Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 7/16未明~明け方 天王星と火星が大接近

2P/Enckeと4度目の対面

2023-10-01 00:05:52 | ほうき星

9月25日未明、この彗星も撮影してました。


【エンケ彗星(2P)9/25】
 キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,STARRY NIGHTフィルター,1.6倍クロップ,
 総露出時間24分(2分×12コマ,加算メトカーフコンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
 口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,解像度変更・トリミングあり,長野県南牧村にて

木星の公転軌道の内側から水星の公転軌道付近の間にある楕円軌道上を3.3年で一周している短周期彗星です。
名称は発見者ではなく、この彗星の周期が数年程度と短いことを見出したドイツの天文学者エンケに由来します。
ちなみに、最初にこの彗星を発見したのはフランスの天文学者メシャンで1786年のことでした。
日本では江戸時代中期で、天明の大飢饉が発生していた頃に相当します。

番号登録されている短周期彗星の中では2番目に短い公転周期を持ってますが、3年毎に条件良く見える訳ではなく、
地球との位置関係が悪いと観測困難になるため、好条件で見えるのは秋~冬に近日点(太陽最接近)を通過する際に
限られます。今回の回帰では10月下旬に近日点を通過するので、比較的良い条件で観測でき、最大光度は7等台に
達すると推定されてます。なお、撮影した日の予報光度は9等台で、小型双眼鏡では確認できませんでした。

個人的にこの彗星を初めて撮影したのは2003年のことで、まだ銀塩フィルムを使っていた頃でした。
その後、2013年2017年にデジイチで狙った実績があり、今回が4回目の撮影ってことになります。
残念ながら肉眼で見える明るさにはなりそうにない彗星ですが、由緒のある太陽系内天体ということで、
捉えただけで何かご利益がありそうな気がしてます。



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