アリス・マーチン・プロベンセン夫妻 作
きしだえりこ 訳 ほるぷ出版
昨日に引き続き、プロベンセン絵本です。
(好きなのです、お許しあれ・・・)
パーカーさんの娘はエミリーといいます。
パーカーさんのうちには、イヌとネコとめんどりがいて、
めんどりの名前はエッタ。
見開きで最初に出てくるのが、仰向けに横たわる
エミリーの上にエッタがのっかり、エミリーの足に
あごをのせているイヌと、
エミリーの脇にくっついて片目をあけている
ネコの絵です。
とてもみんなくつろいでいるんです。
エミリーはエッタが大好き。
そんなエミリーのために、エッタはたまごを一つ生みました。
エミリーは、たまごを食べてしまうかしら?
ノンノン、エミリーはたまごをとっておいたのです。
まもなくそのたまごから、かわいいひよこがうまれ、
ネディと名づけられて、かわいがられます。
イヌのラルフも、ネコのマックス(あのマックスかしら)も
それぞれネディに興味津々。
ラルフはネディをくわえて、どこかに連れ出そうとして
失敗し、エミリーにおこられています。
でも、ネディに怪我はありませんよ。
ネディもラルフが好きで、しっぽでよく遊んだりします。
ネコのマックスは、ただただネディをねらっているから
母親のエッタが気を配ります。
ネディが最初のお誕生日を迎える頃には、毛がふさふさした
立派なめんどりになり、
ネディもネッタと呼ばれるようになりました。
呼び名がかわっても、かわいいめんどりはどうしたって
かわいい。
ちびゴリラのちびちびのことを、大きくなったって
大好きだよ!と言うのと同じように、ネッタのことが
いとおしくて仕方ないエミリーです。
一緒に暮らしている動物は、家族ですものね・・・。
ふくふくとやわらかそうな羽のめんどりを、
両脇にかかえたエミリーがとってもかわいいです。
でもなんとなくひょうひょうとしためんどりの目が、
おもしろい表情を作っていて、思わずフフっと笑えます。
何か考えているような・・・何も考えていないような。
この絵本に出てくる、ネコのマックスって、
かえでがおかに出てきていた、親とケンカばかりしている、
人間の子どもと遊ぶのが大好きな、あのマックスでしょうか?
ちょっと気になります。
こんなにかわいらしい絵本なのに、ずーーっと重版未定で
手に入らない絵本だったのですよ。
でも去年、無事重版されて、今は気に入れば手にすることが
できるようになっています! よかった~♪
フラニーさんの記事ですごーく読みたくなって、
でも忘れてて、
きのうはじめて読みました。
すごーく、好き。
動物がどんどん出てきて、
エミリーの表情も、すごくいい!
「あー、こうめの本棚にもあったら・・」と、
あからさまにリクエストをしておきました。
どうか、忘れられませんように・・
こんなつぶやきのような記事に反応して、読んでみてもらえたとは。うれしいなー。
この絵本、いいでしょう!とってもかわいいですよね。
そのわりにとりあげられることもなくて・・・それでも大好きなので、手に入れるのに苦労した絵本です。
こうめさんの本棚にも、来年のホワイトデーあたりにやってくることを期待しています!