LLEVO UN DIARIO

日々の記録

『八月納涼歌舞伎(一部)』(歌舞伎座)

2006-08-27 00:01:17 | Evento -イベント-

今日(といっても日が変わってる・・・)、銀座の歌舞伎座に歌舞伎を観に行ってきました。

歌舞伎は今日で2回目、歌舞伎座は
初めてでした。
(1回目は高校時代に学校主催で
文化会館を借り切ってやったので、
出演者は松本幸四郎さんや
中村勘三郎(旧勘九郎)さんと
一流だったのに、観る場所、
観る人が歌舞伎と縁遠かったので
雰囲気が全然違いました。)

歌舞伎座はずーっと気になっていた
場所だったので、ドキドキワクワクでしたが、中は外観同様、とても雰囲気のある建物でした。
売っているものも時間が止まっているようなものばかり。
”上品なおばさま”好みという感じで、なかなかオモシロかったです。

私は歌舞伎鑑賞の一連の流れが良く理解できていなかったので、同行者と挙動不審
どうやら、始まる前にみんなお弁当と飲み物を買い、幕の間に席で食べるようです。
今回は11時スタートということで、無知な私たちは早お昼を食べてから行ってしまったので、
残念ながらお弁当は食べられませんでした~

代わりに?アイスクリームを食べたのですが。
上品、というか素朴な味でした。
あずき部分は餡ではなくて、本当に”あずき”なんです。

↓コレデス
















栗蒸しようかんも一口食べましたが、このようかんも素朴な味でした。
これは上品というよりは素朴という感じでした。


閑話休題。
今日は『八月納涼歌舞伎』の千秋楽。
私が行ったのは、その第一部でした。

これが!ホントにオモシロかったです。

まず、掛け声。
客席から時々かかる「成駒屋っ!」などの掛け声を聴くのは
なんだか心地良い感じでした。

そして演目。
今日観たのは
 『慶安太平記』
 『近江のお兼』
 『たのきゅう』
だったのですが、以前に観た歌舞伎の印象とは全く違うものでした。
今回の演目が偶然観やすいものだったのか、
”よくわからないもの”と勝手に思い込んでいたのかはよくわかりませんが。

『慶安太平記』
丸橋忠弥(橋之助)は酔った振りをしたり、犬を追い払うと見せかけ
堀に石を投げたりしてお堀の深さを確認したりしていましたが、
いずれ忠弥が幕府転覆を企んでいることを知られてしまい、
捕り手が忠弥を捕らえにやってきます。
そして、忠弥は最後には大勢の捕り手に囲まれ捉えられてしまう、という内容です。
これは、橋之助さんをはじめとする出演者の立ち回りが本当に華麗でした。
思った以上に敏捷な動きの場面が多く、かなりアクロバティックな要素が高かったです。
特に後半は舞台に釘付けでした。

『近江のお兼』
怪力・娘お兼(福助)は、荒馬を相手に相撲のまねする豪快な娘です。
後半は洗濯してた長い晒し布2本で新体操のような舞いを披露します。
この演目の見所は福助さんの踊りでした。
個人的にはとても怪力女とは思えないほど、
優雅で女性らしい福助さんの舞いにうっとりでした。

『たのきゅう』
これは新作の歌舞伎なんだそうです。
人気役者のたのきゅう(三津五郎)が、病気の母のもとに帰る途中、おろち(=大蛇、染五郎)に
襲われそうになるが、機知で危機を逃れるという内容です。
これ、はっきり言って”コメディー”です。
たのきゅうが変装した娘を見て、おろちは「萌え~」とか言ってるし。
「ちょと!ちょっとちょっと!(=ザ・たっち)」なんてことも口にしてました。
たのきゅうはお殿様に変装したときに「アイ~ン」ってするし。
歌舞伎ってこういうのも”アリ”なんですね(笑)
舞台装置も前の2本とは全く違っていて、
回転する舞台の特色を生かしたつくりで興味深かったです。


歌舞伎ビギナーなので、歌舞伎を良く観る人からしたら
「視点が違うよ~。」
と言われそうですが(笑)
でも、ホントに楽しかったです。
近々またに行こう!と思いました。場所は、断然歌舞伎座です。