FF1 極限低レベルの記録

2010-10-31 23:09:13 | ゲーム
FF1極限低レベル攻略(FF2よ永遠なれ→FF1のやり込み)
2004年の発表。FF2以外にも多くのRPGで凶悪なやり込みを達成してきたスルメ氏ならではの詳細な調査が光る。
先に紹介したサイトのROM解析では多くの異常な計算式が明らかになっているが、スルメ氏は解析手法を用いず、「ゾンビの攻撃が炎属性」をはじめ、幾つかの奇妙な結論に自力の調査で到達している。
完全な理論を構築して実際にやってしまう行動力も確かなものだ。

…スルメ氏は2chのFF1スレを詳しく見ていなかったようだが、先に解析を知っていた人にそのことで指摘を受けた。記事中で2chがどうのこうの書いてあるのはそのため。
だが過去の実績を見れば、氏が実機・自力で調査したことは疑う余地が無い。やはり実機で自分で確認することにこそ価値がある。「デスビホルダーのクリティカル率が高い」とか当時はまだ解析されてなかったんじゃないか?

ROM解析によると魔法クリティカルは1/201の確率だという。
でも実際はもっと発生してる気がする。1/32という説が広まっているくらいで。
これは乱数の拾い方のせいなのか、気のせいなのか…
「体感的に間違ってない」と思える程度には実機での検証は要求されるべきだと思う。「中身覗いた神がいるから信用できる」みたいな感覚で過信するのは避けたほうがいい。

FF1(9) さらば戦士たち

2010-10-31 19:40:58 | ゲーム
戦士パーティにおけるレベル上げの効果について。
戦士の場合、全てのレベルで必ず力が上昇する。2上がるごとに攻撃力1。レベル20と30では攻撃力5ポイントの差が出る。大したことない。
攻撃回数は命中で決まる。戦士はレベル1ごとに命中が3上昇。32ごとにヒット回数が上がる。レベル11上がればようやく1ヒット。
つまり常識的な範囲のレベル上げでは、戦士の攻撃力は武器だけで決まるようなものである。
いっぽう防御面だが、防御力は装備だけで決まる。HPは戦士の場合はレベル20でもHP400以上あるので十分である。

カオスの神殿に突入。レベル20。
戦士パーティはテレポが使えないため脱出不可能。
ポーションの数が限られているので逃走不可能の敵以外はみんな逃げる。
なおレイズサーベルによる魔法クリティカル狙いは自重することにする。

カオスの神殿にはボスキャラが何体も出て来るが、基本的に「たたかう」しかないので、装備だけ整えればあとはパワーが勝っているかどうかだけである。

デスアイ(VC版)
2ターン目以降にデジョンを使う。デジョンはリボンでしか防げない。
しかしその前にエクスカリバーで難なく撃破。

リッチ
1ターン目に高確率でフレアーを使う。リボンで軽減できないので魔法防御の低いキャラクターは300以上のダメージを受ける。
フレアーは100~400ダメージとなっているが、魔法防御が低い場合は200より下回ることは無い。
全員のHP400あれば1ターンは確実に生き残る。戦士パーティの攻撃力なら2ターンでKO。
全員が300食らった場合、回復に必要なポーションは40個。これでも回復量はFC版のほうが(PSよりは)多いらしい。

マリリス
防御面に優れているのだと思う。怖いのはファイガだがリボンとドラゴンメイルで防げるので怖くない。
労することなく2ターンで撃破。

クラーケン
物理攻撃重視。サンダラは怖くないが物理は戦士でも300近く食らう。
3ターンで倒せたので打撃一回食らうだけで済んだ。

ティアマット
強敵。レイズサーベルは(普通は)効かなくなっている。
厄介なのは序盤でクラウダを使うこと。だがこれはリボンとイージスの盾で防げるので運が悪くない限り(クリティカルしない限り)大丈夫。
あとは魔法やブレスのダメージ攻撃主体なので、恐れずに殴り続ければ倒せる。3ターンで終了。
ここでポーションを使い果たす。

カオス
ラスボスであり、デスマシーン以外では最強の敵。
HP2000。防御100。全ての属性に耐性がある。
防御が高いので並みの武器攻撃ではダメージが当たらない。クリティカル以外でまともにダメージを与えるには最低でも攻撃力50以上必要、安定させるにはもっと必要。エクスカリバー(45)やマサムネ(56)でやっと通用する。サンブレード(32)やディフェンダー(30)では厳しい。
武器の弱い戦士ではダメージが期待できないので癒しの杖を振らせるのも一つの選択。
強力な攻撃魔法を多用してくるが、フレアーを撃ってくるのはかなり後。たいていはそれまでに決着はつくが、つかなければ負ける。
それから中盤戦でケアルガを使う。ちゃんと全回復するらしい。使われたら苦労が水の泡。
ケアルガを撃たれる前に、こちらが何回クリティカルを出せるかにかかっている。
だがマサムネのクリティカル率が高いので結構どうにでもなる(これは設定ミスらしい)。
また地震(即死)を序盤で使う。3人はリボンで防げるが、リボン以外の装備では防げないので(バマジクで防げる)、リボンを持たない戦士は死ぬ可能性が高い。よって彼にはマサムネもエクスカリバーも持たせてはならない。こいつは前列で攻撃を受けてもらい、後の3人に望みをつなぐのだ。

最終的に地震で一人死亡したものの、ケアルガを使われる前に倒すことができた。
クリア時のレベルは全員21であった。
バランスの悪いパーティだが、一度もゲームオーバーになることなく、それなりに低レベルクリアを達成できた。
このレベルでカオスの神殿を安定クリアは難しいと思うが、でも結果的に一回でクリアできたのでそんなに不安定でもないと思う。

レベル21の場合。他のジョブがカオス相手にどう戦うかであるが。
シーフは論外。モンクでも攻撃力たった42で、カオスにはクリティカル以外のダメージは通らない。マサムネどころかディフェンダーを持った戦士以下。
魔道士なら? 白黒はレベル7が2回、赤ならレベル6が2回。
白ならケアルガとバマジク。バマジクがあればカオス戦で役立つが、それ以外での活躍は難しい。
黒はブリザガどまり。カオスは全属性耐性なので、せいぜい100ダメージ。戦士のクリティカルに遠く及ばない。
赤はレイズやダテレポが使える。武器はサンブレードかマサムネだが、さすがにマサムネは戦士に渡したい。
このレベルでは戦士以外のダメージは期待できない。
結論:戦士4人は最強ではないが、かなりの上位パーティである。

同じレベルでの攻略を想定する場合。
戦士4人よりもヘイスト役を入れたほうがいいと思われる。マサムネとエクス使いにヘイストをかければ、単純に考えて威力が倍。
黒、赤、忍のうち、適任は言うまでも無く、防御に優れて序盤から役立つ赤だ。しかも白魔法も使えるから便利。
あとは戦戦赤赤か、戦戦戦赤かという問題だけだ。
いい武器が2つしか無いため、ラストでは戦士3人目はあまり活躍できない。しかし赤が二人いてもヘイスト役が二人になるだけで、あまり有利にはならない。それなら体力の高い戦のほうが安定と判断する。
作戦としては赤と戦士二人にリボンを装備させ、地震を防げない一人はサンブレードかディフェンダーで戦いながら囮役に徹してもらう。あるいは白のローブを持たせて(装備できないが使うことはできる)援護させるのも手か。ヘイスト終了後の赤は癒しの杖を振ってダメージでの死を防ぐ。これでいいはず。

今回の挑戦はパーティ構成以外には難しい制限を設けなかったのでこんなものだろうと思う。
FF1(FC版)の低レベル攻略の記録はレベル14,1,1,1だという。
ただしこの攻略ではカオス戦でレイズサーベルを使っている。レベル14あればカオスの攻撃に数ターンは耐えられるので、後は魔法クリティカルに頼るという作戦で勝てるそうだ。
たぶん正攻法ならレベル20程度がギリギリか。

ストライが効いてなかったり武器のクリティカル率がおかしかったりするFF1は、これらのミスのために妙にバランスが取れているのである。
実際FC版以外はストライゲーになる。クリティカル率はWSC版だけ正しい値になってるけど、以降の移植ではFC版のおかしい値に戻されてるそうです。

おわり。
参考にしたサイト 夢の都 FF1ハックロム地獄変