FLAT-SK フラット商会

バイク屋おやじの日々
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夢の<赤鼻> ~ 走行テスト ~

2009-01-31 | レストア(赤鼻)


外装も組み付け、いよいよ走行テストだ。



高速道路のパーキングで休憩。↑
一般道を含め、50キロほど走行テストをする。

その後、エンジンの最終調整をする。
ヘッドの増し締め、タペット調整等、最終チェックをし、エンジンは終了。





再度、走行テストをし、キャブのセッティングを調整して完成!
トータルで、200キロほど走行テストを行い、
走りの感覚は最高。
自分が当時、新車に乗った時と同じような感覚だ。

バイクはレストアすれば、新車同然になり、一生つきあえる相棒となる。
しかしこちらは、すっかりくたびれていくばかりだが、
この新しくした車に乗ることで、
もう一度、あの日の感覚だけは取り戻すことができる。

つまり、バイクをレストアすると同時に、オーナーのこころもレストアされる。
それがレストアすることの本当の意味だと自分は思っている。

<夢の赤鼻>に再び乗っていただき、
オーナーにとっての、遠いあの日を再生することができたら本望だ。

夢の<赤鼻> ~ エンジンの始動 ~

2009-01-23 | レストア(赤鼻)
いよいよ、エンジンの始動に取りかかる。
かける前に準備運動をする。
エンジンを空回しし、オイルがエンジンの隅々に行き渡るのを確認する。

さっそくエンジンに火を入れるため、点滴の準備。
エンジンの始動は、何度やっても緊張の瞬間だ。

チョークをいっぱいに引き、セルボタンを恐る恐る押す。
エンジンを何回か回すと、シリンダーに火が入り、
エンジンがかかった瞬間、素早くエンジンを切る。
この作業を何回か繰り返し、徐々にコンディションを上げていく。

エンジンが落ち着いたところで、アイドリング調整をして、
とりあえず始動は完了。

エンジン絶好調。
また一つ大仕事を終えた安堵で、緊張感が一気にほぐれる。



この後、カウル等を組み付け、いよいよ走行テストに入る。

夢の<赤鼻> ~ 組立 ~

2009-01-22 | レストア(赤鼻)
準備がすべて整い、組立に取りかかる。↓



一週間ほどかかって、ここまで組上がる。↓



エンジン、シリンダー部に取りかかる。↓
コンロッドメタルは、必ず交換。



そしてヘッドを組み付ける。↓
組み込む前に気をつけておきたいのは、
バルブスプリングのチェックと交換。



なぜなら30年も使いこむとスプリングもへたり、
縮んでいるものが大半だからだ。
新品のものと古い物を比べてみると、一目瞭然。↓



エンジンも完成したので、
リフトから下ろして、始動に取りかかる。↓


大寒波

2009-01-15 | バイク屋の日々
山陰地方は、先週末から大寒波のため雪続き。
毎日のように、朝から雪かき。



中2日ほど休んで、また降った。
雪かきで、半日はつぶれる。
疲れるし仕事ははかどらないしで、まったく困る。

しかし、やっと峠も越えたようだ。



大雪で乱れてしまったが、仕事のリズムを取り戻して、
明日からまた、全力疾走だ。


夢の<赤鼻> ~ エンジン編.2 ~

2009-01-13 | レストア(赤鼻)
続いて、各部のチェック。
この車両は、ピストンピンが、手で触ると段つきがある。
オイルの管理が悪かったせいか。



オイルパンも分解して、エンジンの中の状態をチェック&清掃。



その他にも、忘れてならないのが以下のチェック。
この車両については、ダイナモブラシの一つが極端に減っているので交換。



セルモーターも分解して、グリス等を塗ってオーバーホール。



キャブレターは当然のことながら、オーバーホールしてレストア。


夢の<赤鼻> ~ エンジン編.1 ~

2009-01-09 | レストア(赤鼻)
次に、エンジンのオーバーホールに取りかかる。
まずは、エンジンを分解。



パーツごとに分け、エンジン本体から各部をチェックし、清掃する。





写真の通り、よくあるのは以前に分解した跡が見られること。
組み付ける際、たっぷりと液体パッキンを付けたのだろう。

ご存知のようにBMWは、シリンダーの付け根からよくオイルのにじみがあるため、
このような処置をされるのだろう。
しかしBMWは、スタッドの付け根よりロッカーアームへオイルラインがあり、
液体パッキンをつけ過ぎると、この穴を塞いでしまい、
オイルの供給量を少なくさせる原因となる。
したがって、一度これを完全に除去しておかなければならない。

もしご自分でやられる場合は、つけ過ぎないように注意してほしい。
パッキンがなかなかはがれず、これを完全に除去するには、
かなりの時間がかかるので、くれぐれもつけ過ぎには気をつけてほしい。



以上で、エンジン本体のチェックとシリンダーの清掃が終わり、
最後にオイルラインをチェックする。