昨日から引き続き、日本のご皇室関係の記事を、前の雑誌や、本から抜粋して書いていきます。日本の歴代天皇陛下の中にもさまざまな困難な時期がありましたが、それはあくまでも国内の問題でした。今の東京知事、猪瀬直樹氏の著書、『 ミカドの肖像 』という600ページに喃々とする、大力作があります。私の持っている本は1987年3月1日発行の第5刷版です。25年ぐらい前に読んでいて、未だに印象深いことがあります。
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最初の方の序文の中に出てきますが、当時は国鉄と言っていましたが、スジ屋と呼ばれる特殊なソフトウェアの技術集団があるそうです。そのスジ屋が天皇陛下のお召列車のダイヤを組むそうですが、お召列車に関する三原則があるそうです。その三原則とは、①、普通の列車と並んで走ってはいけない。②、追い抜かれてはいけない。③、立体交差の際、上を他の列車が走ってはいけない。というものです。
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この頃の猪瀬氏はかなり皇室に対しては、悪意に近いものを持っていた様な気がしますが当時の知識人の典型的な普通の姿だったと思います。猪瀬氏のいいたかったことは、お召列車ひとつとっても、天皇に対して国民はこのくらい気お使うと言うことです。時速2~300キロの新幹線が10っ分間隔で発着する事実は、視察に来た外国人を驚かせますが、更に在来線、地下鉄と網の目のように首都圏は線路が網の目のように張り巡らされ、時間通りに運航しています
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その中をスジ屋はこの離れ業をやってのける役目を担っているという驚きでした。まさに秒単位の神業ですが、天皇の為に誰も不平を言う人は少ないでしょう。天皇(ないし皇太子)、という存在の存在の証明ともいえます。皇室はこの上なく特別のご存在であり、歴史を知るものなら誰もが知っている常識だと西尾幹二氏は述べています。西尾氏の言葉を続けます。
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しかしこの特別さは、世界の他の王朝の例に多い豪華な宮殿、宝物や美術品の極致、贅沢華美な王侯生活とはほとんど常に無縁な類の特別性、精神的特別性である。それでいて、来世や超越神を期待させる宗教的礼拝の対象にはならない。宗教原理主義的な特別性ではない。
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しかるにここが一番のポイントをなすのだが、国民とともにあるという特色、国民が苦しい時には一緒に苦しみ、外国への亡命などゆめにも考えられない国民共同体の中心でもある特別性である。同級生とワラビやイナゴを食べた奥日光の殿下の疎開記録は、日本の天皇の気高さを示している
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(中略)・・・・雅子妃は私からみるなら、アメリカナイズされた民主主義にどっぷり浸かった、自己主張の強いタイプで、それ以外では少し配慮の足りない普通の女性、外国に憧れていて日本流儀を好きではない、やや軽佻浮薄な進歩的知識人傾斜の持ち主である。そういう方が皇室に入ってうまくいくはずはない。彼女が平成十五年九月から宮中祭祀にいっさい参加していないことは既に知られている
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以上は雑誌『WiLL』2008年版の8月号に掲載された、〔総力特集 皇室が危ない! 〕の中から、[ これが最後の皇太子様への御忠言 ]からの抜粋です。この号の特集には次のような主婦からの読者投稿が多く載せられています。個々には15名の主婦が投稿を載せられています。その中から2~3拾ってみます。
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《 脳内キャリア外交官 》
未だに、「脳内キャリア外交官」である女性に皇太子妃として国家や国民のために祈り、献身的に公務を行うことを求めるのはそもそも無理な話なのです。それでもまだ雅子さんが周囲の忠言に耳を傾け自己を省みる性格であれば、ここまで事態が悪化することはなかったでしょうが彼女は頑固で忠言を嫌い忠臣を遠ざける性格だと伝え聞きます。自分で事態を悪化させながら、被害者意識をエスカレートさせる方のようです。
本当に優秀なキャリアウーマンというのは美智子様のように道なき道を独り忍耐強く、切り開き、それでいて自己の苦労に関しては寡黙な女性を言うのであって、父親が敷いてくれたレールの上をグリーン車タダ乗り状態で乗っていた女性のことではありません。そして、四十過ぎてもその事実に気がつかず、過去の “キャリア” への妄執をアイディンティティだと思っている女性が皇太子妃である、というところに今の皇室の抱える最大の不幸があるのです。
( WiLLブログ・でこぽん )
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《 思い込みがそうさせる 》
身近な六十代の声はこんなところです。
●、美智子様はお若い時にご苦労なされ、国民にひたすら心を寄せてきたのに、今また雅子様のことで御苦労なさるのは本当にお気の毒。
●、皇太子様はご結婚後、人が変わられた。ご自分の伴侶である雅子様さえコントロールできないのに、日本を任せられるだろうか。心配。
●、秋篠宮家の方がたの佇まいに、かっての皇室、皇族の面影を感じる。秋篠宮家の方々の公務に癒される。
●、雅子様が外国、外国というのは理解できない。ご病気の説明も未だ医師の会見がないのはなぜなのか。また、治療のためと言う私的行動も品位に欠ける。
●、悠仁様は正当な皇位継承者なのに御立場が今はあいまい。ご養育費や警備面など早く改善すべきでは。
美智子様のお若いころをよく知っており、また両陛下の年代の方の心も分かる年代ですので、雅子様には厳しい意見になって仕舞います。両陛下のお心を悩ます問題が早く解決し、お心安らかな、ゆったりとした生活をなさっていただきたいと念じております。両陛下がご長寿でありますように。
( 60代・主婦 )
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《 何か変じゃない!? 》
西尾先生の高尚な論文を何度もすがりつく思いで理解し、(これは理解に苦しむという意味ではなく、私の教養と読解力の無さで)、やっと脳内の整理ができました。皆様のご意見を読んで、雅子妃に対して、「何か変じゃない?」と感じてから、「もう見るだけで嫌悪感を抱く程」になるまで随分長い間、国民感情は、「放ったらかし」にされていたなぁと思います。私に限って言わせていただけば、「理由もなく嫌うようになるまでには理由がある」というところです。
( WiLLブログ・40代 )
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《 不信が皇太子様に 》
国民の間に広まる雅子妃への不信は、最早簡単に取り除けるレベルではなくなってきており、危惧するべきは、膨れ上がる雅子妃に対する不信が皇太子様に向かいつつあることです。戦後、全国を回られた昭和天皇のお心、晩年の全国戦没者慰霊式典のお姿、勤労奉仕団へのお会釈を始められたいきさつ、そして現在の天皇皇后両陛下が国民のために祈り、努力を積み重ねてこられた長い道のりを国民は見続けてきました。
一方でそのお心を受け継いでいくべき東宮夫妻は、事もあろうに終戦の日に両陛下が祈り捧げている中、テニスにディナー、花火を楽しんだと報じられる始末。東宮夫妻は、戦後皇族方が築き上げてこられた皇室の、「心」を忘れ、自らの国民の信頼を失っているのです。
( 30代・女性 )
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これらの意見は2008年ですからもう5年前と言うことになります。しかし雅子妃問題はますますのっぴきならないところまで来ています。天皇陛下が手術をなさってから一年経ちましたが、東宮夫妻に、改善した兆候は一向に見えません、半分開き直ったようにさえ見受けられます。何という情けなさでしょう。
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しかも自ら選んだ生き方で、皇族としての教育を十分に受けてこなかったとしか思えません。本当にまごまごしていると日本の皇室の質が変わってしまいそうです。少しくらいは様々な天皇陛下が続いてきたのですから、全部が全部立派な天皇ばかりではないでしょうが、皇室の質そのものは連連と続いてきたと思いますが、日本の国柄の本元、象徴がアメリカナイズと言いますか。無国籍になるのは許されません。
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雑誌、『新潮45』に載った記事、山折哲雄氏の、[ 皇太子殿下、ご退位なさいませ ]という記事がもう読まなくてもその言いたいことはよく分かる気がします。また本気でこの問題を取り上げる人が出てきました。日本の国柄を守るためにはどっちに転んでも痛々しい日本の重大な選択問題です。今の日本が抱える長い目で見たら、とてつもない大事件なのですけど。