
イスラーム留学
イスラームの知識というのは、とても奥深いものです。
価値あることを学ぶには時間がかかり、小さな子供が目の前のお菓子に夢中になるように、目先のことだけを考えてしまうと、大きな目標を叶えるはできません。
イスラームの知識は、この世だけでなく、永遠に終わることのないあの世のための
価値ある知識です。短いこの世があっという間に終わってしまって、イスラームのことを何も知らずに、アッラーの前に行くことにならないよよう、時間をかけて、学ぶべきことをしっかり学びましょう。
「ヒジュラ」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)が、マッカの迫害を逃れて、マディナに移り住んだことをヒジュラと言って、ここから、今のヒジュラ暦(イスラーム暦)は、始まりますが、この「ヒジュラ」という言葉は、元は、「遠ざかる」という意味の「ハジャラ」から来ています。
これには、場所を移動するだけでなく、不信心に陥りそうな状況を遠ざける、という意味があります。預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)のハディースで、マッカからマディーナへのヒジュラは、今後ありません、というものがありますが、それは、場所だけのことで、今、マディーナに行っても、そこで真のイスラームを実践できるとは限らない為、イスラームを正しく教えてくれる人がいる場所に、ヒジュラに行くべきです。
預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)が、改宗した新しいムスリムに、しばらくの間、マディーナに留まって、ムスリムたちと共に生活をして、イスラームを学ぶように、と忠告されていました。
ムスリムとなって、周りにイスラーム法に沿った生活をしている人がいない場合、女性でも、イスラームの知識を求めるためで、安全が確保されていれば、旅をすることができます。(学者間で意見の相違有り)
幸い、シリアのダマスカスには、多くのイスラーム学者がいて、外国人のために、一からアラビア語を教える学校もあります。
預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)が、シャーム地方の徳を、多くのハディースで言及されているように、ダマスカスは、アッラーのバラカ(祝福)を、本当に感じられる土地です。
生活するにも、物価は日本よりずいぶん安く、とても暮らしやすいです。
ちなみに、野菜や果物などは東京の10分の1ほどで、レストランで外食すると、一回300円から800円ほど。
家賃は、寮に入ると食事付きで一年間400ドル、部屋を数人で共同で借りると、1ヵ月50ドルから100ドルほど、台所、バスがついた部屋を一人で借りると、300ドルほどです。
年間の生活費用は、寮生活だと、寮代、授業料を入れても、25万円ほどで、東京の1ヵ月の生活費ほどの値段で、一年間暮らせてしまいます。(※注1)
治安も日本よりよいと言われるほどでとても安全ですし、学費も一年間で1万6千円(!!)と格安ですから、世界中から多くのムスリムが、単身でも、ご家族連れでも、イスラームを学びに来ます。(※注2)
私のクラスは、50歳を超えて、お孫さんもいらっしゃるイギリス人の女性が、娘さんのイスラーム教育のために、ダマスカスに来て、私と同じ教室で学んでいました。
子供がいるのは当たり前で、生徒の半数近くが、既婚で、子供さんもいらっしゃる方で、ご主人と一緒に学校に通われたり、ご主人は、自国とシリアを行き来しながら、奥さんと子供たちの勉強のために働いていたり、とさまざまな形で、ここに留学しています。
世界中からムスリムたちが、知識を求めて集まり、下は、14歳から上は50代の方まで、幅広い年齢の方が、同じクラスで机を並べて、同じ目的、イスラームを学ぶという目標に向かっている姿は、感動的です。
現在、日本人が、私を含めて4人留学していますので、体験留学や、一週間だけの小旅行のような形でも、ダマスカスに来て見たいと言う方がいらっしゃいましたら、メールにてご連絡ください。(damas327@hotmail.com)
タジュウィード(クルアーン読誦)だけ1週間学びたい、とか、アラビア語だけちょっとやってみたい、など、何でもご質問がありましたら、Eメール: damas327@hotmail.com で受け付けていますので、ご連絡ください。
現役の日本人留学生が、お返事を書かせてもらいます、インシャアッラー。
アルハムドゥリッラーヒラッビルアーラミーン ワサッリアラーサイイディナー
ムハンマディンワアラーアーリヒ ワサハビヒ ワサッリムアジュマイーン
※注1:2008年12月現在、シリアの物価は上昇傾向で、野菜や果物なども値上がりしていますので、生活費も低く見積もっても当時より20パーセントほどは上がっているのでは、と思います。
※注2:学費も値上がりしました。詳しくは、同ブログ内の「2008-2009年ダマスカス アラビア語留学情報」をご覧ください。
関連記事:
いきなりご案内で申し訳ないのですが、海外在住ブロガーさんのリンク集を作りました。是非、登録していただきたいな~と思って書かせていただきました。
ご検討くださいませ。では、失礼します。
ご紹介ありがとうございます。
さっそく登録しました。
これからもよろしくお願いします。^^
海外在住ブロガー リンク集から
してしまいました。
何処の国なんだろう??ってみてみました。
すごい、親切な内容ですね。
これなら、いってみようという人は絶対
出てきそうですね。
実際、私も行って見たいのですが、
仕事が、火の車なので・・・・・
ちなみに、中国人はシリアに入れるのでしょうか?
妻が中国人なので・・・・
シリアは物価が安いので、来てしまえばそんなにお金はかからないですよ。
ただ飛行機代が、夏は1000ドルほどかかりますが。
冬などの安い時期を見て、来られるとかなり飛行機代も割安です。
中国のムスリム留学生に対しては、最近規制が厳しくなってきていて、結構ビザを取るのに苦労しているようですが、奥様が、ムスリマでもなく、日本にいらっしゃるのでしたら、また状況が違うのでは、と思います。
シリア大使館に問い合わせてみては。
シリアは、不思議な魅力があり、一度来られると、居心地の良さにはまってしまうかもしれません。