「クソゲー」という言葉の語源を辿るとややこしい話。
スペランカーはクソゲーとされていた。
実際には主人公の特異体質が少々奇抜な世界観を作り上げているだけで、全然遊べる、全く完全にいいゲームである(ということらしいが実はちゃんとやったことない)。
クソゲーという言葉にはネガティブでない使われ方も確実に存在したのだけど、その言葉を広めたと思われる大半の「自称ゲームがわかってる人たち」はおそらくゲームのことがそんなに好きじゃなかった。
魔界村がクリアできるくらいでゲームが上手いと錯覚してる人だった。ウィザードリィを知ってるくらいでゲームに詳しいと勘違いしてる人だった。
ちなみに俺はまだ魔界村クリアできない。そのうちやる。
本当にゲームが上手い人なんてのがいるのかどうかは知らない。上手いといいことがあるのかは知らない。上手いことが好きであることかどうかもわからない。
いやダメなゲームは確実に存在することもわかってる。全部のゲームを愛することができるという人は
まずコンボイの謎を一周クリアしろというのは言うまでも無く。ロディマスは出さないでもいいから。
アクションが苦手だというならFF8を絶賛するレビューを書いてみろ。私は書いた。たぶん書いたと言ってもいいと思うくらいベタ褒めしてるはずだ。
コンボイが本当にダメなのは、単に出来が悪いだけでなく、キャラゲーとして大切なものが何も備わってないからである。俺だったら、そう。体力制にするとか、トランスフォームを早くするとか、敵の種類を増やすとか、ストーリーをゲーム中でわかりやすく説明するとか、グラフィックを少しマシにするとか。あのブルーティカスはどう見たらブルーティカスなんだ。デストロン船とかは結構きちんとしてるのに。
自機がコンボイじゃなくてウルトラマグナスなのはたぶんスポンサー側の要望なんで変えられないとして、当時アニメに出たばかりで知名度が高いとは言えないマグナスを魅力的な主人公として魅せる工夫をしなければ。この男はハットリくんや仮面ライダー、オバケのQ太郎ほど知名度が高くないから、みんな主人公はコンボイだと誤解してしまった。日本のゲーマーはガンダムの区別はつくけどトランスフォーマーの区別はつかない。たぶんスカイワープやスタースクリームの名前すら知らないと思う。ちょっと前の私もその程度の知識だったし。ロディマスコンボイの横向きが実はマグナスの色違いで、おかしいのだが、そこに突っ込む日本人ゲーマーはなぜか皆無である。
まあ、当時のキャラゲーなんてそんなもんかもしれないけど。
「シルバーサーファー」というアメコミキャラが主人公の激難ゲーがNESにあるらしいのだが、それのレビュー動画も「漫画は知らん」と言ってた。
ひどいのになると「純粋に難しいゲーム」をクソゲー扱いしてたりな。その基準ならコンボイはクソゲー度合いで魔界村に劣ることになっちゃうだろうね。マリオ2?コンボイとどっこいどっこいじゃないの?
いくらなんでも「難しい=クソゲー」は無しだ。なんでロックマンが今までシリーズを重ねてこれたかちょっと考えてほしい。
コンボイは「嫌な感じで難しい」からクソゲーなんであって。クリアしても何の特典もないし(ロディマスに変わったうえエンディングが変わるから良心的なんだけど、実は)
シルバーサーファーはもっと凄いレベルらしいけど。
ここで「難しくないクソゲー」の例を挙げようと思ったが北斗の拳5くらいしか思いつかない。これはグラフィックやレスポンスといった部分の出来はともかくストーリーがひどすぎ。いくらパラレルとはいえ、北斗的にそれはダメだろうという展開が連続する。
まあかえって面白いのでバカゲー的評価も高くしていいけど。
そういえば「花と太陽と雨と」は間違いなくクソゲーだった。しかも製作者が意図的にそうなるように作ってる。無茶苦茶なストーリーは半分は理解できるように思わせて、理解すると明らかに矛盾してる部分が浮き出る。意味も無くひたすら走らされる。わけのわからないアイテム探しがある。どう考えてもおかしいものが平然と存在している。素晴らしい。
きっと合わないゲーマーはコントローラーを握りつぶして製作者に食わせたくなる衝動にかられると思う。
「スペランカーがクソゲー問題」はこんな記事もありました
http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20080731