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みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

秘密の特産品

2007年02月13日 19時24分01秒 | 草木をめでる
fruit000.jpg: 夏みかんの実
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=4.5, SS=1/320s), -0.7EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-2), f=38mm (35mm-equivalent: 57mm)

民家の庭先に大きな木。握りこぶしよりも大きな無数の淡い橙 (だいだい) 色の実がぶら下がっています。聞けば夏みかんの実だとか。

幡豆 (はず) の町では、多くの家が庭や畑の片隅に夏みかんの木を植えています。

曲がり角で夏みかんの木を見つけたと思ったら、その先の家にもまた夏みかんの木。見回してみれば右も左も夏みかんだらけ。昔から栽培が奨励されてきたのでしょう。

それにしても、こんなに夏みかんの木が多いなんて。果樹園として大々的に栽培されているわけではありませんが、あちこちの家に1本ずつ植えられているのですから、幡豆の隠れた特産品と言えるでしょう。自分の家で食べ、親戚や友達に配っておしまいの、秘密の特産品。

stairs004.jpg: 細い階段
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=5.0, SS=1/40s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Cloudy (+0), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

急斜面を登る石段を見つけました。

この辺りは、海にせり出した急斜面にはいつくばるように家々が建てられ、網をかけるように細い道が張り巡らされています。

急な坂を下りようとすると、靴の中で足が前に滑ります。勢いがつかないように足を踏ん張って慎重に坂を下ります。

road001.jpg: 細い坂
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=5.0, SS=1/160s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Cloudy (+0), f=24mm (35mm-equivalent: 36mm)

家々の間を縫うように続く道の多くはコンクリートで舗装され、人がすれ違える程度の幅しかありません。もちろん自動車は入れません。猛スピードで走り抜ける車に脅かされることもありません。

人が安心して歩け、暮らしが息づく温かい道です。



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春のくさび

2007年02月12日 19時02分21秒 | 草木をめでる
flower072A.jpg: スイセンの花と防波堤
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=6.3, SS=1/500s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-2), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

歩いていると、道端から鮮烈な香りが立ち上ってきました。香りの主は足元に。スイセンの花が咲いていました。

色あせた冬の世界に控えめに咲く小さな花。人の嗅覚 (きゅうかく) を眠りから呼び覚まし、差す陽もまだ低い港町に春のくさびを打ち込みます。

flower072B.jpg: スイセンの花
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=4.5, SS=1/800s), -0.3EV (Spot metering), ISO200, WB=Sunny (-2), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

民家の裏ではスイセンが群れをなして咲き誇っていました。ニホンズイセンでしょうか。親指の先より一回り大きめの花が潮風に揺れています。

flower072C.jpg: スイセンの群落
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=9.0, SS=1/200s), -0.3EV (Spot metering), ISO200, WB=Sunny (-2), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)

この群落は大きく、家1軒分ほどの広さにわたって咲いていました。

スイセンにはリコリンという毒が含まれています。野ネズミを忌避するために昔から畑の周囲に植えられてきたとか。民家の近くにこのような群落が見られるのはその名残でしょう。



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吉良宮崎マリンハウス

2007年02月11日 19時12分48秒 | 気ままにお出かけ
beach003.jpg: 吉良海岸のマリンハウス
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=8.0, SS=1/800s), -1.3EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-2), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

のどかな吉良 (きら) 海岸に突如現れた銀色の建物。マリンハウスです。建物は全体にタイルで覆われ、直射日光をいっぱいに受けてまぶしく輝きます。

夏の海水浴シーズンには海の監視のほか、休憩所として使われるようですが、今は真冬。閉館していました。ただし、トイレは使えます。特にこれといった観光施設がない漁村にトイレがあるのは助かります。

beach004.jpg: 吉良海岸のマリンハウス
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=8.0, SS=1/320s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-2), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

中央には中庭風の空間が設けられ、2階まで届くヤシの木が1本植わっています。

日本的な漁村の中に突拍子もなく現れる近代的な外観には、欧米人が植民地に建てた別荘のような、異質な雰囲気が漂います。



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木箱も一休み

2007年02月10日 19時08分59秒 | 気ままにお出かけ
port0016.jpg: 宮崎漁港にて。積み重ねられた木箱
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=5.0, SS=1/500s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Cloudy (+0), f=55mm (35mm-equivalent: 82mm), Flash ON (Built-in flash, 0.0FV, i-TTL-BL flash control)

水揚げも終わった漁協。空の木箱が整然と積み上げられ、明日の出番を待っています。

水槽も空っぽ。数人の漁師がかごを運んでも、軽トラックを動かしても、携帯電話で漁の話をしても、屋根の下は水を打ったように静かです。

port0017.jpg: 宮崎漁港にて。ドラム缶
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=4.2, SS=1/800s), -0.3EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-2), f=55mm (35mm-equivalent: 82mm)

給油所の近くには色鮮やかなドラム缶が並んでいました。ふたには雨水がたまり、錆 (さび) が広がり始めています。大きく武骨なドラム缶も、こうして少しずつ、少しずつ角が取れ、風景に同化していくのでしょう。



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漁具の山

2007年02月09日 19時05分45秒 | 気ままにお出かけ
port0015.jpg: 宮崎漁港にて。雑然と積まれた漁具
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=4.2, SS=1/2000s), -0.7EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-1), f=55mm (35mm-equivalent: 82mm)

漁港の一角には、ロープや網などが雑然と積み上げられていました。

何だかわくわくします。

小さい頃、いろいろなものがゴチャゴチャと入っている箱にあこがれていました。必要なものや便利なものがいっぱい入った箱。箱から出してしまうと味気ないガラクタでも、ゴチャゴチャと箱に入っていれば心ときめく特別なもの。

そんなわくわく感をかき立ててくれる漁具の山。まるで宝箱。

ship042.jpg: 宮崎漁港にて。漁船のへさき
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=4.2, SS=1/2000s), -0.3EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-1), f=50mm (35mm-equivalent: 75mm)

一日の仕事を終えた漁船のへさき。壁が水色、床が青緑色。波に合わせて、ゆっくりと上下に揺れます。

ship043.jpg: 宮崎漁港にて。漁船から吊るされた網
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=5.6, SS=1/500s), -0.3EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-1), f=55mm (35mm-equivalent: 82mm)

船腹にオレンジ色の網が吊るされ、海に沈められています。ブルーグレーの海の中で、網のどぎつい原色が目を引きます。

この網はいけすの代わりでしょうか。何が入っているのでしょう。

撮影後記


インターネットで写真を見ていると、雑然とした路地裏や不法投棄されたゴミの山の写真ばかり並んだページに出くわすことがあります。そのときはゴミゴミしたものばかり撮るカメラマンだなあと思いましたが、その雑然とした写真を今度は自分が撮っています。雑然と積み上げられた山にいつまでも寄り添っていたい。ゴミゴミ系の撮影は楽しすぎるよー。ハマっちゃうよー。



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