和製ウィザードリィへの確執という名の恨み言・4

2010-10-23 19:04:19 | ゲーム
和製ウィザードリィの概念・その2:
簡単に言えば旧システムを使っていることが定義に近い。つまりウィザードリィ外伝シリーズと同じ。
訓練場でキャラクターを作って、酒場でパーティを組んで、キャラクターには善悪があって……
「魔術師は2レベルおきに魔法を習得し、レベル13で全部の魔法を習得できる」とか、そんな細部の仕様まで旧システムに依存する。
異常である。
ドラクエでヒャドとかメラミとかの魔法を習得するレベルが全作で一定だったらどう思うか。それはおかしい。
確かに若干は魔法体系も変わってはいるらしいのだが、でもレベル13で最強攻撃魔法とワープ魔法と願いを叶える魔法を習得というのは揺るがないらしい。
ダメージの計算式や転職の条件、特性値の初期値等も多くが旧シリーズ依存。さらにファミコン版特有の要素もちらほらと獲得している。

もうひとつ。これらは旧ウィザードリィではない。言ってることが意味不明のようだが、そうなのである。
版権としてはウィザードリィのタイトルのみ使用を許可されているということのようだ。一説によると#6の版権で旧システムを使っているという。
つまり、ウィザードリィってタイトルは使ってもいいけど同じゲームは作れない、ということになるのか?
そこらへんは不明なのだが、事実として呪文名が変更されている。これは版権の許諾が降りないのか、版権料が高いだけからケチっただけなのかは定かでない。

例として
*エンパイア(初代)
ハリト(単体火)→フレイムアロー
マハリト(グループ火)→ファイアボール
ティルトウェイト(核撃)→ニュークリアブラスト
マロール(ワープ)→テレポート

効果こそ旧作と同等だが、独特な呪文名が一般の英単語に置き換わっている。いくつかは#6の魔法と全く同じなので#6の版権という説は矛盾していないように思える。

*エンパイア(PSシリーズ)
ハリト(単体火)→リト
カティノ(眠り)→カティドレイ
リトフェイト(浮遊)→レビフェイト
マロール(ワープ)→マハロール
マハマン(願い)→マハンマハン

このパチモノ臭は何だ。なんだマハンマハンって。
オリジナルの呪文名を使うのはアウツでパチ魔法は可らしい。どういう基準?

「ウィザードリィを作れない版権」を使って、ウィザードリィっぽいものを作り上げたのがエンパイアをはじめとする和製ウィザードリィ群だ。
例外は「DIMGUIL」と「BUSIN」。
DIMGUILは事実上はアスキーの外伝V(外伝IVからキャラクターを引き継げる)なので呪文名も旧シリーズのものを使用している。
BUSINはウィザードリィのタイトルを使用してはいるが、別作品に等しい。おそらくはこれが本来あるべき「和製ウィザードリィ」ではないのだろうか。

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