話がそれるが、ドラゴンボールAFについて。
って何だそれ、聞いたこともないぞ、というのが正常な反応だろう。
非公式に存在しているとされるGTのさらに続きの話、それが『AF』である。
そこでは悟空がスーパーサイヤ人5から10とかに変身するらしい。
一時期はWikipediaさんにも(おそらく不正確な)記事があったのだが、日英ともに削除されてしまったようだ。
非公式だし、当然だ。
日本語のページをいくつかあさってみたが、どれも正確なのかどうかよくわからん。
中には「僕の知り合いが描いた絵が発端だ」なんてのもあったが、超サイヤ人4悟飯はAFのキーキャラクターではないはずなので、違うんじゃないかなあ。
信憑性が高そうな海外サイトを参考にしてみる。
Dragon Ball Wikiの記事
そこからリンクされてるDaizenshuu EXの記事
Dragon Ball Wikiによると、97年のエイプリルフール(AF)が発端とされているが、Daizenshuu EXではそういう解説はされていない。
まず90年代後半になって「悟空のスーパーサイヤ人5」の画像が出回り始める。それはファンが作った"dojinshi"がソースだと考えられているらしい。つまり、日本発の可能性が高いとアメリカ人は考えたんかな。
…のだが、その同人誌の実在は確認されていないようだ。
つまり、ドラゴンボールAFの発端には一枚かそこらの画像しかなく、ストーリーなど存在しない、ということのようだ。
(AFがエイプリルフールの略というのも怪しいものである。本当にそうなら、それを公開したウェブサイトなりが特定できそうなものだ)
ただAFについてはあまりに問い合わせが多くて、向こうの公式サイトdragonballz.comにもFAQが載ったほどだという。そんなものは存在しないのに。
噂が広まるにつれて、実在しないAFのストーリーが少しずつ考えられてきたらしい。
悟空と西の界王神の息子という設定の「ザイコー」なる人物が現れるようになる。2002年頃に名前が出るようになって、2004年ごろから人気が出たとか、無茶苦茶な経緯を辿っていることがわかる。こういう経緯こそ、原典のAFなる同人誌が存在しないことの証明ではないか。
日本のファンが描いてるAFのウェブ漫画も、DB界隈ではかなりの知名度になっているらしい。
何を勘違いしたのか「AFの原作同人誌を日本語訳した人がいる」とか解説してるウェブサイトもあったが。それもともと日本語ですから。
日本人は「アメリカの同人誌が発端」と信じている人が多いようだ。
またクリリンやヤムチャが超サイヤ人になってる画像はAFと関係ないただのコラ画像なのだが、日本ではAFとして紹介されてるとか。
ドラゴンボールAFがどこから来たのかは知らないが、GTの終わり方は異次元方面への続きを感じさせるものだったということなのかなあと思う。