goo blog サービス終了のお知らせ 

Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ

Sh2-9

2021-06-14 00:05:00 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-9】
 赤経:16h21m11s 赤緯:-25゚35' 22"
 星座:さそり座
 視直径:80'
 他カタログNo.:Gum65
 ニックネーム:ー
 南中日時(@東京):4月8日03時,5月24日00時,7月7日21時 ※あくまで目安です。

 撮影日時:2021/06/09 22:10
 撮影地:静岡県富士宮市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC(F2.8),ASTRO LPR Type2フィルター使用,
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5LⅡM+StellaShot2により恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出3分×12コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージVer.8,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:さそり座の1等星アンタレスのすぐ西にあるさそり座σ(シグマ)星を取り巻く散光星雲です。
    すぐ南東には球状星団M4があって、上の画像でもその一部が左下に写り込んでいます。この
    付近は青色やオレンジ色の反射星雲が織り成すカラフルな天域で、天体写真ファンには人気
    の高い撮影エリアになっており、よく撮られる広写野画像では必ずフレーム内に入ってくる
    天体です。さそり座中心部では最も顕著なHⅡ領域で、少し淡いですが特有の赤色が際立って
    存在感のある星雲となっていますが、眼視観望で楽しめる対象ではありません。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-157

2021-05-17 22:55:00 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-157】
 赤経:23h16m04s 赤緯:+60゚02' 44"
 星座:カシオペヤ座/ケフェウス座
 視直径:90'
 他カタログNo.:LBN537
 ニックネーム:クワガタ星雲,ロブスターの爪星雲
 南中日時(@東京):7月22日03時,9月6日00時,10月21日21時 ※あくまで目安です。

 撮影日時:2012/09/15 23:58
 撮影地:長野県小海町
 撮影機材:キヤノンEOS Kiss Digital X 改+タカハシε-180EDC(F2.8),
             タカハシEM-200B赤道儀,AD-VIX MCW90+WAT902H+オートガイダーVSTにより恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出6分×8コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージVer.6,PhotoshopCS3にて処理
 メモ:カシオペヤ座とケフェウス座の境界線上にある大きな散光星雲です。そのユニークな形態から
    日本では「クワガタ星雲」の愛称で呼ばれている一方で、海外では "Lobster Claw Nebula"
    (ロブスターの爪星雲)のニックネームが付いているようです。天体望遠鏡で眼視確認ができる
    のは南側エリアのごく一部だけで、ループ状に広がった姿は写真でしか捉えられません。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-27

2021-04-29 00:15:01 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-27】
 赤経:16h37m12s 赤緯:-10゚34' 11"
 星座:へびつかい座
 視直径:480'
 他カタログNo.:LBN24
 ニックネーム:-
 南中日時(@東京):4月12日03時,5月28日00時,7月11日21時 ※あくまで目安です。

 

 撮影日時:2021/04/11 01:53
 撮影地:新潟県魚沼市
 撮影機材:キヤノンEOS Ra+SAMYANG135mmF2 ED UMC(F4),L41フィルター使用
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,恒星時追尾
 撮影条件:ISO3200,露出3分×27コマ
 画像処理:Digital Photo Professional4にて現像,ステライメージ8,PhotoshopCS3にて処理
 メモ:へびつかい座の左足大腿部にあたるζ星(上の写真で中央に写っている明るい星)の周りに
    広がっている大型の散光星雲です。差渡しは実に満月の約16倍にも達する巨大な天体ですが、
    非常に淡いので眼視観測の対象にはなりません。写真撮影でも難物で、暗い空の下で明るい
    光学系を使って長時間露出で撮る必要があり、それに加えて強力な画像処理を施さなければ
    十分なコントラストで描出するのが難しい天体です。大きな星雲なので、全体を捉えるには
    85~135mm中望遠レンズがちょうど良いようです(フルサイズセンサー搭載カメラの場合)。

 星図


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-184

2021-04-06 07:37:00 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-184】
 赤経:00h52m48s 赤緯:+56゚37' 00"
 星座:カシオペヤ座
 視直径:40'
 他カタログNo.:NGC281
 ニックネーム:パックマン星雲
 南中日時(@東京):8月16日03時,9月30日00時,11月14日21時 ※あくまで目安です。

 撮影日時:2012/10/13 01:17
 撮影地:山梨県北杜市
 撮影機材:キヤノンEOS Kiss Digital X 改+タカハシε-180EDC(F2.8),
             タカハシEM-200B赤道儀,AD-VIX MCW90+WAT902H2+オートガイダーVSTにより恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出4分×8コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージVer.6.5,PhotoshopCS3にて処理
 メモ:カシオペヤ座のW字を作る星のうち西から2番目にあたる星(α Cas)の近くにある散光星雲です。
    その形態から往年のTVゲームキャラクター「パックマン」がニックネームに使われていますが、
    少しグロい感じなので、口を開けたチョウチンアンコウやウツボに似ているようにも見えます。
    割と明るい星雲であり、口径10cm程度の比較的小型な望遠鏡でも存在確認は可能ですが、写真
    のような色は感じ取れず、細部の構造をしっかりと把握するのも困難です。どちらかと言えば
    眼視で楽しむよりも写真撮影向きの天体という気がします。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-37,35

2021-04-04 15:21:20 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-37,35】
 赤経:18h17m42s(Sh2-37),18h15m51s(Sh2-35)
 赤緯:-19゚40' 00"(Sh2-37),-20゚15' 07"(Sh2-35)
 星座:いて座
 視直径:20'(Sh2-37),20'(Sh2-35)
 他カタログNo.:IC1283&1284(Sh2-37)
 ニックネーム:バンビの首飾り
 南中日時(@東京):5月7日03時,6月22日00時,8月6日21時 ※あくまで目安です。

 撮影日時:2013/06/29 21:55
 撮影地:静岡県東伊豆町
 撮影機材:キヤノンEOS60Da+タカハシε-180EDC(F2.8),
             タカハシEM-200B赤道儀,AD-VIX MCW90+WAT902H2+オートガイダーVSTにより恒星ガイド
 撮影条件:ISO800,露出5分×5コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージ7,PhotoshopCS3にて処理
 メモ:いて座を流れる天の川で一際濃い箇所となっている「スタークラウド」の少し南に位置する
    散光星雲です。日本では、そのスタークラウドを含む星の密集エリアが子鹿の頭部に見立て
    られ、「バンビの横顔」と呼ばれていますが、上の画像で中央に写っている赤色のSh2-37と
    すぐ南西(右下)にある青い反射星雲NGC6589&6590,NGC6595が、バンビの首元に位置して
    いることから「バンビの首飾り」の愛称が付いています。それらの星雲群から暗黒帯を挟み
    南南西側に見られる赤っぽい星雲がSh2-35で、こちらは天の川の星たちと重なっているため
    その広がりが把握し難いですが、データ上はSh2-37と同じ視直径となっています。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-30

2021-04-01 19:15:00 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-30】
 赤経:18h02m29s 赤緯:-22゚58' 49"
 星座:いて座
 視直径:20'
 他カタログNo.:M20, NGC6514
 ニックネーム:三裂星雲(Trifid nebula),パンジー星雲
 南中日時(@東京):5月4日03時,6月18日00時,8月2日21時 ※あくまで目安です。

 撮影日時:2015/08/15 22:02
 撮影地:静岡県東伊豆町
 撮影機材:キヤノンEOS60Da+タカハシε-180EDC(F2.8),
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5L-Ⅱ+PHD Guidingにより恒星ガイド
 撮影条件:ISO800,露出4分×8コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージ7,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:銀河系中心方向に相当するいて座の天の川の中心付近に位置する散光星雲で、暗黒帯によって
    3つに引き裂かれたように見えることから「三裂星雲」と呼ばれています。天文関係の図鑑や
    書籍等でよく紹介されることもあって知名度の高い天体です。写真ではHⅡ領域特有の赤い色を
    呈した輝線星雲に青色の反射星雲が覆い被さるようなイメージとして写り、見事な色の対比を
    示します。双眼鏡でも存在確認は可能ですが、3つに分断された姿を眼視で確認するには、十分
    に暗い空と口径8~10cm以上の望遠鏡が必要です。但し、星雲自体は白っぽく見えるだけで、
    写真で捉えられる鮮やかな色を生で感じ取ることは残念ながらできません。

 星図:

 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-86

2021-03-31 18:15:01 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-86】
 赤経:19h43m06s 赤緯:+23゚17' 00"
 星座:こぎつね座
 視直径:40'
 他カタログNo.:NGC6820, LBN135
 ニックネーム:ー
 南中日時(@東京):5月29日03時,7月14日00時,8月28日21時 ※あくまで目安です。

 撮影日時:2018/07/14 21:44
 撮影地:新潟県十日町市
 撮影機材:キヤノンEOS60Da+タカハシε-180EDC(F2.8),ASTRO LPR Type2フィルター使用
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5L-Ⅱ+PHD Guidingにより恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×10コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージ8,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:夏の星座であるこぎつね座の西側エリアにある中型の散光星雲です。近くに有名な惑星状星雲
    M27(亜鈴星雲)があるせいか存在感の薄い天体ですが、サイズ的にはM27の5倍以上もの広がりを
    持っています。中心部にはNGC6823というカタログナンバーの付いた散開星団があり、望遠鏡を
    使って眼視で見えるのはその星団だけで、星雲は淡いため写真撮影向きの天体となっています。
    なお、星雲の北東(左上)側に"Elephant trunk"(象の鼻)と呼ばれる顕著な暗黒帯があり、上の画像
    でも細長く写っているのが確認できます。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-254~258

2021-03-30 07:51:50 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-254,255,256,257,258】
 赤経:06h12m21s(Sh2-254),06h12m54s(Sh2-255),06h12m39s(Sh2-256),06h12m51s(Sh2-257),06h13m33s(Sh2-258)
 赤緯:+18゚02' 38"(Sh2-254),+17゚59' 00"(Sh2-255),+17゚56' 35"(Sh2-256),+17゚58' 33"(Sh2-257),+17゚55' 27"(Sh2-258)
 星座:オリオン座
 視直径:11'(Sh2-254),3'(Sh2-255),1'(Sh2-256),3'(Sh2-257),1'(Sh2-258)
 他カタログNo.:IC2162(Sh2-255単独)
 ニックネーム:だんご3兄弟星雲
 南中日時(@東京):11月5日03時,12月21日00時,2月3日21時(代表としてSh2-257) ※あくまで目安です。

 撮影日時:2016/12/02 01:32
 撮影地:静岡県東伊豆町
 撮影機材:キヤノンEOS60Da+タカハシε-180EDC(F2.8),ASTRO LPR Type2フィルター使用
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5L-Ⅱ+PHD Guidingにより恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×10コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージ7,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:オリオンが振りかざす棍棒の辺りに位置する散光星雲です。小振りで丸い3つの星雲が整列
    しており、サイズが不揃いではありますが「だんご3兄弟星雲」と呼ばれています。3兄弟
    の左端の星雲がSh2-255で、中央がSh2-257、右端の大きめのものがSh2-254です。Sh2-257の
    すぐ南西(右下)に接するように存在する小さな星雲がSh2-256、またSh2-255から南東(左下)
    へ少し離れたところに淡くてコンパクトな星雲Sh2-258(上の画像では確認が困難?)が潜んで
    います。全部で5つの星雲が並んでいて天体望遠鏡で覗いたら面白そうですが、輝度が十分
    ではないので、残念ながら眼視観望には不向きな天体群です。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-101

2021-03-13 00:40:35 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-101】
 赤経:19h59m58s 赤緯:+35゚17' 28"
 星座:はくちょう座
 視直径:20'
 他カタログNo.:LBN168
 ニックネーム:チューリップ星雲
 南中日時(@東京):6月2日03時,7月18日00時,9月1日21時 ※あくまで目安です。

 撮影日時:2016/07/31 00:33
 撮影地:長野県南牧村
 撮影機材:キヤノンEOS60Da+タカハシε-180EDC(F2.8),ASTRO LPR Type2フィルター使用
            タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5L-Ⅱ+PHD Guidingにより恒星ガイド
 撮影条件:ISO800,露出7分×8コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージ7,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:はくちょう座の首元あたりにある小さな散光星雲です。形はチューリップに似ているという
    ことですが、一重咲き系というより八重咲き系っぽい感じです。右寄りに写っている輝星は
    はくちょう座η星(約4等級)で、この星と星雲との見掛け上の中間点付近にブラックホールの
    最有力候補である「はくちょう座X-1」が位置しています。

 星図


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-1

2021-03-09 22:17:00 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-1】
 赤経:15h58m51s 赤緯:-26゚07' 14"
 星座:さそり座
 視直径:150'
 他カタログNo.:LBN1093
 ニックネーム:-
 南中日時(@東京):4月2日03時,5月18日00時,7月2日21時 ※あくまで目安です。

 撮影日時:2019/05/02 23:37
 撮影地:新潟県魚沼市 
 撮影機材:キヤノンEOS60Da+タカハシε-180EDC(F2.8),ASTRO LPR Type2フィルター使用
               タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5L-Ⅱ+PHD Guidingにより恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出6分×20コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージ8,PhotoshopCS3にて処理
 メモ:シャープレスカタログの登録番号トップであるこの星雲は非常に淡く、描出が難しい天体です。
    HⅡ領域特有の赤い輝線星雲の外側に青白い反射星雲が取り巻いて、色の対比が見事です。
    反射星雲は西側(右側)を中心に大きく広がっており、全体が捉え切れていません。

 星図


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成