原題『PARSLEY』
ようやく読むことができました!
『パセリともみの木』
ルドウィッヒ・ベーメルマンス/作 ふしみみさを/訳
あすなろ書房
深い森のはずれに、きりたった崖を見下ろすようにたっている
もみの木がありました。
ここで生きていくためには、厳しい自然と闘っていかなければ
ならないと悟ったもみの木は、岩にしがみつき、
奥へ根をはって、崖のふちをはうように大きくなりました。
まっすぐ育った木が次々きられていく中、このもみの木は
その繰り返しを静かに見守ります。
いつしかそこにシカが住み着き、もみの木のそばにはえる
やわらかなパセリを好んで食べました。
シカ(パセリ)ともみの木は仲良くなり、一緒に年をとって
いきます。
ある日、「パセリ」が猟師に狙われ、その危険を察知した
もみの木の機転に救われます。
一言で書いてしまうには惜しい・・・そんなもみの木とシカの
友情のはなし。
(↑うーん、こう書いてしまうと、うすっぺらく
なってしまうのが残念)
出版社の紹介ページでは、中の絵も見られるようになって
いるんですね。(こちら ★)
とても落ち着いた深い緑が印象的。
左はしっこに描かれる野草や花は、可憐で趣があります。
巻末にすべての名前があげられているのが、またちょっと
うれしいところ。
マドレーヌシリーズで有名なベーメルマンスさんの
知られざる名作ということで、楽しみにしていたんです。
以前目にした洋書は、この翻訳本より2割方ほど
大きい版だったので、ぱっと見、小さくなってる...
と思いましたが、中の絵の落ち着いたきれいな色合いや、
地の紙の色などは、好みのままでよかった♪
でも願わくば....大判のままで出してもらいたかったなぁと
ちょっぴり思います。
最後の、もみの木の枝にひっかけた猟師の双眼鏡をのぞく
パセリの絵は、なんともユーモラスで、
思わず笑ってしまいます。 愉快、愉快♪
この絵本の途中に、マドレーヌちゃんのようなかわいい
女の子が登場するのもご愛嬌。
そういえば、ベーメルマンスのかわいい絵本
『特急キト号』にも、思わず噴出したくなる絵があって、
独特のセンスと描き方がとても好きになったのでした。
おはなしの最初の部分は、大好きな『おおきなかしのき』にも
通じるところがある気がします。
木のゆったりした時間の感覚、ずっとその場に立って
見届けているところ・・・。
幸田文さんのエッセイ『木』に書かれていた、
木の在りようも、思い浮かんできます。
ようやく読むことができました!
『パセリともみの木』
ルドウィッヒ・ベーメルマンス/作 ふしみみさを/訳
あすなろ書房
深い森のはずれに、きりたった崖を見下ろすようにたっている
もみの木がありました。
ここで生きていくためには、厳しい自然と闘っていかなければ
ならないと悟ったもみの木は、岩にしがみつき、
奥へ根をはって、崖のふちをはうように大きくなりました。
まっすぐ育った木が次々きられていく中、このもみの木は
その繰り返しを静かに見守ります。
いつしかそこにシカが住み着き、もみの木のそばにはえる
やわらかなパセリを好んで食べました。
シカ(パセリ)ともみの木は仲良くなり、一緒に年をとって
いきます。
ある日、「パセリ」が猟師に狙われ、その危険を察知した
もみの木の機転に救われます。
一言で書いてしまうには惜しい・・・そんなもみの木とシカの
友情のはなし。
(↑うーん、こう書いてしまうと、うすっぺらく
なってしまうのが残念)
出版社の紹介ページでは、中の絵も見られるようになって
いるんですね。(こちら ★)
とても落ち着いた深い緑が印象的。
左はしっこに描かれる野草や花は、可憐で趣があります。
巻末にすべての名前があげられているのが、またちょっと
うれしいところ。
マドレーヌシリーズで有名なベーメルマンスさんの
知られざる名作ということで、楽しみにしていたんです。
以前目にした洋書は、この翻訳本より2割方ほど
大きい版だったので、ぱっと見、小さくなってる...
と思いましたが、中の絵の落ち着いたきれいな色合いや、
地の紙の色などは、好みのままでよかった♪
でも願わくば....大判のままで出してもらいたかったなぁと
ちょっぴり思います。
最後の、もみの木の枝にひっかけた猟師の双眼鏡をのぞく
パセリの絵は、なんともユーモラスで、
思わず笑ってしまいます。 愉快、愉快♪
この絵本の途中に、マドレーヌちゃんのようなかわいい
女の子が登場するのもご愛嬌。
そういえば、ベーメルマンスのかわいい絵本
『特急キト号』にも、思わず噴出したくなる絵があって、
独特のセンスと描き方がとても好きになったのでした。
おはなしの最初の部分は、大好きな『おおきなかしのき』にも
通じるところがある気がします。
木のゆったりした時間の感覚、ずっとその場に立って
見届けているところ・・・。
幸田文さんのエッセイ『木』に書かれていた、
木の在りようも、思い浮かんできます。
先日の予告からひそかに楽しみにしていたので、早速のレビューが嬉しいです
表紙の緑を見ているだけですっかりとりこになってしまいましたが
フラニーさんのご紹介のおかげで
私も来月のおこずかいでと心に決めました♪
(だって今月はもう某所で使ってしまったの、ふふふ)
そういえばマドレーヌシリーズでもお花は本物と同じように描かれてるって話ありましたよね
(例のこどものともの小冊子)
こちらには、お花の名前付きなんですね
それにも心惹かれてしまいます~
この本、とっても興味あります。
表紙の絵やタイトルで決めることが多い私には
それも軽くクリアです。
マドレーヌシリーズは娘も私も大好きなので
これは読まなければ。
フラニーさんのレビューや皆さんのコメントを読むと
私の知らない絵本の秘密を知ることが出来て楽しい♪
またぽつぽつと遊びにきます~
この本には、フラニーさんの好きな要素が
いっぱい詰まってるわけですね~。
あー、私も早く手にして、開いて、匂いを感じて?
紙をさわさわしたりしてみたいです。
巻末の花の名前…たまりませんね。
この画像だと、少し暗めな写りですけど、現物はもう少し明るい発色なんですよ。
しかのキョトンとした表情もかわいいです。
左ページに描かれているお花と、右ページの絵のタッチが微妙に違って、きっといろんな筆致で描くことができる方なんでしょうね~。
巻末の花リストを見ると、野草も多くて、そんなところもうれしかったです。
来月のお小遣いで、いっちゃうんですね!
来月は、上野のイベントもあるし、また大変ですよね。(フフフ)
こちらこそ、ご無沙汰してしまってます。
もう幼稚園もはじまったところかな。
あとでおじゃましてみます。
ところで、この絵本の表紙、やっぱり惹かれますか。
わたしもお話を読む前に、表紙やタイトル、紙質なんかにまず目を奪われるタイプなんですよ♪
緑が印象的だけど、中をめくると、夕焼けの赤もきれいなんですよー。
マドレーヌちゃんのかわいいお話たちとはまた違った味わいのある絵本なので、娘ちゃんの反応も興味深いところです。
また木の話でしたしね。
紙質とか色とか、そんなところも素敵だったし・・・。
rucaさんも、絵本を手にするとき、触ったりくんくんしたりするんですね(笑)
いっしょだぁ・・・
巻末の花のリストの中には、知らないものがいくつもあるんですけど、のいちごとか、ナズナ、ワスレナグサ、スミレ・・・などなじみのものもあって、うれしいです。
なんといっても!最後はルピナスですよ~
ぜひ、スリスリ、くんくんしてくださいね♪
以前チラリと書かれていたので気になっていました。
薄っぺらいなんて書いてますけど、充分深い友情に感動を覚える本だと伝わってきましたよ~。
ワタシはこういうのに弱いです(^^)
それに最後に野の花のリストがあるなんて楽しいですね。
マドレーヌちゃんっぽい子も探し当てたいです。
この本も他に紹介してくれてる本も全部知らないのでワクワクしてしまいました。
レビューを読ませていただいて、ますます読みたい気持ちがふくらみました。深い緑色、本当にきれいですね!夕焼けの赤も、見てみたいです~!
いつもどきどきするような素敵な絵本のご紹介をありがとうございます♪
そうそう、『ワニになにがおこったか』やっと帯つきを入手したのですよ、間に合ってよかったあ~。
フラニーさんのレビューは、ほんとに、こちらを“読む気満々”状態にさせてしまいますねー。嬉しい悲鳴ですよ。
こちらも、ふしみさんの訳ということで、そのへんも気になるポイントですね。
木って、自分が動かないから、絵本の題材としても、とても特徴的に描かれますよね。そのずっしりとした存在感。安心感。
人間は不思議なもので、鳥のように自由に空を飛びたいとも思うのに、じっと動かずにまわりを見続ける木にもあこがれのようなものを感じますね。
版の大きさは、何か出版側の事情や意図があるのでしょうかネ。
私は先日ワッツの『あかずきん』を購入したら、現在の版は大判になっていたので驚いたのです。昔の版は、岩波の子供の本のアノ大きさで、図書館で借りたのもそうだったので。ネット購入で大きさをよく確認しなかった自分が悪いのですが、アノ大きさを想像していたので、ちょっとショックでした(^^;
大きさって、微妙に気になりますよね。
(長くなってしまいました。すみません)
この絵本、なかなかマドレーヌちゃん作者の絵本とは気づかれないだろうなぁと、ちょっと力入ってしまいます。
ひそかに、『特急キト号』もオススメなんですけどね。
友情というと、気恥ずかしくなってしまうのだけど、お互いがお互いを必要とするってこういうことだなーと思います。
そうそう、うっちゃんがともだちのお話好きなの、知ってるんだ・・・フフ (かいくんはお元気?)
そして、素敵なガーデナーのうっちゃんにはぴったりの花リスト。
うっちゃんなら、知ってるお花ばかりかもしれないです♪