子供の時、クラシック音楽はレコードやラジオを通して
バロックから現代まで一気に耳に入って来た。400年分の
音楽が現存するものとして目の前にあり,クラシック音楽って
こういうものだと漠然と思っていたし固定観念も多分
持っただろうと思う。子供の耳に現代音楽はつまらないものだと
感じていたことは事実だし、ロマン派の音楽を鼻歌で歌うのは
気分は良いけれど特別に感動していたわけではなかった。
立派そうな演奏家は関係の無い特別な人種だと思っていたし
自分の子供の時の感性なんてちっとも鋭くはない。
吸い取り紙のように音楽が吸収されていたとは思うけど。
きっと感性の鋭い人ならルネサンスとバロックの違い。
バロックと古典派の違い古典派とロマン派の違いとか、世俗曲と
宗教曲との違いとか沢山あるけれど解らないなりに,うわっ!と、
感じてビックリして斬新に見えたりするんだろうなぁ。
だから音を聞いて自分の中で「ビックリして斬新に見えた時」は
ハッキリ覚えている。初めて全音音階の「スケール」を
練習した時だ。この捉えられるような感覚は一体なんなんだろう?
・・・そんなわけでいろいろ考える時に基準点になっているのは
この全音のサウンドが生み出されたその時代に古参の作曲家達に
どう影響が及んでいるか?なんだわ。ドビュッシーと言う人は
音楽家家系の出身でもなく破天荒な革命児だったようでおそらく,
同じ時代を生きたロマン派の長老達にはその影響を受けることは
我慢ならなかったのではないだろうか?この作曲家のこの作品とか
あの作曲家のあの作品とかって
ちょっとした葛藤すら感じられるんだけどな。
なんて思ったりするわけです。どうでも良い様なマニアックな
おしゃべりを聞いてくれる人がいないのでまあ書いておくか
・・・いや、ぜんぜん面白くない話でございました。ハイ。
話はもしかしたらつづくのかもしれませんー。