木曽Now

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蟻地獄と言えども・・・

2016年08月15日 08時01分01秒 | 昆虫
開田高原アメダス  最低気温 17.1℃  昨日の最高気温 27.5℃
木曽町新開  午前8時の気温 21.5℃  天気 曇り

木曽の家の
屋根付きガレージの地面に
すり鉢状の小さな穴が
たくさんあいています。


アリジゴクと呼ばれる
ウスバカゲロウの幼虫の巣です。

巣に落ちてくるアリなどの
小さな昆虫を大きなアゴで挟み
体液を吸い取ります。

写真を撮るため
30分ほど観察している間に
ヤスデがひとつの巣に落ちました。
底に隠れているアリジゴクは
盛んに砂をはね上げ
ヤスデを中に引き込もうとします。

この写真を撮ったすぐあと
ヤスデはモゾモゾたくさんの脚を動かし
すり鉢を脱出しました。

蟻地獄とは
『抜け出すことの困難な悪状況』
の例えに使われますが
アリジゴクにとって
餌のゲットは
簡単なことではないようです。

別の巣には
カメムシの仲間が
翅だけになって残っています。
普通アリぐらいの大きさなら
砂と一緒に外へ弾き飛ばすのですが
さすが大きかったのでしょうか?


ひとつの巣の底の砂をすくって
アリジゴクさんに
モデルになってもらいました。





ピクリとも動きません。
死んだ真似をしているのでしょうか?
大きなアゴを持ち
なかなかユニークな姿です。

ウスバカゲロウは
『薄翅蜉蝣』とも書きますが
北 杜夫氏は「ドクトルマンボウ昆虫記」の中で
『薄馬鹿下郎』と記しています。

成虫を見つけたら
またアップします。

明日からまた暑い大阪です。