本朝徒然噺

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六斎念仏

2006年04月29日 | ニッポンの旅
吉野山から京都へ戻った後、京都駅の近くにある稲荷大社へ行きました。

ちょうど春季例大祭の真っただ中で、この日は、御輿巡行を翌日に控えて、御輿のしつらえと神事が行われていました。

稲荷大社祭礼の神輿

神事の後、境内の神楽殿で「六斎念仏(ろくさいねんぶつ)」が奉納されました。

六斎念仏の起源は、空也上人の「踊り念仏」だと言われていますが、踊りながら鉦(かね)や太鼓を打ち鳴らしたり、無声狂言が演じられたり、獅子舞が舞われたりと、芸能的な色合いが濃くなっています。

京都の六斎念仏は、国の重要無形文化財に指定されており、地域別にいくつかの「保存会」があって、保存・継承に取り組んでおられます。
この稲荷大社で六斎念仏を奉納していたのは、中堂寺の保存会のみなさんでした。

まずはじめに、「豆太鼓の曲」(冒頭写真)が披露されました。小さな太鼓を手に持って、リズム良く打つのです。

その後、子どもや青年が4つの小さな太鼓をあざやかな撥さばきで打つ「四つ太鼓」、無声狂言「橋弁慶」、長唄舞踊「越後獅子」に題材をとった「晒(さらし)」などが次々と披露され、見ごたえたっぷりでした。
おしまいには獅子舞が披露され、あざやかな技に観客から大きな拍手がわいていました。

四つ太鼓
↑四つ太鼓

橋弁慶
↑橋弁慶

晒
↑晒

獅子舞
↑獅子舞


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