電管太郎

電気の事が大好きです。仕事もちゃんとしています。

古い漏電ブレーカーの誤動作に注意ヨ!

2014-05-22 06:32:26 | 電気事故・故障例

お客様から

 「漏電ブレーカーが落ちました。」と電話連絡が入りました。

電話のやり取りの中で、

 どうやらブレーカーを何度も入れ直しても入らない様です。

そこで、現地に向かいます。

 現地調査に当たって、

  ①電圧確認(動力の各相R・S・Tとも加圧確認)⇒OK

  ②ブレーカーの2次側の絶縁抵抗値の測定⇒OK

    ※まずは、回路の異常かどうかを確認します。

      ⇒回路上は問題ありません。

◆ ここで初めて漏電ブレーカーを投入します。

   ⇒投入OK! ・・・(問題は無い ??)

次に、

  漏電ブレーカーの試験ボタンを押し、

   強制的にブレーカーを動作させます。

すると、今度は漏電ブレーカーが入らなくなりました。

  ※状況の再現ができました。

<結論>

  本件は、漏電ブレーカー本体の不良と判断しました。

    漏電ブレーカーの製造年は、1982年製(32年経過)

Rouden_2

  古い漏電ブレーカーは動作不良を起こしますので、

   定期的に更新が必要と感じた案件でした。

ちなみに、

 漏電ブレーカーの中身は、

  漏電検出部分がややこしい(トランジスタ回路)ので、

   経年劣化が起きやすいです。

                     ・・・・ 電管太郎【電】