あれから何日か経って
捨て猫の大福ちゃんは、どこかへ消えたらしいと母から聞いた。
戻ってこないから、外に作っていたハウスも解体したようです。
最期を見られたくないから猫は、どこかへ行くというけれど大福ちゃんは生きていると思いたい。
病気だったのかしら…?
しばらく、涙がとまらなかったです。
今度、大福ちゃんをみつけたら、うちで
保護しようって娘と話していました。
両親がなんと言おうとも……。
あの子の必死のお願い。
ニャーニャーないて助けを呼んでいた大福ちゃん。あの子の一生がこんな風に終わるなんて信じたくない。
誰があんなに人懐っこくて可愛い猫ちゃんを捨てたんだろう?と憎しみさえ感じました。
あれから台風が来たり、大雨が降ったり…
母は、毛が抜けるから嫌だと言っていました。
大福ちゃんは意思表示を懸命にしていました。
もう、何日も大福ちゃんを見ていません。
残されたものは後悔の念と沢山の写真や
動画……。
私のスマホの壁紙も大福ちゃんの写真で
スマホを見る度、大福ちゃんを思いだし
大福ちゃんの一生懸命、頑張って生きてた姿を思いだします。
母は、「いいじゃない。最後は家に入れてもらって幸せだったんだから。」と、言う。
母は、いつも何かあったらそんな風に言う。
それで、割り切れる…?
大福ちゃんの一生が、あっけなくこんな風に終わるなんて…。
きっと、何処かで生きていると信じてる。
大福ちゃんが戻ってきたら、どこにいたの!?と言って抱きしめたい。
抱っこした時の大福ちゃんの顔を思いだしながら今日も大福ちゃんの帰りを待っています。