本朝徒然噺

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ナニワ夏旅日記1~道頓堀へ船乗り込み(7/26)

2008年07月28日 | ニッポンの旅
7月26日(土)~7月28日(月)の3日間で、大阪に行ってきました。
旅の第一目的はもちろん、松竹座での芝居見物です。
さらに、ちょうど国立文楽劇場で夏休み特別公演が行われていたので、それもあわせて見物。
そんなわけで、3日間の行程は、

7月26日(土)松竹座夜の部
 27日(日)松竹座昼の部&国立文楽劇場第3部(サマーレイトショー)
 28日(月)松竹座昼の部

と相成りました。

大阪の夏は、気温よりも湿度のせいで不快指数が高いので、新大阪駅のホームに降り立つたび、いつもサウナのような蒸し暑さにゲンナリしていたワタクシ。
今回も覚悟して新幹線を降りたのですが……。

意外にも、「蒸し蒸し、ジットリ」した感じがなかったので、びっくり。
気温はかなり高かったので、日なたに出ると刺すような暑さでしたが、日傘を差して直射日光を避けたり、日陰をよって歩くようにするとかなり楽でした。
朝、東京を出る時のほうが、蒸し暑くて不快指数高かったくらいです。

ジメジメした暑さでなければ、気温が少々高くても割とへっちゃらな私には、なかなか快適な夏旅となりました

◆◇◆◇◆

1日目、昼過ぎに大阪に到着したので、空いた時間を利用して道頓堀まで「船乗り込み」をすることにしました

松竹座まで歩いて行ける心斎橋のホテルに泊まったにもかかわらず、ホテルに到着した後、わざわざ地下鉄に乗って大阪城公園の水上バス乗り場まで行きました(笑)。
遠回りした乗り込みです(笑)。

大阪城公園水上バス乗り場
↑大阪城公園の水上バス乗り場。地下鉄長堀鶴見緑地線「大阪ビジネスパーク」駅から徒歩約5分。

大阪城公園と道頓堀を結ぶ水上バス「水都号 アクアmini」は、土日祝のみの運航(冬期は運航なし)。
通常の水上バスより小型の、屋根なしの船です。

水上バス「アクアmini」

夏の暑いさなかに屋根なしの船だから、きっと乗客はほとんどいないだろうと思っていたのですが、結構たくさんいてびっくりしました
上の写真はまだ全員が乗り込む前のものですが、最終的に座席はほぼうまっていました。
お客さんのなかには、屋根なしの船だと知らなかった方もいらしたようで、船を見るなり「屋根ないで!」という悲痛な(?)叫びをあげていた方も

私はそのへんはちゃんと事前調査済みでしたので(笑)、日焼けどめを塗って、日傘を持参して、ペットボトルのお水も買って、紫外線&熱中症対策を万全に整えて乗船
日傘を持っていない方には、乗船時に係員の方が傘を貸してくださっていました
日傘で直射日光を避ければ、川風が涼しくてなかなか快適でしたよ

大阪城公園の水上バス乗り場を出発してすぐ、左手に大阪城ホールが見えます。

大阪城ホール

少し進んでいくとまた左手に、石造りのトンネルのようなものが。
これは、戦時中に使用されていた水門なのだそうです。

石造りの水門

次に見えてくるのは、大阪城の天守閣。
ここから見る角度が、背景に建物が入らなくてイチバンなのだとか。

大阪城天守閣

次に見えてくるレンガ造りの建物は、旧・大阪砲兵工廠の化学分析場。
戦後は自衛隊が建物を使用していたそうですが、現在は使用されていないとのこと。

大阪砲兵工廠化学分析場

船は「大川(旧淀川)」を進み、天満橋(てんまばし)や、この春開港した八軒家浜船着場を通り過ぎて、「中之島」までさしかかります。

中之島
↑前方に見えるのが中之島。

ここで船は「東横堀川」へと入っていきますが、大川と合流する東横堀川には水門があり、船はそれを通過して進むことになります。
この水門は、川の水位を一定に保つ働きはもちろん、潮の満ち引きを利用した水質浄化の役割も持っているのだそうです。

水門の手前までくると、船はいったん停船。
すると、船の後方で、放水とともにもう一つの水門がせり上がってきます。

東横堀川の水門

前方の水門と後方の水門で水がせきとめられ、脇にある水路に水が流れて、水位がだんだんと下がってきます。

初めはこのくらいだった水位が(壁と船の手すりの位置関係に注目)、
水門が上がった直後の水位

ここまで下がりました。
下がった水位

水位が下がったら、前方の水門が開き、船が進めるようになります。

東横堀川の上には高速道路が通っているため、残念ながら眺めはあまりよくありませんが、高速道路のおかげで日陰になって、涼しくて快適でした。

東横堀川の上を通る高速道路

東横堀川にはたくさんの橋がかかっていますが、なかでも注目なのは「本町橋(ほんまちばし)」。
石造りの橋脚が残るこの橋は大正時代に作られたもので、現存する市内最古の橋だそうです。

本町橋

東横堀川は、道頓堀近くに来ると「道頓堀川」と名を変えます。
現在、道頓堀川の両岸では「とんぼり(道頓堀)リバーウォーク」という遊歩道の整備が進められており、一部エリアでは工事が続いています。

とんぼりリバーウォーク整備工事

船はいよいよ道頓堀へ。
両岸に、道頓堀の商業ビルがそびえます。

道頓堀

そして船は、ドンキホーテ前の「太左衛門橋船着場」に到着。
私はここで下船しましたが、この後、船はもう少し先にある「湊町船着場」まで進んで行きます。

湊町船着場へ向かう水上バス

約40分の船旅でしたが、結構楽しくてあっという間でした。

余談ですが……、
船で後ろの席に座っていたのが、どうやら若手の漫才コンビ。
途中で、翌日の漫才の仕事の打ち合わせというかネタの相談らしき会話が聞こえてきたので、もう気になって気になって……(笑)。

一人が「明日はコント(コントをまじえた漫才)にしようか」と言い、相方がネタを読んでポツリと「おもろいな」。
コンビ仲がよさそうなのは何よりですが、そういうコンビにはぜひ、コント形式の漫才ではなく、息の合った「しゃべくり漫才」(コントをまじえず、ボケとツッコミの会話だけで進行する漫才)をやってもらいたいなあ……と思ったことでした。やっぱり、漫才の王道は「しゃべくり」ですからねっ。
何はともあれ、がんばってください!

◆◇◆◇◆

道頓堀に着いたら、松竹座に行く前に「今井」で遅いお昼をとって、腹ごしらえ。

おぼろ昆布(とろろ昆布)がのった「おぼろそば」と、季節ごはん「しそちりめんごはん」をいただきました。
ダシの塩分と昆布のミネラル、しその香りで、夏バテを回復できました。

道頓堀今井のおぼろそばと季節ごはん

食後のデザートに、「青梅甘露煮」を注文。
かき氷の中に、青梅甘露煮が丸ごと一粒入っています。
かき氷にシロップはかかっていません。青梅甘露煮の実をくずして氷とまぜていただくと、ほのかな甘さを楽しめました。とてもさっぱりしていて、おいしゅうございました~。

青梅甘露煮

青梅甘露煮

松竹座や文楽劇場での観劇日記も、追々アップしてまいります。

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