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拘束経験を持つ安田純平氏アフガニスタンは欧米が手を出せない「シリアと同じになる」

2021-08-23 07:06:41 | 日記
バイデン大統領がタリバンに足を引っ張られてアフガニスタンからの撤収作戦に失敗した。 自分たちで戦う気力がない
米国を後ろ盾とするアフガニスタン政府は米国から供与された武器をタリバンに譲り渡し、降伏した。米国政府当局者は
そのほんの数日前まで、そんなことにはならないと話していたのに、だ。米国がアフガニスタンに投じた資金は2兆ドル。
命を落とした米国人は2000人を超える。数え切れないほどのアフガニスタン人も落命したことは言うまでもない。それ
でも、たとえ今のアフガニスタンが米国の侵攻時より豊かであるとしても、これですべては振り出しに戻った。というよ
り米国がアフガニスタン軍に大量に供与した武器を手に入れより強くなったタリバンは政権の座を追われた時よりも広い
地域を支配下に置いている。当時より戦力も高めている。そして、超大国を倒したという究極の承認も勝ち取った。撤退
の失敗はこれまで20年間の努力を無にするものであり、米国民にも受け入れられないでしょう。唯、戦わず、武器をタ
リバンへ引き渡すアフガン政府をそもそも守る必要があったのか疑問ですが、憲法に縛られている日本も他人事ではあり
ません。他国から侵攻された場合のシュミレーション位は公表すべきでしょう。


以下抜粋コピー

アフガニスタンで反政府武装勢力タリバンが大統領府を制圧して政権を掌握した。恐怖政治を恐れ市民が国外脱出しようと
空港に殺到するなど混乱を招いている。今後、タリバン政権は国際社会にどんな影響を及ぼすのか。2015年から3年4
か月にわたってシリアで武装勢力に拘束され、解放された経験を持つジャーナリストの安田純平氏(47)がタリバン政権
とどう相対するべきかを語った。女性の人権を侵害する恐怖政治復活への不安の声が上がっているが、AP通信によるとタ
リバンは全てのアフガン人に恩赦を出し、これまで抑圧してきた女性も政府の枠組みに参加するよう促すと発表。包括的な
イスラム政権樹立への意欲を示し、融和を演出する狙いがあるとみられる。「9・11の前はアフガニスタンって世界中の
人が無視してたところだった。今回は世界中が注目しているので、タリバンとしては周りからどう見られるかは意識すると
思う。希望的観測としては、ある程度、国際的に承認されるようなやり方をするんじゃないか」と安田氏は分析する。一方
で不安もある。タリバンの政権掌握を許した米軍の撤退について「完全に敗北。タリバンが全部制圧なので9・11の前
に戻っちゃう。なんのためにやったんですか。今後は中国が監視するので結局、中国の影響下に入ったって話。アメリカ
が影響力をどんどん失っている」と厳しい目を向ける。テロの温床になる危険については「対外的なものはやらないと思い
ます。それをやってしまうと中国、ロシアもさすがに支援はできなくなると思う」と否定した。一番の懸念材料は中国とロ
シアの存在だ。「中国とロシアが後ろ盾になっていくと欧米も手出しできないので、シリアと同じことになる。どれほど自
国民の人権を侵害しようと人を殺そうとも欧米がまったく手を出せない状態になってくる。アフガニスタンにおいても米軍
が手を引いちゃったわけですから、この先、どんなにひどいことになろうとも、どうにもできなくなる恐れはあります」
と警鐘を鳴らした。

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