このエレピの音にも癒されますねぇ。
ビリー・ジョエルの1977年リリースのアルバム"THE STRANGER"からのシングルカット曲。邦題は『素顔のままで』。
全米シングルチャート最高位3位。1978年のグラミー賞で最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞を受賞してます。
名盤と言われる"THE STRANGER"はウチにLPレコードとCDの両方があります。ジャケットの表裏はこんなのです。
LP盤はそれこそ擦り切れるほど聞いたお気に入りの1枚です。
このエレピの音にも癒されますねぇ。
ビリー・ジョエルの1977年リリースのアルバム"THE STRANGER"からのシングルカット曲。邦題は『素顔のままで』。
全米シングルチャート最高位3位。1978年のグラミー賞で最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞を受賞してます。
名盤と言われる"THE STRANGER"はウチにLPレコードとCDの両方があります。ジャケットの表裏はこんなのです。
LP盤はそれこそ擦り切れるほど聞いたお気に入りの1枚です。
今月半ばに発見された西村彗星を21日明け方に再び撮影し、得られた画像がコレです。
【西村彗星(C/2023 P1)8/21】
キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,STARRY NIGHTフィルター,
総露出時間24分(2分×10コマ,加算メトカーフコンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,等倍トリミング,静岡県東伊豆町にて
今回は主砲を使って撮影しました。右方向に尾が伸びているはずなんですが、確認できませんねぇ・・・
信頼スジによると光度は8等台に突入した模様で、現在最も明るく見える彗星となってます。
ただ、夜明け前の東天で低空にしか見えない上に黄道光に邪魔される天域に位置しており、
来週からは月明かりの影響も加わってくるので、観測条件はあまりよろしくない印象です。
ところで最新の軌道要素によると周期が299年となっており、過去に何度か太陽に接近している可能性があります。
もし太陽接近履歴があるようなら生き延びてきたことになるので、懸念される崩壊/消滅は免れるかもしれません。
【Sh2-2】
赤経: 17h04m07s 赤緯:-38゚08' 33"
星座:さそり座
視直径:60'
他カタログNo.:RCW 119
ニックネーム:-
南中日時(@東京):4月19日03時,6月4日00時,7月19日21時 ※あくまで目安です。
撮影日時:2023/06/19 21:36
撮影地:新潟県魚沼市
撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,アイダスNBZフィルター使用,
タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
撮影条件:ISO3200,露出7分×10コマ
画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
トリミングあり
メモ:さそり座南部の尻尾付近にある淡い散光星雲です。データ上は満月の2倍ほどの広がりがあり、
かなり大型の星雲ですが、日本では南中高度が低いので、大きめの望遠鏡を使っても眼視での
確認は困難とみられます。撮影では光害の影響を受けやすく、低空まで暗黒度と透明度の高い
好条件の夜空でないと綺麗に捉えるのが難しいですが、HⅡ領域であるためHα輝線の波長に
合わせたバンドパスフィルターを使えば、意外とコントラスト良く描出することができます。
形に特徴がないので、ニックネーム等は付いていないようです。なお、すぐ傍にある散開星団
NGC6281(上の画像で左寄りに写っている星団)はたまたま同じ方向に見えているだけで、この
星雲とは無関係のようです。
星図:
AstroArts社ステラナビゲータにて作成
薄雲越しながら11日ぶりに太陽面を撮影しました。
EOS60Da+EF70-300mm F4-5.6ISⅡUSM(@300mm)+ND10000太陽撮影用フィルター(コレ無しでは危険!)
中くらいのサイズの黒点が6群ほど確認できます。左端に見えてきたものは割と大きそうな感じで、
数日後に正面まで来た時にどう見えるか興味があります。
西村彗星を撮影した13日未明にこんなのも撮ってました。
【h-χ星団】
キヤノンEOS Ra+タカハシFSQ-85EDP+レデューサーCR0.73×,F3.8,ISO800,StarScapeフィルター,
総露出時間36分(3分×12コマ,σクリップ加算平均コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,静岡県東伊豆町にて
勇者ペルセウスと義母のカシオペヤの星座境界付近にあり、肉眼でも見える大散開星団が2つ並んでいることから、
ペルセウス座二重星団として非常に有名な天体です。17世紀初頭に作成されたバイエル星図では恒星に付される
ギリシャ文字とアルファベットが2つの星団に振り当てられたことで、h-χ(エイチ-カイ)星団とも呼ばれます。
それぞれの星団はNGC天体カタログにも登録されており、東側(写真で左側)の方がNGC884(バイエル星図ではχ)、
西側(写真で右側)の方がNGC869(バイエル星図ではh)になります。ちなみに撮影したのはこんなエリアでした。
AstroArts社ステラナビゲータにて作成
今月13日に極大となったペルセウス座流星群の輻射点(放射点)はこのすぐ近く(深緑色で示した#)にあります。
群流星は輻射点近くに流れると短い経路になりますので、同流星群の活動ピーク時に撮影したら星団と流星の
コラボ写真が撮れたかもしれません。いずれそんなのも狙ってみたいですねぇ。
今回、先月入手した屈折望遠鏡では初撮影ってことになりました。焦点距離300mm程度の撮影光学系でも星の
大集団であることが確認できますが、2009年11月の古い記事で紹介した画像と比べると迫力に欠けるでしょうか。
12日に静岡県の西村栄男さんが新彗星を発見しました。他に発見者はおらず、「西村彗星」の単独名となりました。
なお、西村さんの名前の付いた彗星はこれが3個目で、前回の発見は2021年7月のことでした。
最近は世界各地の天文台で行われている地球接近天体の自動捜索により彗星も根こそぎ発見されてしまうので、
1人のアマチュアがここ約2年で複数の新彗星を発見したのはとてつもない快挙だと思います。
個人的に新彗星発見の報を知ったのは16日で、撮影チャンスを窺ってましたが、早くも18日の明け方に
伊豆半島某所にて撮影に成功。得られた画像がコレです。
【西村彗星(C/2023 P1)8/18】
キヤノンEOS Ra+タカハシFSQ-85EDP+レデューサーCR0.73×,F3.8,ISO1600,
総露出時間24分(2分×12コマ,加算メトカーフコンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,等倍トリミング
小さいながら彗星らしさを感じる緑色のイメージで写りましたが、尾は残念ながらはっきりしません。
現在の光度は9~10等ほどですが、太陽に近づいていく途中なので日毎に明るくなっていく見込みです。
太陽最接近(近日点通過)は9/18。水星よりも太陽に接近するため、最大光度は2等級に達するとみられてますが、
最光輝の頃は見掛け上も太陽に近く、地上からは観測困難となりそうで、観測好期は9月上旬までと思われます。
機会があればそれまでに何度か撮影したいところですけど、彗星本体のサイズがさほど大きくはなさそうなので、
太陽からの強烈な放射エネルギーに晒されて途中で崩壊/消滅したりしないか気掛かりです。
今日は頭が雲の上に出ているところを撮影。
<今日のアメダス最低気温>
八王子:24.5℃ 富士山:5.6℃
昨日の八王子アメダスの最高気温は34.8℃で、ほぼ猛暑日という暑さでした。
来週月曜日までの各日の予想最高気温は35~36℃台となっており、しばらく残暑の厳しい日が続きそうです。
雲間から顔を覗かせているところを撮影。
<今日のアメダス最低気温>
八王子:23.2℃ 富士山:4.7℃
紀伊半島上陸後に日本海へ抜けていった台風7号は北海道の西の海上まで到達しましたが、未だに台風のままで、
北海道本島最北端の宗谷岬と同等の北緯45度付近まで北上してようやく温帯低気圧に変わる見込みです。
で、過去のデータをネット上で調べてみたら、1967年の台風11号の到達北緯57度が最北記録とのこと。
ちなみに、気象庁が追跡するのは北緯60度までのようで、これはカムチャツカ半島の付根付近の北緯に相当します。
星空の撮影において邪魔になる市街光を軽減するための「光害カットフィルター」というものが市販されています。
本格的な天体撮影用途では、光学ガラス表面に屈折率の異なる材料の薄膜を数多く積層した干渉型のフィルターが
持てはやされてきましたが、その特性により広角レンズを用いた撮影では写野の中心部と周辺部で色味が変わり、
色ムラのある写りになってしまう問題がありました。
一方、3~4年前から市販され始めた色ガラス系の吸収型光害カットフィルターでは広角レンズでも色ムラが出ず、
特に星景写真(地上風景を取り入れた星空写真)や夜景の撮影用途で人気があるようです。但し、干渉型フィルター
よりも光害カット効果はマイルドなようで、どの程度のパフォーマンスを示すのか気になってました。
そこで、国内メーカー2社が販売しているものを入手し、広角レンズではなく敢えて望遠鏡による天体撮影を行い、
その効果を確かめてみました。その撮って出し画像がコレです。
キヤノンEOS Ra+タカハシFSQ-85EDP+レデューサーCR0.73×,F3.8,ISO1600,露出5分,
赤道儀使用(恒星自動ガイド),静岡県東伊豆町にて撮影
撮影対象はカシオペヤ座にある「ハート&ソウル星雲」で、撮影時の地平高度は40度弱。
撮影地からは北東の空に見えていて、伊東市や熱海市の市街光が気になる空域でした。
試したのはマルミ光機製の"StarScape"とケンコー製の"STARRY NIGHT"の2品です。
どちらもフィルター無しの画像と比べてバックが暗く沈んで、カラーバランスが大きく崩れたりせず星雲の
コントラストが良くなることを確認できました。効果は StarScape<STARRY NIGHT という感じでしょうか。
どちらのメーカーもwebサイトに分光透過率チャートを公開しており、主にナトリウム灯による黄色系の光を
抑制しているようですが、その波長帯域の透過率はStarScapeで20%程度、STARRY NIGHTで10%程度と読み取れ、
やはりSTARRY NIGHTの方が同帯域のカット率が大きいことが分かります。また、分光透過率曲線を比較すると
全体的な波形パターンが酷似していることから使用色材は同じものであって、ガラスへの添加量もしくは
ガラス厚の違いがパフォーマンスの差として現れているのではないかと推察されます。
さらにネット上で調査してみたら、具体的な色材はどうやら酸化ネオジム(Nd2O3)という化合物のようで、
工業用途では分光光度計の波長校正用フィルターとして使われてきたものと同じらしいことが分かりました。
元々存在していた所謂"BtoB"の製品を"BtoC"の製品に転換したところ、ちょっとしたヒット商品になったのなら
面白いことですねぇ。ちなみに、ネオジムは100円ショップで売ってる小型強力磁石にも使われている元素で、
なんとハイブリッド車や電気自動車のモーターに不可欠な永久磁石にも用いられているんだそうですよ。
なお、ネオジムはレアアース元素の一つで、産出量は中国がダントツというのが少し気になります。
話が逸れましたが、吸収型光害カットフィルターが主に抑制するのは前述のとおりナトリウム灯が発する光と
いうことになりますが、道路の照明などに使われてきたナトリウム灯は白色LEDにどんどん置き換わっていて、
この手の対光害フィルターはいずれ無意味なものになるかもしれません。LED照明の発光波長は可視光域全体に
渡っているため、天体撮影は今後益々難しくなりそうな気がします。
12日の夜から翌13日明け方にかけてペルセウス座流星群を撮影した際の釣果の続きです。
実は夜半前の22時台から約3.5時間に渡って輻射点方向を狙ってリアルタイム動画を撮影してました。
複数本の動画に捉えられた比較的明るい流星の映像をダイジェスト版としてまとめたのがこちら。
火球クラスの飛び切り明るい流星は残念ながら捕捉できませんでしたが、数的には30個以上写ってくれたんで
まあまあの成果だったと思います。
で、この動画の全フレームを比較明合成すると・・・
多くの流星像が確認できますね。赤道儀を使った追尾撮影ではないので、日周運動による輻射点の移動で
流星の飛ぶ方向が最初と最後でかなり変わってしまってるんですけど、概ね四方八方に流れている様子が
分かるかと思います。
次は10月のオリオン座流星群でも狙ってみましょうかね。