日曜日の夕方に撮れた画像がこちら↓
さて、この光線の正体は何でしょう?
まさか、天変地異の前兆とか??
先週末にまた諏訪湖界隈へ行ってきました。
夜景の綺麗な場所を適当に探索してたら、岡谷市の一角に眺望の良い場所を発見!
そこから撮った写真がこちら↓
【諏訪湖の夜景とオリオンの軌跡】
キヤノンEOS Kiss Digital X + 17-50mmズームレンズ(17mm,F5.6) ISO400
総露出時間80分(8秒×600コマ比較明合成) 三脚使用 トリミングあり
[2010年11月27日撮影]
※画像クリックで、壁紙サイズの大きい画像をご覧になれます。
この夜はよく晴れていて、ちょうどオリオン座が昇ってくる時間帯でもあったので、
星と夜景の共演を狙いました。構図が悪かったため、トリミングで救済してます。
撮影場所は住宅地内の道端で、公開すると付近にお住まいの方々に迷惑がかかると
いけないので、今回は地図のスポット表示は自粛することにしました。
しかしまぁ、こんなに綺麗な夜景を毎晩のようにご覧になっている方々が羨ましいですね。
ところで、同じ連写画像を使ってこんな動画も作成してみました↓
星の日周運動による光跡が伸びていくようなイメージにしてみたんですが、どうでしょう?
比較明合成の画像処理を使うと、こんなこともできるってことで。
でも、作成にはとっても時間がかかって大変でした。
この連休は梅雨明け直後ということで好天が期待できそうな感じでした。
そこでfornax8は星撮り目的で3晩連続の出撃! まず土曜日の晩に西伊豆方面へ。
天気は一応「晴れ」ですが快晴にはならず、ひっきりなしに流れてくる雲に翻弄されました。
で、とりあえず撮った写真がこちら↓
【夏の銀河】
キヤノンEOS kiss digital x + 17-50mmレンズ(17mm, f2.8) ISO1600 露出30秒 三脚使用
[静岡県西伊豆町宇久須にて7月17日撮影]
雲間に濃い天の川が写ってます。
で、また連写により得られた複数画像から動画を作ってみました↓
夏なのに北寄りの風に乗って雲が移動していくのがわかるかと思います。
天の川は最初は左上がりの向きでしたが日周運動により右上がり向きに傾いてくのが
とらえられています。ちょっと教育的な感じ?
「西天城高原」地図
10日の夜、金星とレグルスのランデブーを写した後、こんな写真を撮りました↓
【富士山と昇るさそり座】
キヤノンEOS kiss digital x + 17-50mmレンズ(21mm, f4) ISO1600 露出30秒 三脚使用
[山梨県全国育樹祭記念広場駐車場にて7月10日20:21撮影]
撮影場所は富士山のほぼ真北。ちょうどさそり座が山の稜線の左側に昇ってくる
ところでした。雲量がかなり多かったのが残念。その後、晴れることを願いつつ
連続撮影したのですが、北西からどんどん分厚い雲が流れてきて星が見えにくく
なっていきました。その様子を微速度撮影風の動画にしてみたのがこちら↓
たった74コマの画像から作ったので超短いですが、いわゆる日周運動による星の
動きと空が雲に覆われていく様がわかるかと思います。注意深く見ると飛行機か
人工衛星らしきものが下から上へ横切っていくのも確認できます。
快晴だったらこの後左側から濃い天の川がフレームインしてくるところがとらえ
られたはずなんですけどねぇ。いつかリベンジしたいなぁ。
「全国育樹祭記念広場駐車場」地図
甲州市勝沼町にある通称「フルーツライン」沿道にて撮った写真がこちら↓
【甲府盆地の夜景と沈みゆくオリオン】
キヤノンEOS kiss digital x + 17-50mmズームレンズ(22mm,F6.3) ISO400
総露出時間64分(6秒×640コマ比較明合成) 三脚使用
[2010年3月13日撮影]
※画像クリックで、壁紙サイズの大きい画像をご覧になれます。
先月末に夜景を撮影した牛奥みはらしの丘より6kmほど南に点在する沿道スペースで
見晴らしの良い場所を見つけたので、星の光跡と夜景を一緒に撮ってみました。
中央に写っているのがオリオン座の光跡で、その真下に甲府中心部の夜景が広がってます。
左端の明るい光跡は、夜に見える恒星の中で一番明るいシリウス(おおいぬ座)です。
この晩は深夜まで気温が10度近くと高めだったせいか空の透明度がイマイチで
街明りが拡散し、星像がそれに負けて光跡の写りが悪くなってしまったのが残念です。
「フルーツライン」地図
今日は冬至です。夜の時間が最も長い日ということになります。
で、この時期にしか撮れない天体写真があります。
それがこちら(↓)
【北天12時間の軌跡】
ニコンD80 + 17-35mmズームレンズ(17mmに設定)使用
ISO100 F8.0 総露出時間720分(30分×24コマ比較明合成) 三脚使用
[2006年12月22日 静岡県富士市にて撮影]
北の空を狙って、12時間連続撮影して得られた画像です。
いわゆる「天の北極」を中心にして、星の軌跡がほぼ半回転したイメージになってます。
北の指針となる北極星さえも中央付近で小さな円弧を描いて写っており、
天の北極から少しだけズレていることが分かります。
一晩中晴れてくれないと撮ることができないスーパーショットです。
自宅からチャリで15分ほどの所にある国営昭和記念公園で "Winter Vista Illumination"
という毎年恒例のイベントを開催しているので、ちょっと覗いてきました。
とりあえず入場料を支払わないで見られる部分だけを紹介しておきましょう。
まず、正面入口ゲートの装飾を撮ったのがこちら(↓)
このイベントのシンボルツリーになっている「キングオブシャンパングラスツリー」が
奥にそびえ立っているのがわかります。そのクローズアップ写真がこちら(↓)
門の格子の隙間から中望遠レンズで狙ったものです(セコイ!)
名前の通り、シャンパングラスがピラミッド状に積み上げられてまして、
約5秒毎に赤と緑の照明色が切替えられているようです。
で、この入口ゲートの向かいには大きなリースが飾られてます。
そのリース越しにオリオン座が昇ってくるところを撮影してみました(↓)
キヤノンEOS kiss digital x + 28-75mmズームレンズ(@28mm) 感度ISO400
F5.6 露出5秒×200(総露出時間16分40秒) 三脚とタイマーリモコン使用
※画像をクリックすると、大きい画像が別ウィンドウで開きます。
いつものように、撮ったコマを全部比較明合成して得られた画像です。
個人的にはこれがメインターゲットでした。
このイルミネーションイベントは先週末から始まったため人出が多く、このリース前でも
入れ替り立ち代りで記念撮影する人が途絶えませんが、比較明合成すれば人の姿は意外と
分からなくなると予想してたので、リースの前に人が来ても構わず撮影を続けてました。
ただ、至近距離でケータイを操作しながらゆっくり動かれると軌跡が残ってしまいますね。
右寄りでヒトダマの光跡のように写っているのがそれです。まあ、文句は言えませんけど・・・
寒い中、15分以上同じフレームを撮影しているアホな輩は他にはいませんでした(当たり前!)。
ちなみにリースのある場所は完全無料エリアです。400円支払って有料エリア内に入ると、
とっても綺麗なイルミネーションが楽しめるのですが、それはまた後日撮ることにします。
<12/10 追記>
やっぱりリースの周辺がゴチャゴチャしている感じなので、再処理して人影等を消去し、
スッキリさせてみました(↓)。空の色合いも若干弄ってます。
※画像をクリックすると、大きい画像が別ウィンドウで開きます。
「国営昭和記念公園」地図
富士山西麓にある朝霧高原付近から山梨県身延町に抜ける林道があります。
湯之奥猪之頭線と呼ばれる林道で、静岡県側の部分は富士山の眺望の優れた所が
あることで有名です。そのベストポイントで撮った星空と富士山の写真がこちら(↓)
【天上の勇と地上の雄】
ニコンD70 + 17-35mmズームレンズ(@17mm) 感度ISO640 F3.5
露出8秒×300コマ(総露出時間40分) 比較明合成+加算合成
三脚使用 2008年12月6日撮影
※画像をクリックすると、大きい画像が別ウィンドウで開きます。
上弦の月の明かりで富士山がほのかに照らされる晩に勇者オリオンが昇ってくるところを
狙って撮影したものです。東京方面の光害の影響で富士山の左側が明るくなってます。
この撮影場所は富士山頂から太陽が昇る「ダイヤモンド富士」が見られる所としても
よく知られており、9月23日前後と3月21日前後には富士山写真家が大勢訪れるようです。
富士山頂から月が昇る「パール富士」も狙えそうな場所で、機会があれば撮ってみたいと
考えてます。
「林道湯之猪之頭線」地図
かなり間があいてしまいましたが、3/10付トピックの続編です。
適度な輝度バランスで星の光跡と夜景を表現したい。
それを実現する方法とは?
まず、撮影時の作業内容から解説しましょう。
分単位以上の長時間露出を行うにはシャッターを開きっ放しにできる
「バルブ」もしくは「タイム」というシャッターモード機能を持つ
カメラが必須、というのがこれまでの定説だったように思います。
フィルムを使う「銀塩カメラ」の場合は確かにその通りでしたが、
デジタルカメラでは必ずしもそうではなくなっています。
秒単位の露出ができるカメラでたくさん連写し、
多数の撮影画像をフォトレタッチソフトで合成すれば、
よほどの暗い被写体を相手にしない限りは、
分単位で1コマ撮影した画像と類似した結果が得られます。
例えば、5秒露出で12コマ連写して得られた画像を
全部加算合成すれば、バルブモードで1分露出した画像と
同等になる訳です。そんな処理をした作例がこちら↓
星は確かに光跡となって写ってますが、夜景の方は明る過ぎですネ。
合成にはPhotoshopという有名なレタッチソフトを使っていますが、
合成方法として単純加算の「スクリーン」を選択するとこうなります。
ここで「比較明」合成にすると夜景の露出オーバー状態を改善できます。
その作例がこちら↓
複数の撮影画像を画素レベルで明暗比較し、明るいピクセルを代表させて
合成画像のピクセルにするといった処理が行われた結果、
違う画像でもほぼ同じピクセル上に写る夜景はその最大輝度で表現され、
日周運動で移動していく星は異なるピクセル上に記録されているため、
合成後は光跡となる訳です。
星の光跡を長くしたければ単純に撮影枚数を稼いでおけばいいだけのこと。
ただし、バッテリーとメモリーカードの容量はそれなりに必要となります。
また、撮影時にシャッターボタンを押し続けるのはたいへんですし、
ブレの原因にもなるので、リモコンコード等で撮影できるカメラが望ましいです。
ちなみに当ブログ管理人はデジタル一眼レフのキヤノンEOS Kiss Digital Xに
タイマーリモートコントローラ改造品を取付けたものを使ってます。
コンパクトデジカメでは「レリーズブラケット」なるものと
銀塩一眼レフカメラ用のケーブルレリーズを用意すれば、連写モードで
指の代わりにシャッターを押し続けてくれて便利かもしれません
2回に分けて紹介した有間峠からの夜景写真、いかがでしたでしょうか?
実は同じ晩に広角レンズを使って、こんなのも撮ってました↓
※画像をクリックすると、大きい画像が別ウィンドウで開きます。
東の空から昇ってくるオリオン座を、三脚に固定したカメラで夜景と一緒に狙った写真です。
題して「光の海の彼方のオリオン」。
地上の市街光は止まって写っていますが、星は地球の自転によって位置が変わっていく
(いわゆる日周運動で時々刻々と動いていく)ため、長時間露出では光跡となって写ります。
地上の風景と一緒に星空を撮った写真を「星景写真」と呼んだりするのですが、
これもそのカテゴリーに入るかと思います。
さて、オリオン座の日周運動による光跡は露出時間に比例して長くなっていきますが、
上の写真のように光跡を長~く写すには、1時間以上の露出時間が必要となります。
では、普通に1時間以上カメラのシャッターを開きっ放しにしたらどうなるか?
多分デジカメがバッテリー切れになる・・・というオチは別問題として、
予想される結果はというと・・・
市街光は星の光より強烈なので、おそらく夜景部分は完全に露出オーバーとなり、
間違いなく白く飛んで写ってしまうはずです。
もし、レンズのF値を明るめに設定していたら、空も白けて写ってしまい、
明るい背景に星の光跡が埋もれてしまったことでしょう。
逆にF値を暗めに設定すると、市街光より微弱な星の光はハッキリと写ってはくれません。
市街光と星の光跡をバランスよく描出するにはどうするか?
そのからくりはまた次回ということで。