世界樹の迷宮のヒットは痛烈だった。
世界樹の迷宮とウィザードリィ:
「世界樹の迷宮」は当時アトラスに在籍していた新納一哉氏の個人的な嗜好が強く反映された作品だと考えられている。主にpodcastでの発言を参考にするとそういう印象。実際のところはどうなのか知らないが、新納氏が抜けた2以降もその作風は受け継がれている。
感じるのはウィザードリィ、それもファミコン版の息吹。あえてオートマップを排してマッピングそのものを楽しませる設計、拠点となる街、訓練場でのキャラクターメイキング、シビアなダンジョン、理不尽ですらある仕掛けの数々。ついでにボーパルバニー。
実際に発売された「世界樹」は、思ったほどウィザードリィではない。アイテム集めやクエストの概念はどちらかというと近年のRPGに近く、戦闘システムは強度のドラクエ型。それもドラクエ6の過酷さを持っていた。
だが確実にウィザードリィの楽しい部分を受け継いでいた。各地に潜伏していたファミコン版ウィザードリィを愛する人たちがこぞって買っていって、その完成度の高さに息をまいた。
で、売れた。少なくとも和製ウィザードリィよりは売れた。
既にウィザードリィは死んでいた時勢に、ウィザードリィを強く意識した、ほとんど無名の3DダンジョンRPGが売れてしまった。
新納氏は退社したが、その後も精力的に作品を発表し、紛れも無く人気クリエイターとなっていた。もともと潜在的に人気があるクリエイターだったというべきか。
ウィザードリィのタイトルに価値など無かった。
かつてはあったのかもしれないが、今となっては価値の無いものになっていた。
ちょうどウィザードリィの版権関係が厳しくなり始めた時期である。
国内の、いや世界中見てもウィザードリィの新作は無かった。そんなものは最初から日本にしか無かった(……嘘です。奇しくも同じアトラスのBUSINは国外展開していたらしい)
翌年にエンパイアの直系である「エルミナージュ」、そしてエクスの隠れ移植である「剣と魔法と学園モノ。」が登場するのは決して版権の問題ばかりではない。
というのも、どうやら「剣と~」は取ろうと思えば版権を取れたようだからである。版権元と会社が繋がってるから取ろうという案もあったとかなんとか。だが取らなかった。
むしろウィザードリィを冠さないほうが売れるのではないかと制作側も思い始めたようである。
既に前例もあった。携帯アプリのネザードメインという作品は、実はGBの外伝の直系作品だった。面倒な権利を取るくらいなら別タイトルにする。
エルミナージュもなかなか評判はいいようで、たぶん世界樹から入ったユーザーも取り込んでるんじゃないだろうか。
ウィザードリィルネサンスが成功するのかどうかはわからない。また数年内にウィザードリィは消滅するかもしれないし、FC版がVC配信されるなどの展開が無いとも言い切れない。
この記事はつまりそれらを応援するものでも拒絶するものでもなく、ただウィザードリィから離れていった人間の戯言であると受け取ってもらいたい。
世界樹の迷宮とウィザードリィ:
「世界樹の迷宮」は当時アトラスに在籍していた新納一哉氏の個人的な嗜好が強く反映された作品だと考えられている。主にpodcastでの発言を参考にするとそういう印象。実際のところはどうなのか知らないが、新納氏が抜けた2以降もその作風は受け継がれている。
感じるのはウィザードリィ、それもファミコン版の息吹。あえてオートマップを排してマッピングそのものを楽しませる設計、拠点となる街、訓練場でのキャラクターメイキング、シビアなダンジョン、理不尽ですらある仕掛けの数々。ついでにボーパルバニー。
実際に発売された「世界樹」は、思ったほどウィザードリィではない。アイテム集めやクエストの概念はどちらかというと近年のRPGに近く、戦闘システムは強度のドラクエ型。それもドラクエ6の過酷さを持っていた。
だが確実にウィザードリィの楽しい部分を受け継いでいた。各地に潜伏していたファミコン版ウィザードリィを愛する人たちがこぞって買っていって、その完成度の高さに息をまいた。
で、売れた。少なくとも和製ウィザードリィよりは売れた。
既にウィザードリィは死んでいた時勢に、ウィザードリィを強く意識した、ほとんど無名の3DダンジョンRPGが売れてしまった。
新納氏は退社したが、その後も精力的に作品を発表し、紛れも無く人気クリエイターとなっていた。もともと潜在的に人気があるクリエイターだったというべきか。
ウィザードリィのタイトルに価値など無かった。
かつてはあったのかもしれないが、今となっては価値の無いものになっていた。
ちょうどウィザードリィの版権関係が厳しくなり始めた時期である。
国内の、いや世界中見てもウィザードリィの新作は無かった。そんなものは最初から日本にしか無かった(……嘘です。奇しくも同じアトラスのBUSINは国外展開していたらしい)
翌年にエンパイアの直系である「エルミナージュ」、そしてエクスの隠れ移植である「剣と魔法と学園モノ。」が登場するのは決して版権の問題ばかりではない。
というのも、どうやら「剣と~」は取ろうと思えば版権を取れたようだからである。版権元と会社が繋がってるから取ろうという案もあったとかなんとか。だが取らなかった。
むしろウィザードリィを冠さないほうが売れるのではないかと制作側も思い始めたようである。
既に前例もあった。携帯アプリのネザードメインという作品は、実はGBの外伝の直系作品だった。面倒な権利を取るくらいなら別タイトルにする。
エルミナージュもなかなか評判はいいようで、たぶん世界樹から入ったユーザーも取り込んでるんじゃないだろうか。
ウィザードリィルネサンスが成功するのかどうかはわからない。また数年内にウィザードリィは消滅するかもしれないし、FC版がVC配信されるなどの展開が無いとも言い切れない。
この記事はつまりそれらを応援するものでも拒絶するものでもなく、ただウィザードリィから離れていった人間の戯言であると受け取ってもらいたい。