宮大工の西岡常一さんが書かれた<天>の巻。
その唯一の内弟子、小川三夫さんの書かれた<地>。
小川さんが経営する鵤工舎の若者のインタビューを収めた<人>。
の3作品が収録されています。
伊藤忠の会長、丹羽宇一郎さんが薦めていた一冊。
宮大工の仕事と、その心構えとは。が書かれています。
移り変わりが早く、ある瞬間を乗り切るスキルが要求される世の中にあって、本書に書かれた考え方は時代錯誤と映るのか . . . 本文を読む
ラジオの音楽番組では、トークの間に音楽が挟まれます。
本書ではトークの間に短編小説が盛り込まれる仕組み。
しかも綾辻行人さんと有栖川有栖さんという本格ミステリーのトップを走る二人のトーク。
短編に関わる作品の小説などもあり、未読の名作を知るにも良い一冊。
是非、今後も続けてもらいたい企画です。
短編なのであらすじは書きませんが、収録作品は以下。
『赤い部屋』、『開いた窓』は絶品。『黒い九月の手』 . . . 本文を読む
短編というのはテンポとスピードが勝負だと思う。
よーいドン!で一気に加速をして、100mでも50mでもなく30mくらいを瞬きひとつの間に走り去るようなスピード。
それに合わせて軽やかでリズミカルなステップ。
本書に収録されている「大体」の作品はこれが備わっていると思う。
どれが面白いのか?その評価はみなさんでしてほしい。
この手の作品集は読み手の趣味で大きく左右されるからだ。
タイトルだけを見る . . . 本文を読む
さて、昨日の続き。ようやく本編、この「都市伝説」をテーマとした9話からなる短編集。口裂け女の話を怪奇的ではなく、ラブロマン的に新たに創作した"わが愛しの口裂け女"。落武者に関する怪談をこれまた別の視点の怖さで描いた"飢えている刀鋩"。学校の怪談の定番を上手く料理した"見るなの本"。死後の不思議な感覚をライトに描いた"名残"、などなど。一瞬「これ都市伝説か?!」と思ってしまうものもありますが、そこは . . . 本文を読む
実は(?)本日引越しでした。世の中、やっぱり何でもその道のプロに任せるのが一番!今日は運送屋さんからガス屋さん、はたまたインテリアデザイナーの方まで「引越し」というテーマでお話ができなかなか楽しい一時を過ごせました。クタクタですけどね・・・。なので今日は引越しに関連付けて「都市」をテーマにした一冊を。
みなさん都市伝説ってご存知ですか?平たく言えば「うわさ」ですが、特に妙に真実味のある奇妙な噂を総 . . . 本文を読む