オリジナルを出せばいいというものではない

2011-04-02 22:19:36 | 未解明
有名なゲームオリジナル機といえばドルメルというのがあって、あまりメジャーとはいえないガンダム格ゲーのラスボスで、MS-19という型番を与えられている。
ただデザインも設定も、どうも一年戦争にいた気がしない。ゲームじたいがマイナーであることも災いし、各種外伝でも今までほぼ完全にスルーされていた。
それが「ガンダム カタナ」という漫画に登場したのが最近のこと。まさかドルメルが、正史かどうか怪しいとはいえ、表面上はちゃんとしたガンダム漫画に登場する日が来るとは。
この漫画やその前作に相当する漫画はゲームオリジナル機を中心にマイナー機が多く登場していて、その中でも特に「あったらおかしい」という種類のメカばかりを選んで登場させている。たぶん意図的に。
確かにGジェネギャザービートに出たうち、GジェネFに出たグロムリンやジムジャグラーについては、設定を少々いじればギリギリ一年戦争に登場させてもいいような、良くないような。いやたぶんダメなほうだろうが。

パラレル世界用にデザインされたグロムリンや、根本的にゲームそのものであるドルメルであっても型番が与えられ、その部分は扱いに困る状態になる。他の作品に出そうにもGジェネくらいしか出せるメディアが存在しない。ジムジャグラーのようなバリエーションならいいとしても、ドルメルはMS-19という重大なナンバーを取ってしまってる。
そうしたものをデザインさせた制作サイドが責任を取ることもしない。いくらゲームを盛り上げるためでもそんな簡単にオリジナルを出すなよ、と言われることもあっただろう。
だからしばらく前に「ハーモニーオブガンダム」というのを展開して、ジムストライカーなどのちゃんと設定が考えられてるメカがオリジナルで出るようになった。なったのだが、既にいるドルメルはどうしようもない。
「カタナ」はそういう扱いに困る連中に活躍の場を与えることで、過去に対する責任を取っているのかなあと思う。単純に面白いから出しただけかもしれんけど。
どうせならギャン量産型のバリエーションやグレートジオング、サイコサラマンダーも出してくれないだろうかと期待する。

The Blue Destiny

2011-04-02 21:52:05 | 未解明
ってタイトルはあくまで「機動戦士ガンダム外伝」だと思ってたのだが後でセットで出たやつのタイトルがTHE BLUE DESTINYなんだそうだが。
DESTINYはディスティニーと読む。デスティニーじゃない理由は特に無いと思う。

ブルーディスティニーは数あるガンダムゲーのオリジナルMSの中でも抜群に高い知名度を持ち、随分後になってHGUCも発売された。
今のファンでサターン版をプレイしてない人も多いんじゃなかろうか。ビームサーベルを食らわせてもザクが倒れてくれず、ぼやぼやしてるとイフリート改のミサイルがものすごい勢いで飛んでくる。
ブルーの武器はマシンガンのはずなのに画面ではジムライフルっぽいものになってて、実際はバズーカっぽい弾が飛んでいくという。
ガンダムでわかりやすいロボットシューティングをやった名作です。でもサターンでしか遊べない。

なぜブルーに人気があるのか。
このゲーム、説明書にわざわざ「設定はガンダムシリーズのものと異なります」みたいな但し書きがあり、公式性が薄いというスタンスが明確にされている
『正史』にブルーディスティニーは、いない。いないはずだった。

どの辺がおかしいかというと、ジムコマンドやゲルググの登場時期に多少疑問があったり、イフリートが存在していたり、EXAMという設定自体が…ってところなんだろう。
ジムコマンドがいるのはゲーム的に面白いメカを選んだというだけの話だと思うんだが、でもジムコマンドがいることに関しては初期の実験機だったということで説明されてるようだ。
今現在のブルーは、一応何とかギリギリ公式に含まれるぐらいの立場で、ユウ・カジマは一年戦争最強オールドタイプの一人ということになってるらしい。最後はジェガンに乗るよ。
ブルーはギレンの野望やGジェネレーションに登場したのも幸いした。これは完全に発売タイミングによるものであり、ブルーは運が良かった。あ、Gセンチュリーにも出てたね。
イフリートの知名度が上がったのもそのついでじゃないのか。ピクシーに比べればよく見かける。

まだつづく

公式じゃないとしても存在はしているもの

2011-04-02 00:01:36 | 未解明
たとえばこれから一年戦争のアニメを作るとする。主役機はガンダムだとする。
ガンダム4号機を出そうとすると「4号機はもう出てますよ」と声をかけられる。
4号機は映像作品じゃないから公式性は薄い、無視しても構わん、と言えるような状況ではないことは確かで、昔の設定画しかない状況とは明らかに違う。先にやったもん勝ちだ。ガンダムは不自由なのだ。
でも「アレックスも4号機だし、もう一つの4号機プランがあってもいい」と言い張ることもできる。まあGT-FOURですねそれは。

ゲーム初のMSの話

2011-04-01 23:10:50 | 未解明
たぶんゲーム初で映像作品に出たのはブルーディスティニーだけだと思う。それもガンプラの話だから正史とは何も関係ない。
割と人気のあるイフリートが何度か出損なってるというのは有名。なぜか番組ではザクになってて、名前だけ「イルフート」として残ってるという。
マスターガンダムの技はSFCのゲーム版からも取られてるという。本当かどうかはゲームやったことないから知らん。

PS時代以降のゲームは下手なOVAよりも情報量を増やせるので、もう単独の映像作品と同等の扱いを受けてるようなものもあるわけで。
戦記シリーズとかのガンダムはすっかり公式みたいなもので、今ではガンダムは一年戦争のうちに少なくとも七機存在していたということになってるようだ。安いなあ、ガンダム。
(一年戦争での番号は6号機まで、4号機とアレックスが共存してる)

夢のマロン社は映像作品に含まれるのか

2011-04-01 22:11:20 | 未解明
SDガンダム史上でも特に変な作品が「夢のマロン社 宇宙の旅」で、これはSD世界のガンダムさんたちがリアル世界に迷い込んで騒動を繰り広げるという話。
主役はアッガイ(池田秀一)とνガンダム(古谷徹)。他にサザビーがいるのにアッガイが池田さんという謎のキャスティング。
なのだが、このアニメは「リアル世界」自体に珍しい描写が目立つことでも知られている。

当時は0080が展開していて、ガンダムが90年代風にリファインされていた。それがアレックス。
RX-78NT1アレックスはガンダムである。
作った部署が違うからデザインが違うのではなく、あれが当時の正しいガンダムとしてデザインされたものである。ザク改は90年代版ザク。
結果的には0080の登場メカは末期のバリエーション機として無理やり設定を与えることになった。要するに、あれはリファイン版ザクとしては認められなかった。ザクのバリエーションとしての立場は認められた。ザク改という名称が方便的に与えられた名であるとしても、ザク改としておかないとしっくりこない。

夢のマロン社の主な舞台は一年戦争のジャブロー周辺。ここに出てくるMSは全て0080版のデザインになっている。ザク改やズゴックEや量産型ガンキャノンまで出てくる。ガンダムはアレックスをベースにファースト風にアレンジが加えられ、「ガンダム(夢のマロン社)」としか言いようのない独自のデザインとなっている。
量産カラーのゲルググJやサラミスの打ち上げシーンなどは他作品ではいまだ映像化されたことがない貴重なものだとか。
そういう映像の存在は資料的にも重要な意味がある気がする。

映像化されたものこそ!

2011-04-01 20:51:42 | 未解明
「ガンダムは映像化されたものが公式、それ以外は非公式」とか今でも言われてるけど
最近は公式サイドではそういうこと言ってないことないか?
この公式見解、まだ生きてるの?

・映像化されたものとそうでないものの違い
映像化が公式だとすれば、しばらく前までF型ザクIIなど存在しなかったことになるだろう。ザクは一種類しかなく、F型J型の区別も無い。そもそもザクIIという名が既に非公式部分に含まれる。あれらはただのザク。古いほうは旧ザク。
そうした状態はOVAで変化していったと見るべきなのか。
だから08小隊に出てきた陸戦のザクIIはJ型。この設定は公式に含まれる。

・映像化されたものだけど
08小隊の巻末に収録されてた「宇宙世紀余話」はほぼ全部無かったことになってる。あのくらいなら「映像」に含まないとでも言うか。
映画のガンダムとテレビのガンダムの関係は今でも不明瞭なまま。声が違う人がいる、というのは許容するとして、ガンタンクがガンキャノンになったり、Gファイターが1カットしか出なかったり、マ・クベが死んでなくてその後の漫画に普通に出てきたり。
大本の映像のガンダムじたいが矛盾を内包しているともいえる。

「映像化されたものが公式」というのは、別に映ってるものが何でもかんでも肯定されるという話ではなく、鉄人28号がガンダム世界にいるということもないし、ガンダムが100mくらいあるカットもサザビーが100mくらい無いと矛盾するという話も現実になるわけではない。映像があるにも関わらず、だんだん設定が変わっていくし。
同様に映像化されてないものが全て嘘というわけでもないのは明らかである。

つづく