Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 11/20 月と火星が接近

103P/Hartleyと13年ぶりに再会

2023-09-28 09:00:00 | ほうき星

25日未明、この彗星を13年ぶりに撮影しました。


【ハートレイ彗星(103P)9/25】
 キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO3200,STARRY NIGHTフィルター,1.6倍クロップ,
 総露出時間24分(2分×12コマ,加算メトカーフコンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
 口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,解像度変更・トリミングあり,長野県南牧村にて

木星と地球それぞれの公転軌道の間にある楕円軌道上を約6.48年で一周している短周期彗星です。
この彗星の近日点(軌道上で太陽に最も近づくポイント)は地球の公転軌道の近くにあるんですが、
春に近日点通過を迎えるとほぼ太陽を挟んで向こう側に位置してしまうため観測条件が悪くなる一方、
秋に近日点通過を迎えると地球に接近するため好条件で観測できるようになります。

13年前の2010年には10月末ごろに近日点通過を迎え、その1週間ほど前に地球へ0.12AU(AUは「天文単位」という
距離スケールで、1AUは太陽-地球間の平均距離である約1億5千万kmに相当)の至近距離まで近づき、小型双眼鏡で
楽々見える明るさに達しました。一部では肉眼でも存在確認できたとの報告もあったようです。
個人的にはその回帰時に初めて出会い、ペルセウス座二重星団の傍に来たところを撮影したのを記事にしてます

その次の回帰は春に近日点通過となったため悪条件で撮影できず、それから6年半経った今年の秋に再び好条件で
観測できるようになっていて、13年ぶりに撮影できたという訳です。ちなみに今回は今月26日から27日にかけて
地球最接近を迎える予定でしたので、その直前に捉えたってことになります。光度は8等台後半くらいでした。
残念ながら顕著な尾は認められませんが、大きく広がった青緑色のコマが綺麗です。
なお、この彗星は10月12日に近日点を通過しますが、その頃に7等台まで明るくなるとみられます。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿