金曜日の晩の☆撮り釣果の続きです。
銀河系中心方向にあたるいて座付近の天の川に散らばる星雲をもっと撮りたかったんですが、その南天方向は
雲の邪魔が入ってしまいました。一方、天頂近くに昇ってきていたはくちょう座付近はまだ晴れ間があって、
その一角にあるこの天体を次に狙ったのでした。
【北アメリカ星雲NGC7000&ペリカン星雲IC5067-70】
キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,ASTRO LPR Type2フィルター使用,
総露出時間24分(3分×8コマ,加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,若干トリミングあり,山梨県北東部某所にて
中央から左方向に大きく広がる星雲が北アメリカ星雲、右寄りの青い星2つの間にあるのがペリカン星雲です。
どちらもその形からイメージされるものが名称の由来になってますが、なかなかユニークな姿です。
撮影中に薄雲が流れてきたらしく、輝星が滲んでしまいましたが、逆にカラフルな印象になってくれた感じ。
でも星雲自体はちょっと不満が残る写りでした。
で、写野のシミュレーションはこんな感じ。
AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション
これらの星雲は、はくちょう座の1等星デネブのすぐ東に位置してます。とても淡い上にヒトの目では感じ難い
波長の光で輝いているため、双眼鏡や望遠鏡を使っても眼視で楽しめるものではないのが残念です。
さて、これを撮影した後は雲が徐々に広がってしまい、この夜に撮影できたのは結局2対象だけ。
まぁ梅雨なんで仕方ないか。
撮る場所まで行ってタイミングを狙っているのって、夜の間で怖くないですか?🌠
これは失敗作ですけど、星が程良く滲んでくれて、ちょっとイイ感じに仕上がった気もします。
こういう天体の撮影に選ぶ場所は暗いので、普通の人は恐怖感を覚えると思いますが、まあ慣れですね。
山中ではシカが突然甲高い鳴き声を上げることがあって、驚かされることが結構あったりしますが、
近寄ってくることはないので不安はないです。多分奴らもこちらを警戒して鳴いてるんでしょうね。