風刺が中心のブラックジョーク満載の一冊。
何となく内容に品がなく、あまり好きにはなれませんでした。
当時はそんな時代だったのかもしれません。
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衝撃的というば衝撃的作品。
内容は連続殺害+密室+ドンデン返し×数回。
類似ネタを読んだこともありますが、多分これがオリジナルなんでしょう。
世界がひっくり返ったようなドンデン返しの快感は好きですが、あまり一作品で繰り返されると逆に白けてしまいます。
バランスは大事ですね。
【あらすじ】
高塔市―赤毛の人々が数多く住む奇妙な街で、その事件は起こった。美しい赤毛の持ち主ばかりを次々に殺害し、忽然と . . . 本文を読む
『ダヴィンチコード』を読んだ時の興奮再びです。
『ダヴィンチコード』よりもウンチクが少なく、謎解きもシンプルな分、よりテンポ良く読めます。連載のように小さな章立てになっているのも理由のひとつ。
どこの批評にも書いてある通り、ラストの一場面はあまりに展開が子供じみていますが、そこもフィクションならではと寛大に読みましょう。
それにしてもここまで実名を出して、しかも無茶苦茶な展開で名誉毀損とかにならな . . . 本文を読む
幼い頃、迷い込んだ夜市。
そこではありとあらゆるものが取引されていた。
そして自分の弟と引き換えに、主人公がそこで手に入れたのは野球の才能だった。
数年後、成長した主人公は弟を取り戻すために再び夜市へ足を踏み入れたのだが・・・。
文章の表現力にはちょっと物足りなさを感じましたが、物語は面の広がりを感じさせる良さがあり面白いです。
ホラーというジャンルで分類されていますが、どちらかとい . . . 本文を読む
どんな小説にも大なり小なりテーマが存在します。
本作品のそれは、殺人と死刑。
「殺人という罪は赦されるのか?」、「死刑は必要か?」などの思想が登場人物によって語られ、物語が見事なまでに構成されています。
殺人の罪を償い仮出獄した青年と、その彼を見守っていた刑務官。
そんな二人が犯行時刻の記憶を失い死刑執行に直面している死刑囚の冤罪を晴らすために調査を始める。
加害者側の理由、被害者側の怒り、死 . . . 本文を読む
メフィスト賞受賞作。
積読本の2冊目。
アウトラインはいかにもメフィスト賞といった趣なのですが、この小説。
いったいストーリーが凄いのか?
それとも百人一首の謎解き(解釈)が凄いのか?
百人一首好き、または日本の歴史、および古典に興味のある方にはお勧めです。
一般の推理小説としてははて? . . . 本文を読む
文字通りネタバレ編です。
取り扱いにお気を付けを!
まず。
「ダ・ヴィンチはモナリザの微笑みに何を隠したのか?」
という映画のコピー。
結論は・・・
「何も隠していない!」
ではないのでしょうか??
隠したのはダ・ヴィンチではなくソニエールでしょう。
何だか妙にモナリザが拡販の前面に出されていますが、ほとんど全くと言っていいほどストーリーには直接関係していないと . . . 本文を読む
超話題作ですが、翻訳作品はあまり読まないため手を付けず放置してありました。
ところが、普段本を読まない友人などからも
「面白かった!」
という声が聞こえてきたので、
「それなら読んでみようじゃないの!」
とbook-offに寄ってみたら、丁度買取をしたものが店頭に並ぶタイミングで、難なく文庫版をセットでゲット。
そんな幸運にも恵まれダ・ヴィンチの残した謎へと挑む旅へ出たのです。
さて . . . 本文を読む
『あの日、自殺した友人は誰だったのか?』
本書のキャッチコピーはこれ以外ありえないこのフレーズ。
解決編に至までこのフレーズが常に日常生活を支配する事になります。
本書は上中下巻と三冊で構成されているのですが、とにかく焦らし方が上手い。
謎が解けそうで解けない、真実にたどり着きそうで着けない。
バスケットボールのゴールはギリギリ頑張ればボールが入るような位置にあるから皆努力をして上手くなろうとす . . . 本文を読む
随分長い時間かけちゃいました。
正直しんどかった。何だろう、独特の書き方というか表現というか。
たまに話がかなり飛躍して主題を見失うこともしばしば・・・。
解読するのにかなり時間を要してしまった。というか、多分理解していない方が多い気もする。
エッセイという肩書きが書かれているが、どちらかと言うと紀行文のような気がしないでもない。
「風の巡る場所」という章がある。
その中の『Ⅱ』のパートで著者 . . . 本文を読む
タイトルに惹かれて読んでみました。
タイトルや小見出しにお気に入りアーティストの曲名などを付けている本を結構見かけます。
この小説もその手と思いきや・・・
「バンド名は導師の好きなキング・クリムゾンの名曲にちなんでディシーヴァーズに決定。」
なんて台詞が堂々と出てくる。
どうもキング・クリムゾンというバンドは『破壊』という言葉と同一視される傾向にあるようです。
この物語もご多分に漏れず破壊 . . . 本文を読む
この柄刀一著"fの魔弾"、表紙がちょっと面白かった(写真)ので読んでみました。写真だと判らないかもしれませんが、この本カバーが半分までなんです。ただ、そこに意味はありません。
さて肝心の内容ですが、小節が未来と過去に分かれていて、同時進行で同じ事件が語られていきます。でも個人的には「う~ん」て感じかな。かなり重厚な密室が出てくるのですが、トリックにはもうちょっとひねりがほしかったな。そういえば、タ . . . 本文を読む