衆議院総選挙は、終わった。私の予想は大きく外れ、民主党が308議席、獲得した。
その内、初当選新人は143名だそうだ。自民党は、119名、 119番は消防署、火消しだ。
それにしても、小選挙区制は、怖い制度だ。何かの拍子にガラッと政策が180度かわる。
日本独特の、融通の緩やかさとか、情状酌量の配慮が、許されなくなりそうだ。余裕の無い
しゃくし定規な、ギクシャクした社会に、なるだろう。ちょっとした失敗が命取りになれば、それは
それで、思い切った政策などできないだろう。常に選挙民の顔を窺う人気取り政治家の増える
いやな、日本になりそうだ。あの、小沢一郎はかって、野村沙知代を担いだ男だ。
そう言えば、今回も若い可愛げな女の子が、大勢当選した。抜け目のない、政治屋さんだ。
今回の話題は、選挙を別の角度から、切り捨てて見ようとおもう。
幸福実現党と言う党が、今回の選挙に、大量に、候補者を立てた。多分300名を超えている
と思うのだが、何人か議員が当選すると思ったのだろうか、使った金額も半端ではないだろう。
党首の大川隆法氏は、宗教法人、幸福の科学の教祖である。彼自身、ベストセラー作家の
日本で二番目だそうだ。一位はユウまでもなく、池田大作氏である。大川氏は公明党を
目指したのだろうか。それともトンデモナイ勘違いをしたのだろうか。当選者がゼロとは情けない
かって、徳田寅男氏が全国に徳州会病院を一杯立ててその院長を何十人も立候補させた。
当選したのは徳田氏だけだった。その真似では無いと思う。彼は宗教家と称している。
何かが彼に啓示をもたらしたのだろう。今迄にもこれに似た集団がいくつかは有った。
そして、蜃気楼のように消えていった。どちらかと言うと、共産党も少し似ている、絶対に当選
出来ないと解って居ても、一応候補者を、たてる。しかしこれは、組織のタガを締めるという
別な意味をもっている。ところが、この幸福実現党はどんな考えかまったく、解らない。
マニフェストは良く読んだ、大変良い政策だとも思う、しかし、メディアは全然取り上げなかった。
取り上げると言うより、無視した。もっともメディアの嫌う、政策だからだ。其のくらい解らずに
候補者をたて、メディアに挑戦したのだろうか、そうだとしたら大した者だと、思うのだが、
初めから、当選者は出ないと思っていたが、ものの見事にこれは当たった。ポスターは街で
やたら、眼についた。莫大な金銭を湯水のように使ったのはまず、間違い無い。
新興宗教の自己肥大、野郎事大、オーム真理教も通った同じ道なのか、良く分からない。
解らないところが、宗教の宗教たる所以か、それにしても、ゼロとは何たる事か。これでは
布教にとってはマイナスではないか。何処にそんな自信があるのだろう。不思議な人だ。
選挙にはいつもドラマがある、いつまでも政治家を続けるつもりか政治家と言うより政治屋
と言うべき、オゾマシキ、西村拓とか、太田明宏とか、海部俊樹とか、佐藤ゆかりとか
片山さつきとか、これらが、落選したのは快挙とも言うべき事であることはいうまでもない。
しかし、ものは考えようである、自民党は今度こそ立党の精神に立ち返るチャンスである。
まず、公明党と手を切る事である。憲法を改正することである。自立の精神を持つ事である
今迄、自民党は日本の保守的愛国者を蔑にしてきた。麻生総理は見かけよりへたれだった。
確固とした信念などまるで感じられなかった。只調子が好いだけの、人気取りに終始した。
そのまえの、福田康夫は史上最低に限りなく近い人物だったし、それらをプロディユスした
森嘉朗は今回の選挙のA級戦犯の最たる者だろう。当選してがっかりした一番である。
これからの、自民党は公明党とも完全にたもとを分かち立党の精神に立ち返る事が何よりも
心がけなくてはならない、迎合しない強い信念、日本の為の政策、目先のバラマキに眼を
光らせて騙されない、本当の事を話し、世界の中の状況を正しく伝え、日本の誇りを失う事
のないように、毅然と、胸をはろうではないか。自民党だけではない、政党を超えて、日本は
日本人のくになのだ。いまの印象、鳩山、蛇。小沢、ガマガエル、管、銀ばえ、これはながく
続いている、まるで共産主義の順位のように、とてもまともな状況とは言い難い、
これだけは、日本の悪い伝統だ。鳩山氏は気持ちが悪い。寺山修二をおもいだす。盗作の
常習犯、ハッタリヤデ、見栄っ張り、見かけ倒し、無表情、コロコロ変わる信念、無神経
無責任、鈍感、朴念仁、学者馬鹿、お人好し、およそ人間らしいが、これが総理大臣となると
いつまで続くか、心配になるのはとうぜんである。