Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 8/10宵 スピカ食(20:25頃潜入@東京)

発見からもうすぐ250年になる銀河

2023-03-02 00:08:51 | 遠征日誌

28日未明、自宅から50km圏内の割と近場にて2月最後の☆撮りを敢行。
夜半過ぎまで月明りの影響があって撮影時間が限られてしまい、狙ったのはこの銀河のみとなりました。


【子持ち銀河 M51】
 キヤノンEOS Ra+タカハシμ-180+フラットナーレデューサー,F9.8,ISO3200,LPS-D3フィルター,
 総露出時間64分(8分×8コマ加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
 口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,トリミングあり,山梨県大月市某所にて

りょうけん座にある有名な「子持ち銀河」です。名前の由来は写真を見ればすぐ分かりますね。
シャルル・メシエが1773年10月に発見したそうなので、見つかってから今年で250年ということになります。
当ブログでは何度か紹介してますが、いずれも短焦点望遠鏡による撮影画像のため解像度が不足気味で、
いつか長焦点望遠鏡で狙ってやろうと思いながらも機会を逸し、今回ようやく実行できました。
使ったのは、いつもの撮影用望遠鏡と口径は同じ18cmですが、焦点距離は約3.5倍のもの。
像の拡大率が上がって細部の描写力が高まったので、親銀河の腕の内部構造が分かりやすくなりました。
その一方で暗い光学系のため、周囲に広がる淡い部分は写りがイマイチです。
また、赤道儀架台による追尾がシビアになるのに加え、少しの振動等でブレやすくなることもあり、
星を点像に写すことが難しく、今回は主に風の影響で全撮影フレームの半分が無駄になってしまいました。
それでも1時間超の総露出分は収穫できたんで、パーソナルベストの画像が得られました。
まあ、まだ課題はいろいろとありますけどねぇ・・・