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露出計の傾向を探る

2007年02月01日 17時01分31秒 | IT・デジタル
torii013.jpg: 城山八幡宮の参道と鳥居
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Aperture priority AE (F=2.8, SS=1/320s), +0.3EV (Spot metering), ISO200, WB=Shade (+0), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

マニュアル露出を常用するようになって以来、撮影時の操作は確かに楽になりましたが、露出計の癖がつかめなくなると最近感じるようになりました。

写真には自分好みの明るさや色合いというものがあります。最近は、少しアンダー気味の露出が好きです。当然、その好みに合った写真を撮りたいのですが、露出計を頼りに絞りとシャッタースピードを決めてシャッターを切った後に、果たしてその好みに合った写真が撮れているかどうか。

最初に決めた露出値一発で狙い通りの写真が撮れるのが理想ですが、なかなかそうはいきません。

デジタルカメラで撮影する場合は、撮影後に液晶画面で写真やヒストグラムを確認できますが、屋外では液晶画面での見え具合がずいぶん変わります。特に、晴れた屋外で液晶画面を見ると実際よりも暗く見えるので、つい露出オーバーの写真をもう1枚撮ってしまいがちです。

ヒストグラムも確認しますが、白飛びも黒潰れもしていないことは分かっても、適正な山の位置は場合によって異なります。露出を1/3段変えるとヒストグラムの山が少し移動しますが、ヒストグラムを見ただけではどの露出値を採用すべきか分かりません。

torii013_histogram.png: torii013.jpgのヒストグラム

例えば、1月27日に掲載した2枚目の写真 (本日1枚目のtorii013.jpg) のヒストグラムを取ると、このようになっています。このヒストグラムを見ると、明るい部分が少ない (右側に低くすそを引いており、全体に左に偏っている) ことがわかります。しかし、全体的に暗いからといって1/3段明るく撮影すると、うっそうと木々が茂る夕方の参道のイメージが壊れてしまいます。

今は、このような景色ならこの程度のヒストグラム、このような景色ならこの程度、とほとんど経験的に決めています。経験がない光景を撮る場合の露出判断は、ほとんど試行錯誤の世界です。

幸い、撮影に使っているカメラはデジタルカメラなので、仮撮影も容易です。最初の1枚の露出は、露出計の指示値を過去の経験に基づいて補正して決めます。その写り具合に納得がいかなければ、露出補正値を変えて撮り直します。プロのカメラマンでもポラチェックと称して仮撮影をするわけですから、仮撮影は決して悪い方法ではないでしょう (もちろん、何も考えずに下手な鉄砲も百撃ちゃ当たる式に撮っていれば上達は望めません)。

その1枚目の露出補正値は経験に基づいて決めるわけですが、マニュアル露出で撮影すると、写真のExifデータに露出補正値が記録されないため、家に帰って写真を見直しているときに、どの程度露出を補正して撮ったかが分かりません。

露出補正量もExifデータとして記録させるには、露出補正ボタンを使って明示的に露出補正してから撮影する必要があります。実際には、2個のダイヤルを回して絞りやシャッタースピードを変えた後、さらに記録のためだけに露出補正することになります。しかし、これはあくまで記録のための操作。マニュアル露出の場合は、露出補正操作をしてもしなくても撮れる写真は同じです。私にとってマニュアル露出の魅力は手軽さですから、あまり操作が面倒になっては本末転倒です。

露出計の癖をつかむためにも、しばらくマニュアル露出を封印して、できるだけAE (自動露出) と露出補正を併用して撮影することにします。ただし、露出計の表示が不安定になる場合や、極端な逆光などの厳しい条件では積極的にマニュアル露出も使っていきます。マニュアル露出で撮影する場合は、後で参考になるように、露出補正操作も行ってExifデータに補正量を記録するように努めます。その補正値は、ブログに掲載するときの撮影データにも併記します。撮影データを併記する一番の目的は自分のため。こう見えても勉強しようと思ってるんだから。

ただ、AEはちょっと物足りない。マニュアル露出モードでダイヤルをガリガリ回してシャッタースピードを選んでいる間の、自分で露出を決めるという自覚と実感が得られません。