本朝徒然噺

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五代目桂米團治襲名披露公演in沼津市民文化センター

2008年11月01日 | 落語随談
芸術の秋本番。毎週末、芝居や落語会にうつつを抜かしているうちに10月が終わり、あっというまに11月になってしまいました。

10月11日(土)前進座
  12日(日)歌舞伎座(昼夜)
  13日(祝)国立劇場
  18日(土)平成中村座(Bプロ)
  19日(日)平成中村座(Cプロ)&新橋演舞場(桂米團治襲名披露)
  25日(土)御園座リピート(昼)
  26日(日)歌舞伎座リピート(昼の一部&夜)
  27日(月)NHK古典芸能鑑賞会
  31日(金)浅草演芸ホール(玉川スミ芸能生活85周年記念公演)

の観劇日記がまだアップできておりませんが、11月も観劇&落語会の予定が目白押しでこのままでは日記がたまる一方なので、新しい記事を書きつつ上記の記事も追々アップしたいと思います
こんなに出かけてばっかりだとさすがに体に疲れがたまるのか(気持ちは元気いっぱいになりますが……笑)、家に帰ったらボーっとしてしまうかバタンキューの状態なので、今月のお出かけ日記もたまりがちになってしまうかもしれませんが……。ぼちぼち頑張りたいと思います

そんなわけで、まずは11月第1弾のお出かけ日記から。

◆◇◆◇◆

11月最初の土曜日。沼津市民文化センターで行われた五代目桂米團治襲名披露公演へ行ってきました。

新橋演舞場での公演よりこちらのほうが先にチケット発売だったので、万一に備えて買っておいたのですが、演舞場のほうも無事とれたため両方行くはめになったのでした

五代目桂米團治襲名披露の高張提灯
↑沼津市民文化センターに飾られた、五代目桂米團治襲名披露の高張提灯

今回の出演者と演題は、

「秘伝書」桂団朝
「高倉狐」桂すずめ
「義眼」桂南光
「肝つぶし」桂ざこば
口上
「気の長短」柳家小さん
「七段目」桂米團治

団朝師匠は、開口一番なので軽く「秘伝書」でしたが、テンポの良い語り口で客席をわかせ、雰囲気を盛り上げてくださいました。
女性の噺家さん・すずめ師匠は、貫禄たっぷりに「高倉狐」を語ってくださいました。「高倉狐」は、「王子の狐」の上方版。すずめ師匠は、噺の後に端唄「紀伊の国」の踊りも披露してくださいました。踊りもすごくお上手でした
南光師匠の「義眼」は、短い噺ながらも、師匠独特の語り口で客席を爆笑の渦に誘っていました。
ざこば師匠の「肝つぶし」は、熱血漢の師匠のお人柄が随所ににじみ出ている感じで、何度聴いても引き付けられます。
中入り(休憩)をはさんで、襲名披露口上の後、東京勢からの応援として出演された柳家小さん師匠が「気の長短」を披露。気の長~い人のしぐさや会話が、飄々とした小さん師匠の雰囲気にとてもハマっていて、面白かったです。
トリの米團治師匠が披露してくださったのは、芝居好きの若旦那が丁稚相手に「仮名手本忠臣蔵」七段目のマネゴトをして一騒動起こす「七段目」。ご自身も芝居好きで芝居に造詣の深い米團治師匠だけあって、噺の中に出てくる芝居の台詞や所作もきっちりしていて、かつ楽しい高座でした。

口上には、米朝師匠も出ておられました

◆◇◆◇◆

落語会からの帰り、沼津駅の駅ビル内で「平作最中(へいさくもなか)」と書かれた看板を発見。
沼津で平作といったら、やっぱりアレですよね、きっと……と思い、売り場へ行ってみたら、やはり!「伊賀越道中双六」の「沼津」をモチーフにしたもなかでした。
道中笠を形どったもなかは「大」と「小」とあって、「大」のパッケージには、十兵衛の荷物を持つ平作の絵が描かれています。

平作最中
↑平作最中

お土産用の箱入りのものだけでなくバラ売りもしておられるので、車中のおやつとして買っていくのにもちょうどよいですよ

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2 コメント

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Unknown (やっぴー)
2008-11-03 07:24:39
おぉ、相変わらず精力的に観劇されてますね 
私も10月はいっぱい観たなあと思ってましたが
それ以上です、流石です 
今月は、お先に歌舞伎座で藤十郎さんとニザさまを拝見して来ました。
顔見世だけあって豪華ラインナップはうれしいですね 
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やっぴーさま (藤娘)
2008-11-08 10:18:31
コメントありがとうございます

先月も今月も、いろいろなところで歌舞伎の公演があって、観るほうとしては嬉しくもあり大変でもあり……ですよね
「寺子屋」ごらんになったのですね~! 仁左衛門さんの松王丸、藤十郎さんの千代、梅玉さんの源蔵、魁春さんの戸浪、段四郎さんの玄蕃……顔見世ならではの豪華な配役で、見ごたえがありますよね

毎年のことながら、歌舞伎座に顔見世の櫓が上がると「今年もあと少しだなあ……」と感慨にふけり、そしてちょっと焦ります(笑)。
でも、あの櫓を見ると何だかワクワクした気分になりますよね
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