蕎麦彷徨

ひとりの素人が蕎麦について考えてきたことを書きしるすブログ

栽培 (30)

2006-11-04 | 栽培
ところで、現在は播種調査をした「丘の上の畑」ではソバを栽培していない。今は、庭先の50㎡に満たない広さで栽培しているにすぎない。ここでは8月20日前後に、種子を下ろすことにしている。それはなぜか。

「丘の上の畑」付近は、全般的に言って秋の作物の成熟が早い。それは冬の到来が早いからである。例えば、初霜は私の自宅から2km程しか離れていないにもかかわらず、かなり早くやって来る。ここ自宅付近では11月に入らなければ初霜は来ないが、丘の上では10月末にはやって来る。丘の上で野菜を栽培している篤農家は10月25日には初霜が来ることがあると言っていたが、事実私が蕎麦を栽培している数年の間にも、10月26日に初霜が来た年があった。
かくして、季節の移り変わりの早い「丘の上の畑」で8月16日にしていた播種日を、自宅の庭先の畑では8月20日にしたのである。

今年のソバを、播種日という観点から検討しておこう。今年は、8月19,20日に播種し、10月20から27日に収穫した。栽培期間は62日から68日間であった。
草丈は1mを越え1m10cm弱となった。少し草丈が高すぎた。これは、茎の上部の節間が長くなりすぎたことから判断できる。これが、10月に入ってからの関東の南海上を通過した2つの台風のために茎の先端が折れる原因となった。ソバの茎の上部に実るソバは、上質の子実である。それゆえ、これが収穫できなくなることは重大事である。

だから、ソバの草丈を1m前後に抑え込みたい。それには、1つには、播種日を遅らせる方法がある。しかし、そのようにはできない事情も一方にはあるのだ。

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