下旬になると天気が回復。
制空権を持つ連合軍は,兵站を確保。
逆に独軍は燃料・弾薬の不足に悩まされ,やがて物量で押し切られてしまう。
そうした史実を元に戦車戦が繰り広げられ,かなりフィクションが入って娯楽的要素も高い作品となっている。


やはり白眉は,M47とM24の壮絶なアルデンヌの戦車戦の描写であろう。
偽ティーゲルとはいえM47がずらりとそろった様子は圧巻である。
後の「パットン大戦車軍団」同様スペインでのロケで,最初は吹雪の中の死闘だった筈が好天での戦闘になっているのはかなりマイナスである。
ロバート・ショウ扮する独将校が冷徹で良い味だしまくりだし,テリー・サバラス(刑事コジャックが懐かしい)の米軍軍曹も同様。
オチが,燃料集積所を目指した独軍が転がしたドラム缶の爆発で・・・というのは???だ・・・。
そして,あの「パンツァー・リート」。
久々に聴いたが,やはり圧巻。
ま,白人だから,と言われればそれまでだが,連合軍と独軍を平等に扱っているのは,さすがだし,2時間40分の長丁場を飽きさせないのは演出の妙だろう。
不謹慎の誹りを承知で,アルデンヌの黒い森にずらりと並んだ偽ティーゲルM47の進軍を見て一瞬血が騒ぐのを禁じ得なかった・・・。


このアルデンヌ攻勢に関しては,いずれ調べて書いてみたい内容である。
特に,スコルツェニーの偽装部隊と戦後のニュルンベルグ裁判については,いろいろと調べてみたい・・・。


因みに「バルジ」とは,出っ張りとか土手の意味で,アルデンヌ高地がベルギー,フランス,オランダ国境に出っ張っていることから名付けられたのだろう・・・。


Wipe Out・・・

2008年10月13日 22時24分39秒 | TV&エンターティメント

TBSが米ABCTVを相手に,著作権侵害の訴訟を起こしたという。
何でも,今夏のABCの人気番組「Wipe Out 」なるものが,昭和末期のTBSの「風雲たけし城」と内容が酷似している,というのがその理由である。
我が国のTV局が,米国のTV局を相手どって訴訟を起こすのは異例だそうだ。


でもって,その「Wipe Out」だが,"ようつべ"で検索してみると,簡単にヒットして動画を見ることが出来る。
確かに,やっている内容やナレーションのタイミング(当然言っている内容は分からないが),BGMの雰囲気も似ている。
確かに,パクリと言われても仕方ないかも知れない。


ただ,こちらを見ると分かるのだが,番組のフォーマットは著作物とはならず,TBSの訴訟は認められない可能性が高いようだ。
但し,業界の仁義に反するという点では別の問題ということだが・・・。


で,「Wipe Out」を見ていたら,「たけし城」を見たくなった。
こちらも,ようつべで簡単にヒット。
いやー,面白い。
日本人には,やはりこっちだ(笑)。
人が真剣にやっている姿を見て笑うというのは,失礼を通り越している,という批判が当時からあったが,私は是であった。
何せ,一度出てみたいと思ったくらいだし,泥まみれになって戦争ごっことかをやった幼少の記憶がたちどころに甦る。
ボールの砲撃を受けながら,細い吊り橋を渡る「ジブラルタル海峡」とか,飛び石の「龍神池」,小錦人形や城みちると戦う「相撲でポン」とか,ただただ懐かしい。
特に序盤の生き残りを賭けた水鉄砲バトルと,最後のカートによるバトルは楽しそうだ。そう言えば,2度程たけし城が陥落したことがあって,城を失ったたけしと軍団が逆に挑戦する立場になったこともあったっけ・・・。


この番組,平成初年の3月に終わり,あとは何度かスペシャルが放送されたと記憶しているが,またやらないものだろうか。
勿論,谷隼人に城みちる,ストロング金剛も呼んで・・・。


「梟与力吟味帳」

2008年08月17日 18時49分42秒 | TV&エンターティメント

気温が何と19℃。
遂に長袖シャツを出し,短パンからジャージに替える。


「冬の蝶」<梟与力吟味帳> (井川香四郎著)を読む。
つまり,先月放送が終了したNHKの土曜時代劇「オトコマエ」の原作である。
若い頃,山手樹一郎の作品に填ったことがあったが,久々に読む時代小説だ。


登場人物の設定は,ほぼTVと同様。
ただ,TV版では20代前半とおぼしき主役2人の年齢が,原作では30代半ば過ぎの中年となっており,藤堂逸馬はTV同様独身だが,「黄表紙(つまり当時のH本)」 と渾名される武田信三郎は,奥方に頭の上がらぬ妻帯者で,とんでもない助平として描かれる(本巻では,浅田美代子が演じた母上は出て来ていない)。
そして,2人の他に計算に長けるが神経質な毛利八助なるキャラが加わっている。


この3人が活躍する短編が4話収められており,それが文庫で5冊出版されているが,いずれも文庫書き下ろしのようだ。
TV版が,30分枠ということもあって小気味良いテンポで一気に見せるコメディだったのに比して,原作はもう少しばかり市井に生きる人々の生き生きとした生活感や悲哀さ,そして人情を加えたものとなっている。
また,謎解きの面白さもあって,結構楽しく読むことができ,一気に全四話読んでしまった。
ま,いい年こいていつまでたってもお莫迦な遊びをしている三莫迦大将のじゃれ合い,といった趣もあり,時々にやりとさせられる瞬間もある。


最近,読書量がめっきり減ったが,このシリーズは久々に続けて買って読んでしまいそうである。
時代小説に興味のある方にはお薦めだ。