goo blog サービス終了のお知らせ 

Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ

Sh2-277

2022-03-13 15:15:28 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-277】
 赤経:05h41m32s 赤緯:-01゚50' 41"
 星座:オリオン座
 視直径:120'
 他カタログNo.:NGC2024
 ニックネーム:燃える木星雲,火炎星雲
 南中日時(@東京):10月28日03時,12月13日00時,1月26日21時 ※あくまで目安です。


 撮影日時:2019/12/29 00:41
 撮影地:山梨県北杜市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC(F2.8),ASTRO LPR Type2フィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+PHD Guidingにより恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出3分×16コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:オリオン座の三ツ星のうち、東端(左端)の星アルニタクのすぐ東に存在する散光星雲です。
    その形態から海外では"Flame nebula"(火炎星雲)と呼ばれていますが、日本では中央にある
    著しい暗黒帯を木の幹に見立てて「燃える木星雲」という名称で通っています。空の十分に
    暗い場所では口径5cm程度の双眼鏡を使って微かに見えることもありますが、一般的に眼視で
    観測するなら口径15~20cm以上の望遠鏡が必要とされています。本星雲の南西方向にはIC434
    という赤い輝線星雲が大きく広がっており、それをバックにして有名な暗黒星雲「馬頭星雲
    が位置しています。いずれもアルニタク(上の画像で一番明るく写っている星)の周辺にある
    星間物質が織り成す関連天体になります。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-220

2022-02-10 19:21:02 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-220】
 赤経:04h00m38s 赤緯:+36゚37' 02"
 星座:ペルセウス座
 視直径:320'
 他カタログNo.:NGC1499
 ニックネーム:カリフォルニア星雲
 南中日時(@東京):10月02日03時,11月17日00時,1月1日21時 ※あくまで目安です。

 撮影日時:2019/12/28 21:04
 撮影地:山梨県北杜市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC(F2.8),ASTRO LPR Type2フィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+PHD Guidingにより恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×8コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
 メモ:ペルセウス座南部にある巨大な散光星雲です。カタログに記載のデータでは視直径が320'と
    なっており、これは満月10個分以上に相当しますが、一般的には140'程度とされ、焦点距離
    500mm程度のレンズ/望遠鏡+35mm判フルサイズフォーマットのデジタルカメラで程良く
    写野に収まります(南東方向に広がる淡い部分もフレーミングするなら300mm程度が妥当)。
    名称はカリフォルニア州の形に似ていることに由来していますが、日本人にはあまりピンと
    来ません。この星雲は、上の写真で中央から右下寄りに写っている輝星(ペルセウス座ξ星)
    が発する紫外線エネルギーを受けて電離した水素ガスが発光しているものですが、いわゆる
    HⅡ領域と呼ばれる輝線星雲であり、ヒトの眼では感じ難い波長帯域の光を放っているため、
    写真写りは良好ながら、眼視で確認するのは望遠鏡を使っても困難です。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-158,159,161

2021-10-17 09:38:32 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-158,159,161】
 赤経:23h13m40s(Sh2-158),23h15m43s(Sh2-159),23h15m29s(Sh2-161)
 赤緯:+61゚30' 40"(Sh2-158),+61゚08' 44"(Sh2-159),+61゚51' 43"(Sh2-161)
 星座:カシオペヤ座,ケフェウス座
 視直径:10'(Sh2-158),7'(Sh2-159),55'(Sh2-161)
 他カタログNo.:NGC7538(Sh2-158のみ)
 ニックネーム:-
 南中日時(@東京):7月22日03時,9月6日00時,10月20日21時 ※あくまで目安です。

 撮影日時:2021/10/03 02:27
 撮影地:長野県川上村
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC(F2.8),ASTRO LPR Type2フィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×7コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:カシオペヤ座とケフェウス座の境界線付近にある輝線星雲群です。上の画像で中央から少し
    右下に写っているコンパクトで明るめの星雲がSh2-158、それと接する形で北東側(左上側)
    に淡く大きく広がる大判金貨のような星雲がSh2-161、画像の下方(南側)に離れて写って
    いる小さな星雲がSh2-159です。小さな南京錠のような形のSh2-158は口径30cm超の望遠鏡
    を使えば見えると言われていますが、その形まで詳細に把握するのは難しいかもしれません。
    Sh2-159とSh2-161は淡過ぎて眼視観望の対象にはならず、写真で捉えるにしても撮った後に
    強めの画像処理を施さないとコントラスト良く描出するのが困難な天体です。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-162

2021-10-14 07:50:05 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-162】
 赤経:23h20m42s 赤緯:+61゚11' 52"
 星座:ケフェウス座
 視直径:40'
 他カタログNo.:NGC7635
 ニックネーム:しゃぼん玉星雲(Bubble nebula)
 南中日時(@東京):7月23日03時,9月7日00時,10月22日21時 ※あくまで目安です。

 撮影日時:2021/10/03 02:27
 撮影地:長野県川上村
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC(F2.8),ASTRO LPR Type2フィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×7コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:カシオペヤ座の西端付近にある輝線星雲です。大きく広がった赤い星雲の中心部に泡状の
    構造があり、"Bubble nebula"(しゃぼん玉星雲)の愛称が付いています。その球殻構造は
    ウォルフ・ライエ星と呼ばれる類の大質量星が外層のガスを吹き飛ばした結果、形成された 
    ものと考えられています。惑星状星雲に分類されることが多いようですが、同種の一般的な
    星雲とは素性が異なります。好条件に恵まれれば、口径30cm超の望遠鏡にOⅢフィルター
    (電離した酸素が放つ特有の発光輝線に合わせた特殊透過フィルター)を装着して覗くと、
    泡構造が眼視で確認できるという話もありますが、淡いため観望向きの天体とは言い難い
    です。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-142,143

2021-10-12 21:18:50 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-142,143】
 赤経:22h47m35s(Sh2-142),22h50m15s(Sh2-143)
 赤緯:+58゚03' 39"(Sh2-142),+57゚42' 47"(Sh2-143)
 星座:ケフェウス座
 視直径:30'(Sh2-142),4'(Sh2-143)
 他カタログNo.:-
 ニックネーム:魔法使い星雲(Wizard nebula),鳳凰星雲 ※いずれもSh2-142についてのみ
 南中日時(@東京):7月15日03時,8月30日00時,10月13日21時 ※あくまで目安です。

 

 撮影日時:2021/10/02 23:48
 撮影地:長野県川上村
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC(F2.8),ASTRO LPR Type2フィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×10コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:上の画像で中央に写っているのがSh2-142で、ケフェウス座の南東端にあります。海外では
    "Wizard nebula"と呼ばれているようですが、魔法使いをイメージするのは難しい印象です。
    日本では「鳳凰星雲」と呼ばれたりしますが、星雲の明るい部分と暗黒帯が織り成すひだ状
    の構造は立体的にさえ見え、昆布やワカメのような海藻を連想させられます。北西側にある
    星の集団はNGC7380のカタログ番号を持つ散開星団で、この星雲と関連性があるようです。
    小口径望遠鏡で眼視確認できるのはその星団だけですが、口径40cm以上の大きめの望遠鏡を
    使えば星雲の広がりまで見えるらしいです。Sh2-143は、上の画像でSh2-142の左下に写って
    いる小さい星雲で、とても淡いせいもあって捉えどころがない印象です。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-131

2021-10-10 09:03:10 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-131】
 赤経:21h39m00s 赤緯:+57゚29' 10"
 星座:ケフェウス座
 視直径:170'
 他カタログNo.:IC1396,vdB142 ※一部分のみ
 ニックネーム:象の鼻星雲(Elephant's trunk nebula) ※一部分のみ
 南中日時(@東京):6月27日03時,8月12日00時,9月26日21時 ※あくまで目安です。

 撮影日時:2021/10/02 22:34
 撮影地:長野県川上村
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC(F2.8),ASTRO LPR Type2フィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×10コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
 メモ:ケフェウス座にある巨大な散光星雲です。データ上の差し渡し170'は、満月の視直径の5倍
    以上に相当します。複数の暗黒星雲が散見されますが、中心から西寄り(上の画像で右側)
    に明るく縁取られたようなイメージの暗黒帯があり、その部分はvdB142の他カタログ番号 
    が与えられ、その形態から"Elephant's trunk nebula"(象の鼻星雲)の名称が付いています。
    いわゆるHⅡ領域の赤い輝線星雲が淡く広がっている天体であるため、眼視観測は困難で
    写真撮影向きの対象となっています。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-11

2021-09-25 00:15:22 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-11】
 赤経:17h26m31s 赤緯:-34゚12' 20"
 星座:さそり座
 視直径:90'
 他カタログNo.:NGC6357
 ニックネーム:彼岸花星雲,戦争と平和星雲(The War & Peace nebula),
                 ロブスター星雲(Robster nebula),まど神星雲(Madokami nebula)※一部分のみ
 南中日時(@東京):4月24日03時,6月9日00時,7月24日21時 ※あくまで目安です。

 撮影日時:2015/05/23 00:51
 撮影地:新潟県十日町市
 撮影機材:キヤノンEOS60Da+タカハシε-180EDC(F2.8),ASTRO LPR Type2フィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+PHD Guidingにより恒星ガイド
 撮影条件:ISO800,露出4分×8コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージVer.7,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:さそり座の尾の毒針付近にある輝線星雲です。その形態から日本では「彼岸花星雲」という
    呼称が付いています。海外では東側(左側)をドクロ、西側(右側)を鳩に見立て "The War
    & Peace nebula"(戦争と平和星雲)と呼ばれる他、ロブスター星雲の愛称もあるようです。
    また、最も明るい部分(上の画像で中心からやや右寄り)が「魔法少女まどか☆マギカ」の
    主人公が変身した「アルティメットまどか」に見えるとして、"Madokami nebula"への改名を
    望む一人の米国人が世界的な署名活動を行い、話題になりました。いわゆるHⅡ領域の赤い
    輝線星雲であることと、日本では南中高度が低めなこともあり、望遠鏡を使っても眼視での
    確認はまず無理で、低空までスッキリ晴れていないと綺麗に撮影するのも難しい天体です。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-119

2021-09-12 21:54:11 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-119】
 赤経:21h18m26s 赤緯:+43゚56' 16"
 星座:はくちょう座
 視直径:160'
 他カタログNo.:LBN391
 ニックネーム:貝殻星雲(Clamshel nebula)
 南中日時(@東京):6月22日03時,8月7日00時,9月21日21時 ※あくまで目安です。

 撮影日時:2021/09/11 22:24
 撮影地:新潟県魚沼市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC(F2.8),ASTRO LPR Type2フィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×12コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
 メモ:はくちょう座にある有名な散光星雲「北アメリカ星雲」のすぐ東に位置する大型の星雲です。
    はくちょう座68番星(中央やや右に写っている青い星)からのエネルギーを受けて発光して
    いる輝線星雲で、視直径は2.5゚以上(満月5個分以上)もあります。海外では形を二枚貝に
    見立て "Clamshell nebula"(貝殻星雲)の愛称で呼ばれているようです。非常に淡いので
    観望向きの対象ではなく、写真撮影でもコントラスト良く捉えるのが難しい天体です。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-117

2021-06-19 00:03:53 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-117】
 赤経:17h58m47s 赤緯:+44゚19' 19"
 星座:はくちょう座
 視直径:240'
 他カタログNo.:NGC7000+IC5067・5070
 ニックネーム:北アメリカ星雲&ペリカン星雲
 南中日時(@東京):6月16日03時,8月1日00時,9月15日21時 ※あくまで目安です。

 撮影日時:2021/06/10 01:45
 撮影地:静岡県富士宮市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC(F2.8),ASTRO LPR Type2フィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出4分×12コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
 メモ:はくちょう座の1等星デネブのすぐ東にある巨大な散光星雲です。東側にある「北アメリカ星雲」
    と西側にある「ペリカン星雲」を1まとめにしてカタログ番号が付けられているようです。比較的
    明るくて大きく、北アメリカ星雲側は空の十分に暗い所なら裸眼で薄ら見えるという人もいます。
    小型双眼鏡や小口径望遠鏡では眼視的に楽しめるものではありませんが、口径40~50cmクラスの
    大きめの望遠鏡を使えば、メキシコ~コスタリカ付近およびフロリダ半島付近に相当する星雲の
    濃い部分と、それらに囲まれたメキシコ湾に相当する暗黒星雲が確認できて興味深いです。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-8

2021-06-15 07:30:01 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-8】
 赤経:17h21m25s 赤緯:-36゚02' 05"
 星座:さそり座
 視直径:120'
 他カタログNo.:NGC6334,Gum61~64
 ニックネーム:出目金星雲,猫の足星雲
 南中日時(@東京):4月23日03時,6月8日00時,7月22日21時 ※あくまで目安です。

 撮影日時:2021/06/09 23:24
 撮影地:静岡県富士宮市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC(F2.8),ASTRO LPR Type2フィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出3分×16コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:さそり座の尻尾の毒針の付根にあたる λ(ラムダ)星から少し西にある散光星雲です。日本では
    その形態から「出目金星雲」と呼ばれていますが、海外では猫の足の肉球に見立てた "The Cat's
    Paw Nebula" の愛称で通っているようです。本州では南中高度が低いため、眼視観望の対象には
    なり難く、写真向きの天体となっていますが、大気による減光や光害の影響を受けやすいので、
    撮影の難易度が比較的高い天体です。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成