FF2の移植はWSCにはじまる。
この時点で実は買わなかった。すぐに買う必要は無いと思って、結局本体セットで値下がりしはじめた頃に買った。
あまり魅力的に見えなかったから。
グラフィックの感じが違う。フリオニールの目がキラキラしてる。赤くないというのは置いておくとしても、FC版のフィールド上での細い目がファイナルファンタジーの基本だなあと思う。
このWSC版のグラフィックは明らかにFF5のものを下敷きにしているが、もう少し作風が明るい。
だがFF2はシリーズで最も暗い作品である。どうも合ってない。
しかもモンスターデザインが全部違う。これは正直、PSP版がOKだと思う最大の理由。「モンスターのデザインが天野イラストと同じ」というそれだけでPSP版は救われている。
これがFF1はWSC版でもFC版と同じ。2だけ変えたってことになる。
1も、一部のモンスターは変更されている。具体的にはカオス系のポーズと、ガーゴイル。あとトロルの向きなど。しかし2はほとんど全員違う。
なぜだ。何か問題があるのか?
音楽も。アレンジが全体的に暗くない。暗く物悲しい旋律のFF2のシナリオにあってないと思う。
もちろんベヒーモスを下に扱うような選曲は全然ダメだ。いやベヒーモスは弱いが。
戦闘が早いのはいいがヒット数がキャラクターの頭上に出て、ダメージが相手の頭上に出るのがわからん。二箇所同時に確認しろと?
そして盾のヒット数が追加されてるので、ヒット数を表示してるのに必ずズレる。意味が無い。
猫の爪がナイフじゃなくて爪になってるなどの細かい点の配慮も変だ。1ではナイフのままだぞ。
イベント中にいちいち「!」とフィールアイコンを浮かべるのもやめてほしい。FF5では「!」が入ったときに台詞をかぶせるようなことはしてなかったはずだ。
どうも、あまり好きじゃない移植のされ方だった。それが移植されてからもう何年も過ぎた。
今思い出してきた。FF9よりは後だっけ。
この出来が飛びぬけて悪いわけではないのだが何か納得のいかないバージョンを下敷きに約5機種も移植してきたのがファイナルファンタジー2だ。
もうWSCのほうがオリジナルなのだろう。
それが悲しい。