歩かない旅人

 彼がなした馬鹿げたこと・・・彼がなさなかった馬鹿げたことが・・・人間の後悔を半分づつ引き受ける。ヴァレリー

 高山 正之   朝日新聞の〝抗議″に答える  

2017-12-24 16:02:49 | 月刊雑誌「正論」を読んで

 

       

  

  平成29年もあとわずかです。今年の流行語は改めて、フェイクニュースが一番に成るべき年です。それも朝日新聞が流したフェイクニュースです。「モリ・カケ」の騒ぎの発端は朝日の流したフェイクニュース。すなわち嘘のニュースに振り回された一年です。

  かっては朝日新聞がブイブイ言わせていた時代はさておき、今や水に落ちた犬のような存在です。軽蔑の対象にさえなっていると言って決して間違いでは無いでしょう。馬鹿な新聞社で自力で更生はまず不可能です。つまらない見栄が邪魔をして、しかも彼らは鈍感です。

   

  後先考えず、非難に対して、恫喝じみた申し入れ書を連発しています。受け取った連中が恐れ入るとでも錯覚したのでしょうか。まるでピエロの役割を果たしているようです。相手は待っていましたとばかりに余裕をもってからかって、朝日の無知をバカにします。

  とんでもない人たちに喧嘩を売ったものですが、世間知らずで、自分が一番と思っていた馬鹿が、バカバカしい神話が音を立てて崩れているのを、朝日新聞はまったく知らなかったか、信じたくなかったかのどっちかでしょう。エリート意識がかえって邪魔をしました。

  意識だけで本当はエリートでもなく、単なる世間知らずの我儘な、自分勝手の理論を振りかざしている、キモイ人たちの群れでしょう。

  

 

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月刊雑誌『正論』平成30年 2月号から転載

  巻頭コラム 【 折 節 の 記 】

   

        高山 正之

 朝日新聞の〝抗議″に答える  

 

  朝日新聞が先々月号の「折節の記」に「間違いがある」「訂正せよ」とこめかみに血管を浮かせて抗議してきた。2ページ一寸に15か所。間違いだらけと言いたいらしいが、別に誤りはなかった。

  それなら「朝日comに張り付けて天下に晒してやる」と申し入れ書に有った。実は週刊新潮に連載しているコラムの方にも同様の訂正申し入れがあって、そっちも「朝日comに張り付けてやる」とあった。

  内容は別項に譲るとして、そんな風に文句を言われるのは心外でならない。こう見えても誰も読まない朝日新聞をよく読んでやっている。いい読者なのだ。

  ヒトは「朝日ネタで食っている」とか口さがないことを言うけれど、そうじゃない。おかしなところが有ればコラムで指摘したが、それは立ち直るきっかけになればと願っての事だ。愛の鞭と思ってほしかった。

   


  しかし今回の申し入れ書を見ると、まだ立ち直ってはいないようだ。訂正要求の一つに「安倍を呪詛する姿」という件がある。朝日の記事には安倍が憎いと思う気持ちが溢れている。知らない人が読んだら「朝日は丑の刻参りをしているのかしらん」と思うほどの異常さが滲む。

    

  それを指摘したのに朝日は「呪詛していません」から「間違いだ」と言う。「お前の母ちゃん出べそ」と言ったら「母ちゃんは出べそじゃないもん」と言い返すのに似る。まともじゃない。

  書いたのは広報部長。前は司法記者クラブの記者だったと聞く。昔は正常な人だったと聞くが、文言は正常さを感じさせない。何かが憑依したかのようだ。実を言うと、そういう気配は半世紀前、産経新聞に入社したころから感じていた。  

  取材現場で入社同期生を見かけた。「おう、O君」と声をかけた。彼はこう答えた。「オレは朝日新聞に移った。今は朝日の記者だ。今後はさん付けで呼んでもらおうか。

  一瞬、彼の精神状態を疑った。サイコパス(反社会性精神病質)に言う強烈な自己愛かと思ったが、目は泳いでいなかった。

  その後も記者クラブなどで何回か朝日記者が「俺を誰だと思っている」と身をそらすのを見かけた。似たナルシシズムに見えたが、あれは感染するものなのか。

  興味を持って観察すると外にも他社にはない異様な症状がいくつもあった。以下は半世紀をかけた朝日新聞記者の病理学的分析だ。

  彼らの特性は何といっても「嘘を躊躇わない」だ。本多勝一はいい例だ。彼は昭和47年「中国の旅」を書いた。中身は嘘ばかりだ。毎日新聞の浅海一男が創った「百人切り」を彼は支那人に実話と語らせている。

   

  「弱った支那人労働者を生きたまま穴に埋めた」撫順のいわゆる万人坑は支那人が創った嘘だが、本多は裏取りなしに載せた。本多の全集には「山羊や鶏などはいたるところで略奪された」のキャプションを付けて日本兵が鶏二羽を首からぶら下げている写真が載る。

  しかしこの写真は朝日の「支那事変画報」の一枚で、絵解きは「支那民家で買い込んだ鶏をぶら下げ前進する兵士(小川特派員撮影)」(水間政徳)だ。

   

  当時報道された写真を集めてみました

  南京の本当の写真 Pt.1  南京の本当の写真 Pt.2  南京の本当の写真Pt.4


  本多はおそらく自社資料室でこの写真を見つけ、絵解きだけを書き換えたのだろう。本多が嘘を躊躇わなかったいい証拠だ。

  編集委員の四倉幹木は本多に倣って「フィリピンの旅」を書いた。その一節レイテ島の旅(2010年9月18日)の当時95歳のフランシスコ・ディアスが登場する。

  ディアスは戦時中日本兵に銃で殴られたと語り、四倉に「このコブはその時できた」と「首の後ろの握りこぶし大のコブをさすった」とある。ご丁寧にそのコブをカラー写真で添えている。誰が見ても脂肪瘤だ。しかし、四倉は60年後も膨れたまま残ったコブだと言う。

  そう言う見え透いた嘘を指摘されると彼らは滅茶苦茶に逆上する。第二の特性だ。個人的な経験がある。社会部デスク当時に「朝日に載った毒ガス写真はインチキ」という原稿を石川水穂記者が出してきた。

    

  写真の「毒ガス」はもくもく天に昇っていた。毒ガスは地を這い塹壕に流れ込んで敵兵を殺す。

  それが天に昇ったらカラスしか殺せない。それに「あれは中支の渡河作戦の一場面で焚かれたのは煙幕の証拠も有った。で、「朝日はインチキ写真を載せた」と言う記事が社会面トップを飾った。

  そしたら翌日、朝日の佐竹昭美部長が単身、産経の編集局に殴り込みをかけてきた。編集局長も社会部長も逃げ、こちらが一人で対応したが、佐竹は朝日の記事は正しい、お前は生意気だ、産経など叩き潰してやると本気で怒っていた。

    

  記事のクレームが付いたら、普通は調べ直してみるものだ。彼は普通ではなかった。それに普通、殴り込みはしない。

  彼らの怒り方にはパターンがある。本多勝一はリクルート事件の折、江副浩正の接待旅行を受けた(東京地裁判決)のをフリーの記者、岩瀬達哉に指摘された。

  本多は彼を「金で雇われた番犬、狂犬の類で」「卑しい売春婦よりも本質的には下等な、人類最低の、真の意味で卑しい連中」(週刊金曜日)と書いた。

  道義の罵り言葉を重ねる手法は「KY」と珊瑚に彫り込んだ事件でも見られた。「80年代の日本人の記念碑になるに違いない。百年単位で育ったものを瞬時に傷つけて恥じない、精神の貧しさの、すさんだ心の・・・」

  日本維新の会の安達康史議員が朝日新聞の姿勢を糺したのに対して社説(11月18日)は「聞くに堪えぬ」「その軽薄さ」「低劣な罵り」と罵詈をちりばめた。

  ナルシズムで嘘は平気でつく。言われたら激怒する。一連の症状は先天性のサイコパスに似るが、それが集団感染した例はない。似た症状で後天性の病がある。

  ソシオパス(反社会性パーソナリティ障害)と呼ばれ、「極度のナルシストで、自分は特別だと言う意識が強い者」(臨床学者セスマイヤーズ)がかかりやすく、「自分と同じ考えのグループにのみ共感や忠誠心を持つ」という。

  彼らは「善悪の判断は自分の属するグループの規範に従う」特性がある。つまり朝日新聞には自己愛の強い者が集まりがちで、すぐ感染する。彼らはまた自分たちの先輩が戦後取り入れた自虐史観を規範として崇めているように診断できる。

  我が同期のOもそれで「Oさんと呼べ」なんて言えたのだろう。本多勝一が写真の絵解きを勝手に書き換えた。あるいは四倉が脂肪龍を60年前のコブと言った。佐竹部長が煙モクモクの煙幕を毒ガスと決めた。

  そう言う原稿はデスクがまず見る。おかしいと思ったらデスク自身が調べるか出稿した本多なり四倉を呼んで調べ直させる。そこを誤魔化しても校閲が見る。嘘は大方ここで弾かれるが、朝日の過去を見るとそういう見え透いた嘘が通ってしまう。

  毎日、東京を除いたよその社では起こり得ない現象だ。ということは「善悪の判断は属する朝日新聞の規範が優先」するソシオパス集団だからこその現象と思っていい。

  「日本軍は悪い」規範に適えば事実かどうかは関係ないのだ。ソシオパスの特性には「自責の念や羞恥心の欠如がある」

  珊瑚礁落書き事件は1989年4月20日の朝日新聞夕刊一面に載った。西表の地元民が最初に騒いだ「朝日の連中が潜るまで珊瑚に傷一つなかった」「我々が恥知らずの精神の貧しい日本人にされるのは放置できない」という言い分だ。

  朝日は一か月後、青山昌史取締役が「もともとあった傷をストロボでこすった」とぬけぬけと嘘を言った。まさに羞恥心の欠如だ。

  ソシオパスは「自分の仲間には愛着を感じる一方、他人の痛みや不利益には無関心で、非情で冷酷な行動をとる」特性もある。「吉田清治」がいい例だ。吉田は名も嘘、学歴も職歴もみんな嘘。

   

  昭和の籠池みたいな男は「相は18年、済州島に行って200人の朝鮮女を強制連行した」と言った。清田治史がそれを世に広めた。規範に合えば嘘だっていい。

  清田が吉田清治の名で書いた文章がある「国家に拠る人狩りとしか言いようのない徴用がわずか三十数年で歴史の闇に葬られようとしている。戦争の責任を明確にしない民族は再び同じ過ちを繰り返すのではないでしょうか」

  当時、「徴用」の語は無かった。吉田清治の嘘に清田は自身の嘘を重ねて「慰安婦の強制連行」を生み出した。

   

  韓国人が便乗して奴隷の歴史を持たない日本に性奴隷(Sex slave)の汚名を着せられた。清田をまねて松井やよりは済州島を釜山にして、「ここでも朝鮮人女を拉致した」と書いた。

  植村隆も済州島をソウルに変えて金学順を日本軍兵士が連れ去ったと書いた。金学順は「朝鮮人女衒に売られた」と自供しているのに。

  朝日の規範に合えば日本民族がどんなに蔑まされても気にしない。ソシオパスにいう「他人への無関心」が朝日新聞を覆っている。この反社会人格障害は男に発症する。稀に女もかかる。松井やよりはその稀な一人だが、ときに他社の記者にも感染する。

  東京新聞の望月衣塑子はそうした外部感染者の一人になるか。朝日新聞がこちらに因縁つけて間もなく天声人語はカズオ・イシグロを舞台回しにして、

  「どの国にも負の記憶はある。日本軍が南京で多くの中国人を虐殺したのが80年前の今月。記憶する事の難しさと忘却する事の危うさ」と書いた。南京大虐殺は米国人と支那人が合作した大嘘だ。

  それを本多勝一が増幅したのは本多自身が知っている。筆者は執筆前に調査部に行くべきだった。そこには本多が書き換える前の絵解きがあり、80人の先輩カメラマンがとった南京市街の写真がある。

  蒋介石軍の略奪強姦の恐怖から救われた支那人市民の笑顔がいっぱいある。せっかくの愛の鞭も彼らを正気付かせられなかった。残念だが、それでも鞭はふるい続けたい。いつの日か愛が通じるまで。

 

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  来年の目標が決まりました。日本の敵朝日新聞を廃刊に追い込む祈願です。反日勢力は特定アジアを中心に世界にいくつかありますが、それらの中心的反日の材料をせっせと提供して日本を貶めるのに恥じないこの新聞社とはいったい何者なのでしょう。

   お前が言うな、朝日新聞

  こんな新聞社がある事自体日本人として恥ずかしい限りです。

 


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