青春時代！

２０１３年１１月６日（水）

先日３日（日）、１０時少しすぎたころ、ヤマハの教室へ向かうため部屋を出ました。

ドアから道路まで１０メートル足らず、二つ、三つ荷物を持った男性が我が家を見上げてます。


僕と目が合って声を掛けられました。

「落合さんですか？、中野と申します」。

「落合とみ子さんはお元気ですか？」。


僕は平成１６年、母が他界したことを伝えました。


ぼくが二十歳のころ、区画整理のため現在地に住居を移しました。

一階は母、僕、弟が暮らし、二階、４部屋は貸部屋にしておりました。


その方は二十代、独身の頃、その一室で暮らしていたそうです。


そのころ僕はコロムビアレコードから　Ｊ・シャングリラ　でデビューしたばかり！

あまり家にいることは有りませんでした。

その方の記憶は有りません。


結婚を機に目黒に移り住んだそうです。

数年前、定年を迎え、今日これから故郷、九州へ帰るということでした。


青春時代を過ごした場所を見納めに来たと言ってました。

お母さんにはとても良くしてもらったと、えらく感謝しているようすした。


おそらく二度とお会いすることはないと思います。

僕は先を急いでいたので、あいさつを済ませ、その場を後にします。


しばらく行って振り返ると、その方は我が家を見上げ、青春時代を懐かしんでいるようでした。

今日まで、その方の人生がどうだったか、計り知れません。

が、そのわずかな隙間に、我が家そして母が！


いい思い出が残っていたというのがせめてもです。

お元気で！