ダマスカス留学生有志による情報ブログ

ダマスカス留学生有志とそのOBがアラビア語やイスラームについての情報をお送りします。

クルアーンの奇跡 ②

2010年06月12日 | ★イスラームって?(初級~)

また、クルアーンの読誦については、多くのハディースがありますが、サハーバのウサイドさま(彼にアッラーのご満足あれ)が、馬の側でクルアーンを読んだときに起こったことを預言者さま(彼に平安と祝福がありますように)に報告しているハディースがあります。

すると、預言者さま(彼に平安と祝福がありますように)は、こう言われました。

≪それはあなたの読誦を聞いていた天使であった。そしてもしあなたが読誦を続けていたなら、人々は朝、天使たちを見たことであろう。彼ら(天使たち)もまた、彼ら自身の姿を隠さなかったであろう。≫ ムスリム出典

クルアーンを読誦している人のところに、天使たちがこぞって聞きに来るということです。この日本で、もし私たちがクルアーンを読誦していたら、どんなにたくさんの普段暇をしている天使たちが喜んでやって来るでしょうか。また、まだクルアーンが読めない方は、クルアーンを聞く、というのも、大きなご褒美があります。預言者さま(彼に平安と祝福がありますように)も、他のサハーバに、クルアーンを読んでくれるよう、頼み、クルアーンをお聞きになられました。

アブドッラー・ブン・アスウードさま(彼にアッラーのご満足がありますように)が伝えるハディースによると、

<アッラーのみ使いさまは、私にクルアーンの読誦をお求めになった。私は、「アッラーのみ使いさまよ、それはあなたに啓示されたものですのに、(どうして)私があなたにお読みするのでしょうか?」と言った。み使いさまは、

≪私は私以外の誰かからそれを聞きたいのです。≫  と言われた。そこで私は、婦人章(4章41節)を読み、

【われが、それぞれのウンマから、一人の証人を連れてくるとき、またあなた(ムハンマド)を、彼らの悪に対する証人とするときは、どんな(有様(ありさま))であろうか。】 まで読誦した。私は頭を上げた。あるいは、誰かが私のわき腹に触れたので、私は頭を上げた。そのとき、私は、み使いさまが涙を流されているのを見た。> ムスリム出典

たとえ短い1アーヤ(節)であっても、アッラーのお言葉であることに変わりはありませんから、ほんの1アーヤであっても、クルアーンの読誦に耳を傾ける者のご褒美について、預言者さま(彼に平安と祝福がありますように)はこう言われています。

≪誰でもアッラーの書の1アーヤ(節)に耳を傾けた者は、彼のために、倍増された善行が書き留められます。そして、誰でもその1アーヤ(節)を読誦した者は、彼のために、それが、最後の審判の日に、光となります。≫ イマームアハマド出典

また、クルアーンを読誦する者のご褒美は、誰も助けてくれない墓の中で、また、最後の審判の日に、クルアーンだけが、助けに来てくれるということです。

≪クルアーンを読誦しなさい。復活の日、それはそれを読誦した者の仲裁者として来てくれます。読誦なさい、光り輝く2章、雌牛章とイムラーン家章を。復活の日、それらはあたかも二つの雲か、陰のように、あるいは、翼を広げた2群の鳥のように、それを読んだ者のために来てくれます。≫ムスリム出典

私たちのように、アラビア語を母国語としない者にとって、クルアーン読誦が難しいのをご存知のアッラーは、私たちを励ますよう、預言者さま(彼に平安と祝福がありますように)にこういうハディースを伝えています。

≪クルアーンの読誦に熟達した者は、気高くて敬虔な記録天使と会いまみえる。

(一方、アラビア語を母国語とせず)それに口ごもる者は、一生懸命励む事で、2倍の報奨が得られます。≫ムスリム出典

もし、まだクルアーンを読めない方は、子供たちもやっている、「イクラ」という本を始めてみましょう。あの一冊が終われば、クルアーンを読めるようになるというすばらしい本です。子供たちだけに読ませているのはもったいないです。私も当時30歳をとうに越えていましたが、シリアに行く直前に、クルアーンが読めなくては困る!ということになり、行く直前一ヶ月前に急遽インドネシア人の先生のところに通って、「イクラ」を初めからやりましたが、一冊終わったときには、クルアーンが不思議と読めるようになっていました。あれを終わると、クルアーンが、タジュウィードというクルアーン読誦法にそって、預言者さま(彼に平安と祝福がありますように)が1400年前に読まれたのと同じように読むことができるようになります。この日本にいて、奇跡の書、クルアーンを読むことができるという幸運に恵まれる人はそんなに多くないでしょう。どうかチャンスを生かしてください。

クルアーンを読んで、少しでも暗記している人について、預言者さま(彼に平安と祝福がありますように)はこう言われました。

≪クルアーンを暗記する者は、最後の審判の日に、クルアーンが、「主よ、彼に何か着せてあげてください。」と言い、
彼は聖なる衣を着せられます。

すると、(クルアーンが、)「主よ、もっと彼のために増してください。」と言うと、聖なる冠(かんむり)を被せられます。

すると、(クルアーンが、)「主よ、彼にご満足なさってください。」と言うと、アッラーは、彼にご満足なさいます。

そして、彼に、『読みなさい、そして、のぼりなさい。』と言われ、

(彼がクルアーンを読んだ)すべての1アーヤにつき、善行が積まれていくのである。≫ ティルミズィー伝承

参考:クルアーンがアラビア語で聞けるサイト

クルアーンの日本語検索


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