<夢の赤鼻>が完成したので、写真を一気に。
今回の<赤鼻>のレストアは、オリジナルに忠実にというよりも、
自分の記憶の中にある<赤鼻>と、オーナーの願いを盛り込んで、
この世でたった一台の<赤鼻>に仕上がったと思う。
そして、いよいよ納車。
バイク専門の業者によって、ていねいに運ばれていく。
見送る時は、さすがに切ない。
レストアをしたからといって新車になるわけではないが、
古いパーツはリセットされ、新車に近い状態となる。
オーナーにとっては、ここからが自分の<赤鼻>にしていく時間が始まる。
オーナー自らが慣らし、育てていくことになるからだ。
人生のよい相棒となることを、
そして豊かなバイクライフがスタートすることを祈りながら見送った。
よい仕事をいただき、ありがとうございました。
今回の<赤鼻>のレストアは、オリジナルに忠実にというよりも、
自分の記憶の中にある<赤鼻>と、オーナーの願いを盛り込んで、
この世でたった一台の<赤鼻>に仕上がったと思う。
そして、いよいよ納車。
バイク専門の業者によって、ていねいに運ばれていく。
見送る時は、さすがに切ない。
レストアをしたからといって新車になるわけではないが、
古いパーツはリセットされ、新車に近い状態となる。
オーナーにとっては、ここからが自分の<赤鼻>にしていく時間が始まる。
オーナー自らが慣らし、育てていくことになるからだ。
人生のよい相棒となることを、
そして豊かなバイクライフがスタートすることを祈りながら見送った。
よい仕事をいただき、ありがとうございました。
外装も組み付け、いよいよ走行テストだ。
高速道路のパーキングで休憩。↑
一般道を含め、50キロほど走行テストをする。
その後、エンジンの最終調整をする。
ヘッドの増し締め、タペット調整等、最終チェックをし、エンジンは終了。
再度、走行テストをし、キャブのセッティングを調整して完成!
トータルで、200キロほど走行テストを行い、
走りの感覚は最高。
自分が当時、新車に乗った時と同じような感覚だ。
バイクはレストアすれば、新車同然になり、一生つきあえる相棒となる。
しかしこちらは、すっかりくたびれていくばかりだが、
この新しくした車に乗ることで、
もう一度、あの日の感覚だけは取り戻すことができる。
つまり、バイクをレストアすると同時に、オーナーのこころもレストアされる。
それがレストアすることの本当の意味だと自分は思っている。
<夢の赤鼻>に再び乗っていただき、
オーナーにとっての、遠いあの日を再生することができたら本望だ。
いよいよ、エンジンの始動に取りかかる。
かける前に準備運動をする。
エンジンを空回しし、オイルがエンジンの隅々に行き渡るのを確認する。
さっそくエンジンに火を入れるため、点滴の準備。
エンジンの始動は、何度やっても緊張の瞬間だ。
チョークをいっぱいに引き、セルボタンを恐る恐る押す。
エンジンを何回か回すと、シリンダーに火が入り、
エンジンがかかった瞬間、素早くエンジンを切る。
この作業を何回か繰り返し、徐々にコンディションを上げていく。
エンジンが落ち着いたところで、アイドリング調整をして、
とりあえず始動は完了。
エンジン絶好調。
また一つ大仕事を終えた安堵で、緊張感が一気にほぐれる。
この後、カウル等を組み付け、いよいよ走行テストに入る。
かける前に準備運動をする。
エンジンを空回しし、オイルがエンジンの隅々に行き渡るのを確認する。
さっそくエンジンに火を入れるため、点滴の準備。
エンジンの始動は、何度やっても緊張の瞬間だ。
チョークをいっぱいに引き、セルボタンを恐る恐る押す。
エンジンを何回か回すと、シリンダーに火が入り、
エンジンがかかった瞬間、素早くエンジンを切る。
この作業を何回か繰り返し、徐々にコンディションを上げていく。
エンジンが落ち着いたところで、アイドリング調整をして、
とりあえず始動は完了。
エンジン絶好調。
また一つ大仕事を終えた安堵で、緊張感が一気にほぐれる。
この後、カウル等を組み付け、いよいよ走行テストに入る。
次に、エンジンのオーバーホールに取りかかる。
まずは、エンジンを分解。
パーツごとに分け、エンジン本体から各部をチェックし、清掃する。
写真の通り、よくあるのは以前に分解した跡が見られること。
組み付ける際、たっぷりと液体パッキンを付けたのだろう。
ご存知のようにBMWは、シリンダーの付け根からよくオイルのにじみがあるため、
このような処置をされるのだろう。
しかしBMWは、スタッドの付け根よりロッカーアームへオイルラインがあり、
液体パッキンをつけ過ぎると、この穴を塞いでしまい、
オイルの供給量を少なくさせる原因となる。
したがって、一度これを完全に除去しておかなければならない。
もしご自分でやられる場合は、つけ過ぎないように注意してほしい。
パッキンがなかなかはがれず、これを完全に除去するには、
かなりの時間がかかるので、くれぐれもつけ過ぎには気をつけてほしい。
以上で、エンジン本体のチェックとシリンダーの清掃が終わり、
最後にオイルラインをチェックする。
まずは、エンジンを分解。
パーツごとに分け、エンジン本体から各部をチェックし、清掃する。
写真の通り、よくあるのは以前に分解した跡が見られること。
組み付ける際、たっぷりと液体パッキンを付けたのだろう。
ご存知のようにBMWは、シリンダーの付け根からよくオイルのにじみがあるため、
このような処置をされるのだろう。
しかしBMWは、スタッドの付け根よりロッカーアームへオイルラインがあり、
液体パッキンをつけ過ぎると、この穴を塞いでしまい、
オイルの供給量を少なくさせる原因となる。
したがって、一度これを完全に除去しておかなければならない。
もしご自分でやられる場合は、つけ過ぎないように注意してほしい。
パッキンがなかなかはがれず、これを完全に除去するには、
かなりの時間がかかるので、くれぐれもつけ過ぎには気をつけてほしい。
以上で、エンジン本体のチェックとシリンダーの清掃が終わり、
最後にオイルラインをチェックする。
色を吹いたばかりのラインには、角があり、見た目も悪く、美しくない。
なので、さらにラインを美しく仕上げるために、
ラインの角をペーパーで削り落とす作業をする。
それによってラインに丸みをもたせ、同時に、ラインの柔らかさを引き出すことができる。
ペイントには、自分がビーマーとしての、そしてレストアを長年やってきた立場から、
どうしてもゆずれないこだわりがある。
BMWのラインは、本来手書きで描かれていることは、
ビーマーの方なら、皆さんご存知と思うが、
唯一、赤鼻だけは、ラインテープで吹かれている。
しかしオリジナルがどうだろうと、どの車種に対しても、
自分なりのラインに対するこだわりで、ラインを仕上げることにしている。
この作業は、細心の注意をしながら、ゆっくり進めていく。
サンドペーパーでこすっては、指でなぞってその感触を確かめる。
ほんのわずかでも削りすぎたら、一番最初の行程からのやり直しとなるので、
全神経を集中させて、作業を進める。↓
サンドペーパーをかけた後、超微粒子のペーパーで、
さらに磨きをかける。↓
最終的に、バフがけをして仕上げる。↓
そして完成。
これで、塗装は終了となる。↓
なので、さらにラインを美しく仕上げるために、
ラインの角をペーパーで削り落とす作業をする。
それによってラインに丸みをもたせ、同時に、ラインの柔らかさを引き出すことができる。
ペイントには、自分がビーマーとしての、そしてレストアを長年やってきた立場から、
どうしてもゆずれないこだわりがある。
BMWのラインは、本来手書きで描かれていることは、
ビーマーの方なら、皆さんご存知と思うが、
唯一、赤鼻だけは、ラインテープで吹かれている。
しかしオリジナルがどうだろうと、どの車種に対しても、
自分なりのラインに対するこだわりで、ラインを仕上げることにしている。
この作業は、細心の注意をしながら、ゆっくり進めていく。
サンドペーパーでこすっては、指でなぞってその感触を確かめる。
ほんのわずかでも削りすぎたら、一番最初の行程からのやり直しとなるので、
全神経を集中させて、作業を進める。↓
サンドペーパーをかけた後、超微粒子のペーパーで、
さらに磨きをかける。↓
最終的に、バフがけをして仕上げる。↓
そして完成。
これで、塗装は終了となる。↓
塗装は、まずカウルその他のパーツを白に仕上げてから、ラインを引く作業へ移る。
このライン作業は、ペイントの中でも一番手がかかって大変な作業だが、
いい加減なラインを引いてしまうと、車両全体の出来上がりが台無しになる。
BMWにとってのラインは、仕上がりを決める上でとても重要な要素なので、
自分なりにこだわっている部分だし、一番神経もつかっている。
ラインは、まずFフェンダーから取りかかる。
きれいなラインを引くためには、正確なラインテープを貼ることが要求される。
これも、ちょっとした熟練作業だ。
タンクとシートのラインを引く前に、車両に取り付け、
実際にシートが閉まった状態で、
タンクとシートのラインがそろうよう目印をつけてから、テープを引く。
目印のテープを元に、タンクにラインを引いていく。
<赤鼻>は3本ラインなので、ライン幅をそろえて3本引くのは、大変な作業だ。
たとえば3ミリ幅で引くとしたら、特別なものさしなどないので、
すべては、長年の経験と勘だけを頼りに引いていく。
さらに、左右のタンクラインをそろえるには、
あらゆる感覚を総動員させて取り組むので、
神経もすり減っていくような気がする。
しかし、完成した時の美しい姿を想像しながら、息を詰めてラインを引いていく。
このライン作業は、ペイントの中でも一番手がかかって大変な作業だが、
いい加減なラインを引いてしまうと、車両全体の出来上がりが台無しになる。
BMWにとってのラインは、仕上がりを決める上でとても重要な要素なので、
自分なりにこだわっている部分だし、一番神経もつかっている。
ラインは、まずFフェンダーから取りかかる。
きれいなラインを引くためには、正確なラインテープを貼ることが要求される。
これも、ちょっとした熟練作業だ。
タンクとシートのラインを引く前に、車両に取り付け、
実際にシートが閉まった状態で、
タンクとシートのラインがそろうよう目印をつけてから、テープを引く。
目印のテープを元に、タンクにラインを引いていく。
<赤鼻>は3本ラインなので、ライン幅をそろえて3本引くのは、大変な作業だ。
たとえば3ミリ幅で引くとしたら、特別なものさしなどないので、
すべては、長年の経験と勘だけを頼りに引いていく。
さらに、左右のタンクラインをそろえるには、
あらゆる感覚を総動員させて取り組むので、
神経もすり減っていくような気がする。
しかし、完成した時の美しい姿を想像しながら、息を詰めてラインを引いていく。