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RWB魔法学園物語(8)

2012-09-05 | RWB魔法学園物語
ほんの少し前までは
『この学校を卒業したくない』
と思ってた私が
『学校なんてなくなってしまえばいい』
と考えるようになりました。

みんなから無視されていることは、両親にも内緒にしていました。
でもあまりに毎日が辛くて、仮病で休むようになりました。

『こんな学校なんてなくなってしまえばいい』と念じながら。

そして。
学校へ行かなくなった初日。
学校の校門と塀が、突然消えたそうです。

2日目。
体育館が消えました。
原因究明の為、学校閉鎖になったと連絡が入りました。
私は、ほっとしました。
堂々と休めるからです。

3日目。
3階建て校舎の、3階部分が消滅しました。

さすがに普通のことではないと思ったのでしょう、RWB魔法学園から保田先生が調査に訪れました。
そして、私の家に来て、私を見つけ
これは、あなたのしたことなんですよ。
あなたも本当は自覚、あるんでしょう。
いやいや、悪気があってしたことじゃないから謝らなくてもいいのよ。
でも、こういう力はちゃんと自分で制御できるようにならないといけないと思うの。
他の人に迷惑をかけてしまうことになっちゃうし。
うちの学校へいらっしゃい

と、おっしゃいました。

私は正直なところ、よかったと思いました。
卒業するまで、同じ学校へ行く気持ちになんてなれなかったからです。

4月まで、結局私は学校へは行きませんでした。
4月になるちょっと前、保田先生から入学案内が送られてきました。
RWB魔法学園に入学することは、両親も賛成してくれました。

『いままでのことは忘れて、新しい私になろう』
私は決心しました。

入学の日。
入学案内には『必ず一人で来ること』と書いてありました。
一人でどこかにでかけるなんて今までなかったので、不安もありましたが、無事に目的の駅へと到着しました。

そこから学園専用の船に乗り、島へと到着しました。
船着き場から学園までは少し距離があるようでしたが、それも一人で行かなくてはいけないとのことでした。

魔力があれば自然と導かれるはず
入学案内に同封されていた保田先生からのお手紙には、そう書いてありました。
でも、私は自信がありませんでした。
だって学校を徐々に消したくらいしか、したことがなかったから。

あれから試してみたこともありました。
コップの中の水を、消えろと念じてみたり。
外国に瞬間移動したいと思ってみたり。
駄目でした。

「学園にたどりつきますように」
念じながら歩きますが、案の定なかなか到着しません。

日も暮れ始め、辺りは暗くなり始めました。
私は、怖くて一歩も歩けなくなり、泣いてしまいました。

すると、背後から「ブーン」というような音が聞こえてきました。
振り返るとそれは、ヘルメットをかぶった女の子が空飛ぶホウキにまたがって、こちらへ向かって来る音でした。

よく見るとそのホウキはいろんな色に塗られ、キラキラ光るスタッズやテープでデコレーションされてました。
女の子は私の目の前で止まるとホウキから降り、ヘルメットを外しました。

『綺麗な子だなあ』
私がその子を見た第一印象です。

どうしたの。なに泣いてんの
女の子が話しかけてくれました。

今までずっと学校で無視されてきた私にとって、それは言葉で言い表せないくらい嬉しいことでした。
こんな私を、心配してくれる人がいたなんて。

「もしかして迷子?」
女の子は笑いながらいいました。

私は、うなずきました。
すると女の子は。
もう、ミヤがきたから大丈夫だよ、泣かないで
そうです。
それがミヤだったんです。
学園へ行くんでしょ、ウチもだよ。
一緒に行こう。
名前、なんていうの?


私は、直感的に『この子なら本当の友達になれる』と思いました。
その時、あまりに嬉しくて思わずミヤに抱きついてしまいました。

「サキ。サキって呼んで」

後から聞いた話ですが、ヘルメットはバイク乗りのミヤパパから餞別として貰ったものだそうです。
ミヤパパも、きっとカッコイイんだろうなと思います。

そして無事、私はミヤと学園へ到着することができました。
おしまい。


先生、全部書けました。
今は、書いてよかったなって思います。

きっと、今が幸せだからですよね。
先生、ありがとうございました!


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